鹿児島の誇れる小売業 山形屋・２

　百貨店業界が業態の存続を問われているが，地方百貨店の多くも，崖っぷちにある。
そんな中，鹿児島，山形屋は，自立可能と評価されている数少ない，地方百貨店の一つである。

　創業1751年、鹿児島県で唯一の百貨店として県民から大きな信頼を得ている山形屋。


◆大和（金沢市の百貨店）－過去最大の赤字計上
　大和（金沢市・資本金 34億6,270万）の２０１０年２月期連結決算は、純損益が８７
億円の赤字となった。
　新潟県内の新潟店・長岡店・上越店と石川県内の小松店など４店を閉鎖するのに伴い，
退職金の割り増しなどの特別損失を計上したことによる。
　売上高は前期比９．６％減の７００億円。本業のもうけを示す営業損益は９億円の赤
字だった。
　百貨店グループ、Ｊ・フロントリテイリングから、人材を受け入れ，富山店（富山市）
など存続３店の営業強化を図る方針を示した。

◆丸栄（名古屋・栄の百貨店）－早期退職者を募集
　名古屋の百貨店，丸栄（資本金64億6千2百万円）は全社員の約４割に当たる約１５０人
の早期退職者を募集すると発表した。売り上げ低迷で経営が悪化しており、人件費削減
により収支改善を図る。
　応募者には退職金を特別加算し，再就職も支援する。費用は約１２億円の見込みで，
平成２３年２月期決算に特別損失として計上する。

◆山形屋（鹿児島市の百貨店） －新２号館建設計画の判断先送り　

　鹿児島市の山形屋は，延期している新２号館建設計画について，今秋行うとしていた
再開の判断を当面見合わせると発表した。同社は計画中止ではないとした上で，「現時
点で再開時期は不明」としている。

　山形屋によると，秋以降も個人消費の急速な回復が望めず１００億円の投資に見合う
売り上げが見込めないため，見合わせた。「工事再開までの間，空き地を中心市街地活
性化につながる広場や駐車場として暫定利用する」いう。
　同社は２００７年１０月，売り場面積を１．５倍に増床する新２号館建設計画を発表。
九州新幹線が全線開業する１１年春の完成を目指した。しかし，景気後退による急激な
消費の冷え込みの影響を受け０９年２月に計画を延期していた。

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鹿児島の誇れる小売業　山形屋・１

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