鹿児島の誇れる企業 山形屋 ３

山形屋　－　働き続けるのは自然なこと70歳まで売り場に立ちたい

　創業1751年、鹿児島県で唯一の百貨店として絶大な信頼を得ている山形屋。同社は30年前に60歳の定年後65歳まで働ける嘱託再雇用制度を導入。加えて19年前にイキイキフリースタッフ制度を創設した。生涯雇用ともいえる制度で、今では退職を迎える社員のほほ全員が嘱託社員やフリースタッフとして働き続けることを希望する。

　パートを含めた従業員数はl150名の内、フリースタッフは総勢46名。フリースタッフは最高齢78歳の二名を含め、70代が10名いる。2年前まで在職していた外商部門のフリースタッフは退職時、82歳だった。

　フリースタッフ制度は、定年以降も働き続けたいという社員の気持ちを汲み，「会社に貢献してくれた先輩方への感謝の気持ちから生まれた」。企業側から見れば生産性の観点では計れない、豊富な業務知識や経験、技能をスムーズに継承できる。また、定年後の不安を抱くことなく勤めることができる環境は、職場に安心感を生み出し、売り場での接客にもプラスの効果をもたらす。


　出典：週刊東洋経済　２０１０／１０／２　ｐ６４　

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