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安愚楽牧場関連・もう一つの破たん-宮崎県小林市のコスモス牧場が休園

2012-11-07 00:01:01 | 「身の丈」経営

 宮崎県小林市の観光施設「コスモス牧場」http://www.cosmos-fm.jp/を運営する第三セクター「北きりしまリゾート牧場」(社長・西川和孝副市長)は11月1日、臨時の株主総会を開き、災害や出資していた安愚楽牧場の破綻で客足が落ち込み、継続が厳しくなったとし,牧場を11月25日までで休園し,12月末までに会社を解散することを決定した。

 コスモス牧場はウサギやポニーなどの小動物と触れ合える施設として1995年に開園。安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)と子会社のレストラン安愚楽北霧島、小林市、JAこばやしの4者が出資する3セクが運営し、初年度は約37万人の人出でにぎわった。

 2009年までは年間10万人が訪れ順調だったという。だが,2010年の口蹄疫や2011年の新燃岳噴火で休園を余儀なくされ、11年度の入場者は5万5000人と低迷。2011年8月,安愚楽牧場とレストラン安愚楽北霧島が経営破綻し、人気の焼き肉店が2011年8月に閉店。こうした事から、客足の回復と運営の維持は困難と判断した。 現在、同牧場にはポニー2頭、馬1頭のほかウサギ、ミニブタなどの動物がいる。休園後は他の施設へ譲渡される。

  破産手続きに入った安愚楽牧場から今年6月、株式が無償譲渡され、現在、小林市が資本金(約7200万円)の8割以上を所有している。今後は,引き続き市が土地を借り上げ、維持管理費をかけないような自然公園的な施設として再開できないかを,借地契約期限の14年3月末までに方向性をまとめたいとしている。現在の第三セクター出資者は小林市とJAこばやしのみで、同市は第三セクターに年間約1800万円を助成している。


 

▼「安愚楽牧場」ブログーバックナンバー

  ・安愚楽問題で国賠訴訟検討 弁護団「行政の失態-被害拡大の一因」  

  ・安愚楽牧場のその後 -詐欺被害はなぜ繰り返されるのか-2

  ・安愚楽牧場のその後 - 「詐欺被害はなぜ繰り返されるのか-1」

  ・愚楽牧場の二次被害トラブルが急増  2012-0606

  安愚楽牧場のその後 -栃木の子会社破産 / 鹿児島の会社(カミチク)が一部継承 2012-05-05

  ・安愚楽牧場の破産手続き開始を決定 -東京地裁 (12/13)

  ・安愚楽牧場が破産へ=民事再生手続き廃止―東京地裁(2011-11-08)

                                             

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