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動画投稿者の立ち位置に変化が!?

2012-07-07 23:06:41 | 徒然の日常
 ニコニコ動画や、YouTubeなどのサイトに投稿される動画は、これまである程度締め付けられていました。

 それは、二次創作として元の映像に手を加えた『MAD』の場合、制作者も覚悟の上だったんですよね。著作権の侵害にあたり、本来視聴者からお金が権利者に流れないとその映像は観られないはずなのに、動画制作者が無断で勝手に映像を提供してしまっている、これでは権利者は資金を注いで制作した物(アニメ・ゲーム・映画など)で利益が入ってこない、という事で、二次創作MADは『先生が見ていないうちにイタズラしちゃう』という面がありました。

 そこで、権利者はそういった動画を見つけると動画サイトの運営に削除を要請するわけですが、以前から厳しく突っつく会社と、放置する会社に分かれていたもので、厳しい会社の制作物をMADにする投稿者はある程度覚悟を持っていたり、それでも果敢に挑んで戦ったり、果てはアカウント削除を食らったりなどいろいろあったようでした^^;


 ただ、その波及効果はメーカー側も無視出来ないものとなり、著作権者としての声は徐々に小さくなっています。大雑把に言えば、厳しくしたら他社に負け兼ねないわけですね。MADを観た視聴者が興味を持ち始めて商品(DVD・BD・ゲーム・関連商品)を買うようになり、利益が上がる。特に視聴者が飛びつきにくいシリアス物などは、大衆が喜びそうなギャグMADが出されて(これは投稿者としてもインパクトを狙える)再生数を稼ぎ、繰り返し視聴されるうちにキャラクターが理解されて愛着を持ってもらえる。これが最近、ヒットに結びつきやすいみたいなんです。

 ただ、本来私のような、同じくMADを投稿する側がこんな事を言ってはいけないのは重々承知しております。元作品を丸上げ(全く手を加えずにただ視聴者が無料で満足出来てしまう動画)するのはさすがにメーカーの不利益になりますが、手を加えたとしてもそれは元作品に携わられた方々(シナリオ・キャラクターデザイン・アニメーション制作など)のお力の上に無断で乗っかっているだけでして、メーカー関係者には常に敬意を抱くべきだと思っておりますし、いつ権利者削除を食らっても文句は申せません。しかし、やはり「動画で作品を知った」「動画を観るうちに興味を持ち始めて作品を買った」という層は無視出来る大きさではなく、商売としてはメーカーも寛大にならざるをえませんでした。



 そこで、では二次創作でないVOCALOID動画はどうかと言いますと、これが音楽業界からは目の上のたんこぶだったわけです。二次創作と違い、投稿者が自分で作詞・作曲をなさった楽曲はどこかの著作権を侵害する物ではないのですが、業界が多額のギャラや制作費を支出して生まれたCDと遜色ない程大衆に浸透してしまったわけで、業界にとっては「理不尽な大損」ですよね。なので、ボカロに対して様々な印象操作も行われたとも言われています。

 しかし、大衆の支持を得ているとなれば、CDなどの著作物を制作しない『音楽業界』は逆に飛びついてもおかしくないわけです。
 実際、結構早い段階でカラオケの曲目に入れられていましたし、それ用に動画投稿者が手を入れたりした話も出てきました。大衆がお金を払ってでも投稿者の作品に触れることで、動画投稿者は地位を得てきたわけです。









 そこで、ついにこんな感じで『動画投稿者が利益を得る』という段階まで来たようです。

 もちろん、二次創作ではこうならないと思いますが、ボカロでは『野生のプロ』も散見され、商業レベルの方がいっぱいいらっしゃるわけなんですよね。CD業界にとっては全く災難となる流れですが、CDを制作しなくても楽曲が『売れる』時代になってきたようです。また、曲だけでなく映像に関しても着目され始め、大衆が『観たい』と思う所に利益が発生する余地を見出されました。




 ちなみに、今日の記事前半の『二次創作MAD』にしても後半のボカロにしましても、これだけ商業側に響くだけの素地はありました。


 人間は『繰り返し見る物・聴く物に愛着を感じる』『何度も目にする・耳に入るうちに頭や心が受け入れる』という性質を持っています。
 なので昔から発売前の楽曲が街中(商店街の有線やらラジオ)で流れていましたよね。何度も聴こえて興味を持ち始めた所で新曲が店頭に並び、大衆が手にするわけです。

 もっと言えば、曲だってリフレインするのが基本ですよね。Aメロとかサビとかありますでしょ。一曲の間に同じメロディーが複数回出てくるわけです。これはクラシックでも同じです。聴衆に印象付けて説得力を持たせる為に『主題(テーマ)』という物が多くの曲で使われます。


 つまり、MADで何度も観た視聴者がその作品に興味を持って商品を買うのは当然の流れでして、それを頑なに削除要請の的にしてしまう会社は、残念ながら他社に追い抜かれてしまう、それでは困るからMADを許容せざるをえない、という事だと思います。ボカロに関しましても、CDが売れなくなってきて、動画として投稿される曲が大衆の耳に馴染んでいれば、業界によってはそちらに重心を置くようにシフトしていくでしょう。



 また、今後、動画サイト側も様々な進化の余地があるでしょうし、制作者がさらに手を伸ばしやすい環境になっていくといいなぁと思います。





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