お気楽サバイバー研究所

21世紀は人類が経験したことのない「過剰」の世紀である。現在の社会の常識は崩壊する。生き方が「お気楽」に変わるのだ。

新しいビジネスの考え方

2012年01月12日 | 発作的発言群
昨年来「本当の自分」を生きる、を主張してきた。要は、お金や地位といった外在的な目標ではなく、自分自身の活動や成長という内在的な目標で生きるということだ。これが幸福の条件だということは、現代心理学の定説である。ハーバード大学の、I・カワチ氏は著書の中で、「アメリカンドリームを追い求めるとあなたの健康を害するおそれがあります、という警告を政府は出すべきかもしれない。」とも述べている。

しかし、本当の自分にこだわりり過ぎると迷路に入ることもある。考え過ぎても行けない。永遠の自分探しならまだしも、それを求めて各種セミナーを渡り歩くようになると、それは違うだろうとも思う。

経済的に余裕があれば(一生働かなくて暮らせる資産があれば)、内在的目標に集中できるだろう。しかし、現実にはそういう人は少ないし、ある程度の外在的目標は必須だ。

私は新奇探求遺伝子の多いタイプだ。なのに良く50歳まで会社員がつとまったね、と驚く人も少なくない。私が自分自身の本質で生きてゆくのはこれからなのだ。研究所を設立し、コンサルタントの看板を掲げているものの、最初にした仕事が文芸書の出版だった。この本は、私の前半生の魂の結晶だ。ペンネームを使ってひっそりとアマゾンでだけ販売している。実にストラテジストらしいやり方だ。私は本質的に思想家であり、表現者であり、イノベーターなのだ。

しかし、普通にやっていたのでは無収入に近い。ビジネスを反対物と見るのではなく、融合可能な領土として、新しいビジネスを創造したいと思い立った。まったく新しく、かつ追従者が出ないか、出ても独自性で勝負できるような領土を作ること。それには、コトラーの言う通り、以下の三つがポイントになると思う。

1.普通ではないビジネス
2.人びとを感動させるストーリー
3.顧客エンパワーメン
※エンパワーメントとは政治学的で難解な用語だが、単純に「顧客参加」と考えれば良い。

さて、そこでまず大事なのが仲間だ。
ふむ~。私には仲間がいるような、いないような。

おいおい、そこからかよ、と笑って欲しい。
道化師でもある私は、笑われると嬉しい。
私は、あなたの笑いに貢献しているのだから?



(19)すべての市場は6極化する

2012年01月09日 | マーケティング


一つの市場に参入する際に、どういうポジションを取るべきなのか。その一つの切り口として、私が独自に見つけ出した6極化理論をご紹介する。

すべての側面には裏がある。すべてのものには三つの軸がある。目標やリソース、環境を考慮したうえで、どのポジションで勝負するのかを決断しなければならない。その前に、一般的な6極モデルについて解説する。

1.大衆:一定水準の品質と価格で勝負する領域
2.高級:高品質、高デザイン、イメージと信頼を築き囲い込む
3.伝統:本格感、老舗感で勝負する。伝統を好む人が顧客
4.革新:付加機能や革新性で勝負する。どうアピールできるかが勝負。
5.流行:流行を仕掛ける。広告戦略が要となる。一時的な収益モデル。
6.マニア:極めて一部のマニアを集めて市場化する。マニアより深い知識が必須。

だいたいこんな感じになる。自動車で言えば、お酒で言えば、と特定の財について実際の商品を当てはめてみると面白い。案外、隙間が見つかることもある。

また、このモデルは流動的だ。発売当初は革新性で売っていたものが、いつのまにか大衆カテゴリーに位置づけられることがある。こういう場合には利益モデル、マーケティング戦略の見直しが必要になる。

これは大企業だけではなく、個人事業でも同じことだ。ターゲッティングを考える時の材料として、6極化モデルは有益なのだ。

報告が遅れたが、黒崎玄太郎研究所については廃業届を出した。得られたものはお金ではなく、失敗から得た教訓だった。さて、これから何をするのか。お気楽サバイバーの冒険は続く。

おめでとう。2012年へようこそ。

2012年01月08日 | 小説?
外は大雨だ。地下鉄を降りると、駅のあるビルの地下1Fは混雑し、地上からも少し水が浸入していた。私は折りたたみ式の傘を開き、閉じられたシャッターの下の方を押す。そうすると、スカートをめくるようにシャッターが押されて通路が出来る。ちょうど、背の低い子供であれば、傘を差したままシャッターにぶつかるだけで、かがまなくてもそのまま通過できる仕様になっているのだ。私はこれを知っていたので、6つ先のビルを目指す。各ビルの地下のシャッターの仕様とステイタスは同じだった。どのビルにも、非常レベル2基準に沿って、警備員が一人いた。地下1Fには、それなりの雨水が浸入していた。私の行動を見ていた数人が、私の後に続いた。

私は首尾良く目的としていたビルに着く。地下1Fは銀行と、ホテルのロビーのような施設になっている。ここにも地下鉄の駅がある。私はタバコが吸いたくなった。しかし、喫煙場所に行くのは面倒だ。エレベーターもエスカレーターもあるのだが、もっと良い方法があることを私は知っていた。それが、天井の複雑なレールの下に備えられた一人がけの椅子だ。この椅子に座れば、タバコを吸っても良いのだ。ただし、所定の場所の灰皿以外に灰を落としたり、何かを落としたり、燃やしたり焦がしたりしたら失格だ。上の階に行けず元の階に戻されてしまう。

タバコが吸えないだって? ストレスで死んでしまうさ。禁煙ビジネスが肥大しても寿命は延びなかった。それどころか・・・。これが、この時代の知識人の常識であり、社会的な位置づけだ。私はリフトに座り、タバコを吸う。しかし、この日の私は少しイライタしていた。僅かだが灰を落としたり、逆さまに火をつけて焦がしたりした。方向指示を間違えて銀行のカウンターに入ったりもした。なかなか目的とする2Fに行けない。そうしているうちに、外国人のスパイに私の存在を知られたようだ。あちこちから私の名前が聴こえてくる。しかし大丈夫。私の顔を知る者はいない。

ある人が、2Fの美味しいピザ屋を薦めてくれる。知っているよ。オーナーは私の友人だ。私ははやく2Fに着きたいと思った。一番確実なのは、タバコを吸わないことなのだが、それでは芸がない。そう言えば、2Fにはカラオケの歌える喫茶店もある。少し歌っている様子を想像した。誰もが驚き、感動する様子を想像した。私は無事2Fに着き、ピザを食べている。

ありがとう。ようやく私はこの空間に来たよ。教えてくれたのは、とある公認会計士だ。場所は地下鉄の中で、なぜかバシャールの話になった。私がバシャールを知ったのが最近だということに、貴方は驚いていた。そして、私は走った。

これが私の今年の初夢だ。
健闘を祈る。貴方と私の。