死ぬ間際にタイトル決まるかも

ちと書いてみたかっただけ

アルゴ

2013年02月12日 | 映画
 
1979年11月4日イランの過激派がアメリカ大使館を占拠。
混乱のなか大使館員6人が館外に脱出し、カナダ大使の私邸に逃げ込んだ。
残る52人の大使館員を人質にとったイラン側の要求は、アメリカが肩入れする前国王パーレビの引き渡しだった。

かなりの面白さであった。
映画に集中しっ放しで、余計な事を一切考えないうちに2時間経った。
最初から最後までドキドキで、中東の人間の鋭い眼光が、観てる側を嫌でも映画の中に引きずり込ませるのだ。

上手かったのは、大使館員の写真付き名簿の復元。
過激派の占拠直前に名簿などの重要書類はシュレッダーにかけられたのだが、イラン革命防衛隊は、子供を使って断片をつなぎ合わせていた。
名簿が復元されれば、人質の数が足りない事や脱出した6人の顔がばれてしまう。
時間の経過とともに写真の顔がはっきりと表れてくる様は、ケヴィン・コスナーの「追いつめられて」に似た緊迫感があった。

ラスト30分はハラハラドキドキ最高潮。
一旦は作戦中止が決まったが、いさい構わず脱出劇を敢行するトニー・メンデス(ベン・アフレック)は恰好良かった。
作戦に一番ネガティヴだったジョー・スタッフォード(スクート・マクネイリー)が、空港で民兵に「自分たちはカナダ人の映画クルーである」ことを説明する姿に感動。
離陸直前まで車で民兵に追いかけられイラン領空外に達するまでは、自分の座っている映画館の座席が飛行機のエコノミークラスであるかのような窮屈さと緊張感を覚えた。
イランに降り立つ時の「イラン領空ですのでアルコールを回収します」が伏線になってた訳で・・・。

今月24日に行われるアカデミー賞助演男優賞にノミネートされているアラン・アーキンや特殊メイク第一人者役のジョン・グッドマンなど、脇を固める役者も渋かった。
映画通の皆さんが絶賛してるから、ってのを差し引いても良い映画だと思った。
決して最後の爽快感だけで満足した訳じゃない。

アカデミー賞では先述の助演男優賞の他、作品賞、脚色賞、編集賞、音響編集賞、録音賞、作曲賞の7部門にノミネートされている。
石川県内ではユナイティッドシネマだけの上映。
ただ全国的にみても2/9からの封切は早い方で、少しだけお得感があった。
割とお客さんが入ってて、そのうち半分くらいは30~60代の男性一人での鑑賞であった(自分含む)。

映画『アルゴ』予告編

     


更に、予告編 ↑ 1'15 あたりから流れる「AEROSMITH / Dream On」 緊張感を煽るサビ。

     
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