日課

うちの両親はテレビでラブシーンが始まると言い訳しながらチャンネルを変えます、ひろみです。

夏バテ気味。
いや、運動バテかもしれない。
今朝もまだ８時になっていないというのに
日差しが強い中、ジョギングへ出かけた。
だけど
左ひざを痛めているので湖１周でダウン。
体力はついているのにくやしい。

毎朝決まって会うメンバーがいる。
その中に
すっごい太った女性と
すっごい痩せた男性のカップルがいてね、
彼らは２人で湖を一周歩いてるんだけども、
明らかに男性がイライラしてるんだなあ。
太った女性はね、
オシリだけでもそうね、
幅が１メートルはあるね。
周囲じゃないよ、
側面だけでだよ。
足を一歩一歩出すだけでも
太ももがこすれて大変そう。
すっごいゆっくり歩いてるのに息切れもすごい。
私が２周目走って彼らを再び追い越すときにはさ、
もう彼女はかなりふてくされモードだし、
彼氏は無言で彼女の様子をうかがいながらその横を歩いている。
幸せそうだ、
そう思った。
毎日続けてるようだし、
彼女が軽くなったらいいな。
まあ昨日なんかは私は
ひざが痛いのにも関わらず、
何かが来た！って感じで、
いつもは２周（４５分）走るだけで疲れちゃうのに
いくらでも走り続けられる気がして、
それでもひざが痛いから３周でやめたけど
記録更新ですよ、
１時間５分走り続けました。
距離で言うと多分９キロくらい。
かなりゆっくり走ってます。
ドイツのあちこちでやってるハーフマラソンに出るには
この倍以上走らなくちゃいけないのかぁ・・・
で、
昨日のこの３周私が走っている間に、
先程のカップルはやっと１周歩くことができるペースなんですよ。

エアロビでも筋トレクラスでも、
太った新人が入会してくるんだけども
みんなたった１回でやめちゃうんです。
体重が１００キロ越えていそうな人たちは
足をちょっと上げるだけでも大変みたいです。
腹筋なんて絶対無理。
首しか上げてないもん。
こういう人たち専用のクラスがあればいいのにな。
私と同じクラスでやるには無理があるでしょ。
男性も女性も
きれいになりたい、
なにかがきっかけで決心してジムに来るんだろう。
ジムに来て、
「やっぱり自分には無理だ」、
そう思って１回でやめちゃうんだろうし。

私はジョギングのゴールラインを決めている。
そこには４本の木があって、
その一番手前の木がゴールライン。
木の後ろには２つのベンチがあって、
そこは木陰になっていて
ジョギング後の私の休憩の場所になっている。
ベンチに座ったらすぐに
帽子を取って
靴下も脱いで
ズボンは脱がずにひざまで上げて（当たり前だ）
水を飲んで横になる。（ちょっとあやしい人に見える）
空の青と
木の緑を見ているのが好きだ。
そして４本の木の向こうにはすぐに湖があって、
日の光がキラキラしていて
水面がとてもきれいだ。
朝の自然の中の空気はとても新鮮で気持ちがいい。

この二つあるベンチは朝の８時～９時半までは
毎日私の貸切だったのに、
昨日は初めて人が来た。
ちょっと恥ずかしかったので
寝転んでいた私は起き上がった。
その青年は隣のベンチに座るなりすぐに寝てしまった。
なーんだ。
じゃ、私もまた寝よう。
だけどこの青年、
ジョギングしてたわけでもなさそうだし、
こんなに朝早く、どうしたんでしょうね？

しばらく休むと決まって寒くなる。
濡れたＴシャツのせいだ。
全身鳥肌で歩いて帰る。
帰り道には小学校があるんだけども、
送りの車が沢山停まっていて、
その中にね、
いつも気になる車が停まってる。
車の後ろについてるスペアタイヤのカバーがね、
だいぶおかしいですよ、
「秋田犬」
ってでっかく書かれてんの。
あのね、
ここドイツですよ。
いや、日本でだってそんなタイヤカバーしてたらおかしいと思うけどね。
で、その「秋田犬」の文字の背景には
沢山の秋田犬の写真が。
すごいね、秋田犬。
いつからそんなに有名になったんだ。

小学校を通り過ぎると
老人ホームがあってね、
朝の散歩に出かけるおばあちゃんやおじいちゃんが続々出てくる。
歩行補助する車あるでしょ、
あれに体重乗せてゆっくり歩き出す。
だけどここはドイツ。
道がバリアフリーになんかなってないし、
とっても厳しい条件の下の散歩だ。
石畳に車輪がはまっちゃうおじいちゃんもいるし、
すぐに壁にぶち当たってしまう、斜めに歩くくせのあるおばあちゃんもいる。
それこそナメクジなんかよける余裕もないはずだ。
私はナメクジに注意しながら、
その老人たちを手助けする。
するとちょっとした会話も生まれる。
まあ１００％天気の話ですけどね。

なんだかこういう些細な出来事が
とても嬉しく感じてしまって
決まった時間のジョギングはやめられなくなっている。

早くひざ回復しないかなあ。

というわけで、
あなたは股ズレ大丈夫ですか？

＊写真：羽根橋（オランダ）