お気楽サバイバー研究所

21世紀は人類が経験したことのない「過剰」の世紀である。現在の社会の常識は崩壊する。生き方が「お気楽」に変わるのだ。

(11)4Pと4C

2010年11月03日 | マーケティング
「4Pなら経験あるけど、4Cって、なあに?」
あの~。多分、その4Pではありませんから~。

冗談はさておき、マーケティングで4Pと言えば、製品(Product)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)、流通(Place)ですね。少し詳しく言えば、製品とはラインナップ、品質、デザイン、ブランド、パッケージなどを言います。さらに、保証やアフターサービスも含まれますね。価格は定価以外に、割引やポイントなどがあります。プロモーションは販売促進のための広告や各種企画のこと。流通とは、チャネルや配送、店舗の立地や、在庫管理を含む物流全般を言います。そして、これらを総合的に計画し、実行することをマーケティング・ミックスと呼びます。まあ、ここまでは、ビジネス・パーソンなら基礎知識と言えますね。

最初に「4P」という概念を提唱したのは、アメリカの学者、ジェローム・マッカーシーです。これに対し、ロバート・ラウターボーンという学者は、この発想は供給側のエゴだと批判し、買い手の視点からの「4C」というコンセプトを出して来ました。
製品:顧客価値(Customer value)
価格:顧客コスト(Customer cost)
プロモーション:コミュニケーション(Communication)
流通:利便性(Convenience)
要は、供給側の視点ではなく、徹底的に顧客の視点から考えるという事ですね。4Pと4Cは相対するものではなく、おなじものを別の視点から見るということです。

マーケティングとは洞察(インサイト)だと前に書きましたが、それは徹底的に考え抜くということであり、明快な答えを持つということです。曖昧な答えのまま発射しては失敗します。いえ、たとえそれが売れたとしても、マーケティング的にはマグレ当たりと言って良いでしょう。

この、4Pと4Cを明快なドキュメントに落とし込むには、かなりの時間と技量が要ります。まさに、プロフェッショナルの世界なのです。え。マーケティングの概念を知らない街のお蕎麦屋さんが流行っているのは何故かって? それを私に聞きますか? 自分で考えましょう。(笑)