お気楽サバイバー研究所

21世紀は人類が経験したことのない「過剰」の世紀である。現在の社会の常識は崩壊する。生き方が「お気楽」に変わるのだ。

階級革命の世紀

2011年11月30日 | 社会
私は、ソーシャルメディア革命(インターネット革命と呼んでも良い)を産業革命に匹敵するものと捉えている。つまり、資本家の時代は終わるのだ!!

現代の特徴的な現象はフリーエイジェントの急増だ。国際超ノマドのような雲の上の存在は別としても、身近に普通の若者が起業したり、良くわからない仕事をして生計を営んでいる。彼らは被雇用者に比べて圧倒的に自由だ。

従来は、雇用主がいて被雇用者がいた。日本的年功序列とは、被雇用者でも努力次第で雇用主(株式会社なら取締役)になれるというシステムだった。また、被雇用者のままで定年を迎えたとしても、賃金は右肩上がりで、退職金と年金で老後が保証されるというモデルだった。フリーエイジェントは、ごく一部の芸術家やディレッタント的な人たちだったりした。

しかし、今の若者は社会制度の瓦解を肌で感じている。被雇用者となったのでは、結婚はもちろん、生活も大変だと知っている。そこで増えているのが、フリーエイジェントであり、スモール・ビジネスなのだ。これは人口動態から導かれる必然なのかもしれない。

しかもだ。フリーエイジェントで成功すると富と自由の両方を手に入れることが出来る。今や富は快適さを約束してくれない。実に富よりも人との繋がりや快適さ、そして自由を人々は求めている。多少の金で時間を拘束されるのはトンデモナイ事だと感じている。

経済学も変わらなければいけない。豊かさが一定水準を超えれば、それ以上の豊かさの価値は逓減する。社会が安定すれば権力への意思も減少し、闘争は意味をなさなくなる。ソーシャルメディア革命を考える時、私にはそんな未来が見えてくる。

神戸岡本研究ー6

2011年11月25日 | 神戸岡本研究
かの有名なウンベルト・エーコは「論文作法」の中で、論文のテーマは小さければ小さいほど良いと述べている。研究対象を明確に定義し、その対象に関する全文献に当たれとエーコは言う。まあ、全文献はレトリックだとして、私もその通りだと思う。つまり、神戸岡本研究では範囲が広すぎるのだ。そこで、「神戸岡本のカフェ2012」を研究対象に決めた。ただ、難しいのが神戸岡本を具体的に住所で定義することだ。だいたい境界をめぐっては紛争が起こりやすい。注意が必要だ。ふむ。私は紛争は好まないし。

■調査名:タリーズコーヒー神戸岡本店前通行量調査-1
1.調査日:2011年11月24日(木)
2.天候:晴れ
3.調査時間:午前9時00分~9時10分
4.調査目的:暇つぶし(発見を求めて、他)
5.調査者:私一人
6.調査内容
  往来する人の内訳別人数
7.調査結果
  a.北向き(男性21名、女性47名)計68名
  b.南向き(男性30名、女性56名)計86名
  合計154名(男性51名、女性103名)
8.考察
  女性が男性の約倍なんだ。理由についての仮説は省略。

しかし、自動車と異なり人間は数が多くて数えるのが大変だ。混雑時には一人では無理だろう。仲間とか、技とか・・・。そそ、このお店、奥の喫煙室が無くなっていて私には辛い。なに、エージェントは既に用意しておるよ。普通にね。

神戸岡本研究-5

2011年11月22日 | 神戸岡本研究
今日も時間を持て余したのでリサーチをした。もちろん、こんな作業は本を読みながらの片手間である。エヘン。「フン、どうせお前さんはチャンとした調査の出来ない素人だろ」と言う人がいるかもしれない。反論する。私は日本オペレーションズ・リサーチ学会編の「OR事典・補強別冊」を今も持っている。このテキストは会社から派遣された日科技連の講習(唐津一先生ほか、当時の超一流の講師陣を集めたもの)時のテキストだ。なめないで欲しいのよ。
はい。では、調査結果を。

■調査名:岡本坂クリエ前通行料調査-4
1.調査日:2011年11月22日(火)
2.天候:晴れ
3.調査時間:午前9時00分~9時30分
4.調査目的:暇つぶし(発見を求めて、他)
5.調査者:私一人
6.調査内容
  往来する自動車の内訳別台数
7.調査結果
  a.タクシー14台
  b.トラック2台
  c.軽自動車7台
  d.国産種24台
  e.外国車4台(ベンツ2、BMW1、ボルボ1)
8.考察
  特になし。私は外車にバイアスがかかっているかもしれない。国産車のメーカー別も有ってしかるべきか。

あえて前回と時間を少しずらした。9:30-21:00迄、30分ずつ調査をすると後23回か。ふむ、やる気にならない???

神戸岡本研究-4

2011年11月18日 | 神戸岡本研究
調査・分析のエキスパートであることを証明しようという気持ちがあって始めた「神戸岡本研究」だが、一つのことを一つの目的だけのためにやるのは、シーザー的ではない。いろいろアイデアはあって、例えば「神戸岡本カフェガイド2011」を本にするとかだ。ただ試算では、どう成功しても100万の利益にしかならない。しかし、外部効果もあるのでやるかもしれない。

■調査名:岡本坂クリエ前通行料調査-3
1.調査日:2011年11月17日(木)
2.天候:晴れ
3.調査時間:午前9時35分~9時55分
4.調査目的:暇つぶし(発見を求めて、他)
5.調査者:私一人
6.調査内容
  往来する自動車の内訳別台数
7.調査結果
  a.タクシー8台(阪急2、阪急以外6)
  b.トラック7台
  c.軽自動車3台
  d.国産種8台
  e.外国車4台(ベンツ1、アルファロメオ1、フィアット2)
8.考察
  パンダには驚いた、フィアットだった。往復したので2台カウント。

神戸岡本は外国車の街だ。ただし道が狭いので大型は通れない。
なお、私は自動車を持っていない。タクシー派である。

神戸岡本研究-3

2011年11月15日 | 神戸岡本研究
今日は阪急岡本駅横の「サンマルクカフェ阪急岡本店」に行きました。子供の遠足なのか外は子供でいっぱい。今日は何を調査しようかと思い、座先使用状況の推移にしました。

まずは座席(喫煙席のみ)の概要を書きます。
・大テーブルに10席
・道路に面した窓側に、テーブル4個×座席2個
・ソファーを背にしてテーブル4個×座席2個
喫煙席は合計で26席です。

■調査名:サンマルク座席使用状況-1
1.調査日:2011年11月15日(火)
2.天候:晴れ
3.調査時間:午前9時15分~10時15分
4.調査目的:暇つぶし(発見を求めて、他)
5.調査者:私一人
6.調査結果
(1)9時15分
   a.大テーブル、男性1、計1名
   b.窓側イス席 0名
   c.ソファー側 男性1、女性2、計3名
   合計4名
(2)9時30分
   a.大テーブル、男性3、計3名
   b.窓側イス席 男性1、計1名
   c.ソファー側 男性2、女性1、計3名
   合計7名
(3)9時45分
   a.大テーブル、男性1、女性2、計3名
   b.窓側イス席 男性3、女性1、計4名
   c.ソファー側 男性2、計2名
   合計9名
(4)10時00分
   a.大テーブル、男性3、女性1、計4名
   b.窓側イス席 女性2、計2名
   c.ソファー側 男性2、計2名
   合計8名
(5)10時15分
   a.大テーブル、男性3、女性1、計4名
   b.窓側イス席 男性1、女性1、計2名
   c.ソファー側 男性2、計2名
   合計12名
7.考察
(1)混んでいるから儲かっていると思うのは誤り。回転数も大事だ。
(2)一人のビジネスパーソンはパソコンでずっと仕事をしていた。
(3)調べることは服装、タバコの主つい、アイスかホットか、何人連れかなど、無限にあり得る。大事なのは目的だ。
(4)この調査は有意な調査を行うための予備調査だ。
(5)お金も貰わずに調査をするのは酔狂かもしれない。
(6)この調査は暇だったので、電話やメールをしながら行った。
8.補足
この調査は、カフェの客としてさりげなく行っている。

今日は2店舗の座席図面をノートした。そのうち喫茶店座席比較調査をするかもしれない。問題は私が禁煙の店、禁煙の席に行かないこと。まあ、今後の予定は特には決めていないが、喫茶店シリーズになるのか?

神戸岡本研究-2

2011年11月14日 | 神戸岡本研究
昨日に引き続き、カフェ・ド・クリエ岡本(兵庫県神戸市東灘区岡本1-8-23、経営は株式会社ポッカクリエイト)で通行量調査を行った。昨日とは、時間も方法も違うが、まあ良いだろう。(笑)

■調査名:岡本坂クリエ前通行量調査-2
1.調査日:2011年11月14日(月)
2.天候:晴れ
3.調査時間:午前8時30分~8時40分
4.調査目的:暇つぶし(発見を求めて、あわよくば大儲け?)
5.調査者:私一人
6.調査結果
(1)8:30-8:35
   a.上り 男性16(内、欧米人1)、女性23、計39名
   b.下り 男性26(内、欧米人3)、女性72(内、欧米人1)、計99名
(2)8:35-8:40
   a.上り 男性20、女性21、計41名
   b.下り 男性18、女性65、計83名
7.考察
(1)ここは阪急岡本駅とJR摂津本山駅の乗り換え客の通行路である。
(2)上りはJRから阪急、下りは阪急からJRだ。
(3)通勤時に交通量が多いのは当然、買い物客は5%もいないだろう。
(4)店舗の多くは午前10時開店だ。
(5)このカフェの隣にはローソンがある。
(6)マーケティング的に有意な調査には洞察(インサイト)が必要だ。
(7)この調査を一人でやるのは大変だ。1時間でも疲れてしまう。
8.補足
この調査は、カフェの客としてさりげなく行っている。

私はカフェを利用することが多いので、サンマルクや春秋でもリサーチをして行こうと思う。もっとも、内容は通行料に限らない。なお、写真もあるがこれはプライベート用。肖像権の問題等もありますので。ではまた。

神戸岡本研究-1(はじめに)

2011年11月13日 | 神戸岡本研究
神戸市東灘区に岡本という場所がある。私は東京が長かったが、ここ数年岡本に住み、岡本を仕事場にしている。そんな訳で、今日ふと、「神戸岡本研究」をマーケティング的にやってみようと思い立った。リサーチは現地で自分でやるのが基本。面白い研究(リサーチ)が出来そうだ。

今日は手始めに岡本坂と言われる石畳の坂道にあるカフェ、クリエさんのテラスで、5分だけ通行量調査を行った。(笑)

■調査名:岡本坂クリエ前通行量調査-1
1.調査日:2011年11月13日(日)
2.天候:晴れ
3.調査時間:午前9時55分~10時00分
4.調査目的:暇つぶし(発見を求めて、あわよくば大儲け?)
5.調査者:私一人
6.調査結果
(1)徒歩(走っていた人1人を含む)
   ・アジア人(日本人を含む)、男子20名
   ・アジア人、女子23名
   ・白人、男子1名
(2)自動車 9台
(3)バイク 1台
(4)自転車 5台
7.備考
年代、車種、服装、その他、いろいろ観察、調査できる格好の場所だ。
テラスがあり、普通に気づかれずに何時間でも調査できる。
外車が多く、以前外車の種類を調査したことがあった。
私はこういう暇つぶしが好きだ。
特に目的はないのだが、発見がある。洞察(インサイト)が生まれる。
次回は何を調査するか、それは未定である。

いかがですか、リサーチ・ブームが来る予感が。(?)
でもね、これ、うまくやればマネタイズできますな。しめしめ。(笑)

(18)リサーチという習慣

2011年11月12日 | マーケティング
今日は大阪のリーガロイヤルホテルでのパーティーに出席した。参加者は約300人弱と思っていたが、600人との事で驚いた。

さて、私は11時15分に来て下さいと言われていた。そして私が到着したのは9時30分。時間を間違えた訳ではない。慣れない戦場は十分に下見すること。これが基本だ。しかし、下見と言っても歩きまわる訳ではない。1階のラウンジの喫煙席に陣取り、人の流れを観察する。観察するだけではなく、データを取る。それだけでは暇だったので、他のことも観察する。

例えば、人工の小川で仕切られた喫煙席側にある二つの絵画は以下の通りだった。
1.周秋蘭立像(小出楢重作)
2.婦女遊戯(岡本神華作)
あるいは、ウェイターの制服である着物と、その色による役割の違いとか。(想像しただけだが)

メインの調査結果は以下の通りだ。
喫煙席(60席への)入客者数。
9:45-10:00 4組10名(成人男子6、成人女子2、男の子1、女の子1)
10:00-10:15 0組0名
10:15-10:30 2組3名(成人男子1、成人女子2)
10:30-10-45 2組3名(成人男子3)
10:45-11:00 0組0名

何の目的でこんな事をしたのか。それは「暇つぶしからも発見がある」ということであり、楽しいからだ。別に男女でなくとも、靴の色、鞄の種類、服装、何でも良い。また、普通に客として喫茶店だと座っていれば良いのだ。(もっとも、マーケティングに用いるなら母集団が偏り過ぎであるとは言える。この場合は調査地点を変えれば良い。)

POSレジでも分かると言われるかもしれないが本当だろうか?
少なくとも、1組のレシートの性別年齢までは無いだろうし、入店時点ではなく会計時点になるだろう。

リサーチの基本は現場で生を見ること体感することだ。そして、切り口やデータの収集方法を工夫することだ。システムを使った分析を行うのは、それからだろう。そうでないと、大事な事を見落とすことになるし、発見も少ないのである。

なお、コストはアイスコーヒーとパンのセットで1500円程度。(何とメニューにA、Bの選択肢しか無かった。巨大ホテルならではだ。)もちろん、アイスコーヒーはお代わり自由。撮影は当然禁止だった。私は暇が好きだ。