闇フェロモン

リップグロスをつけると髪の毛が唇について大変です、３２１です。

帰国して１週間が過ぎようとしているのに、
お父さんにだけ会ってません。
お父さんが家出してるわけじゃなくて
私が時差ぼけのせいで生活時間がめちゃくちゃなのが原因です。
しかも実家に帰ったと言っても、
私の部屋は離れの別宅に隔離されているので
それも原因です。
今日は日曜日。
ついに会えるかな、と思ってお母さんに「お父さんは？」と問い合わせたところ、
「ああ、指の運動に行ってるよ」
「ああ、パチね。」
そう、うちのオヤジ、週末ギャンブラーです。
そしてそのオヤジの母親つまり私のばあちゃんもギャンブラー。
彼女に関しては毎日出勤している様子。
８０過ぎてるんだけど・・・。
「魚が泳いで７がそろってそりゃもう大変なことになった」
と福島弁で話します。
私のことも「ひろみちゃん」ではなくて「しろみちゃん」と呼びます。
私も一時ギャンブラーとして生活していましたが、
これは家族には秘密なので、（家族は私を優等生だと思っているから知ったら気絶する恐れあり）
「魚ってなに？おばあちゃん」
とかいってとぼけています。

優等生タイプでもギャンブルをするっていうこのギャップで自分を売り込もうとしたんですが、
なんせ顔がヤンキーなもんで、
効果なしでした。（ギャップなしだから！）

友達からの薦めで、
中村うさぎの本を買ってみました。
すげー面白い。
「壊れたおねえさんは好きですか？」
っていうタイトルの本をまず読んでみたけど、
フェロモンを学ぶには最適な本かもしれません。
中村うさぎは整形をしても
豊胸手術をしても
男にモテるようにはならなかったらしいのですが、
やはり、
「君って面白いね」
って言われるキャラはモテないらしいです。
あ、これ私のことだ。

で、女は男に発情されてこそ女なんだそうだ。
いくら仕事ができても、
いくら地位や財産があっても、
女としては認められない。
物静かで隠し事があってミステリアスな方が、
そしてちょっとおバカさんな方が
男にモテるんだそうだ。
男は自分より知的にも体力的にも劣る女を選ぶらしい。
そのほうが安心できるし、
優越感に浸れるし、
男として女を征服した感が強く生まれるからだ。
や、やべえ。
私体力抜群。
熱があっても酒飲むし、
入院して点滴生活のときだって点滴引きずりながらとなりのビルにあるコンビ二までタバコ買いに行ってたし。
でもさ、知的かっつーとこれ間違いなく私バカ。
これ売り込むしかないな。
あとは物静か、かあ。
静かにしてるのってむずかしいのよね。
しかもすべてオープンに自分を出しちゃうし。（胸は出さないわよ）
バカなくせにオープンに自分のことをベラベラとしゃべりまくり、体力抜群ときたらもうこれはモテっこないね。
３１歳にしてようやく原因がわかりました。

私が篠原涼子だったら、
３０代でも正当フェロモンで勝負していけるのだけど、
ああいうビジュアルで生まれなかった３０代の私はどうすればいいのか。
それはこの本にも書いてあったのだが、
闇フェロモンで売り込むしかないのだそうだ。
私幸薄いんです、
私ってキレると怖いのよ、
的なマイナスイメージが強く誰かを引き寄せるのだそうだ。
これなら大丈夫かも。
だって私生まれながら剃り込み入ってたヤンキー顔。
今までの１０代、２０代の若かりし頃はこれ理解されなかっただけなのよ。
確かに私はオヤジ世代から人気があった。
これだ。
これからだ。
というわけで闇フェロモン、売り出し中です。

まあつまり、
モテるモテないは顔じゃないんだそうだ。
すべてはフェロモン。
男を発情させるフェロモン。
ヤンキー顔に生まれてしまった私が発情させられる男は
５０歳以上の男限定。
えっと、発情できるんですか？
うちのお父さん、指の運動が一番の楽しみっぽい生活してるんですけど。

今までも同世代の男から好かれることなんてめったになかった私。
安心感さえあったくらい。
男友達と２人きりで旅行に行っても
なにも事件が起こらないし、
そいつの前で着替えたってチラっとさえ見られなかった私。
「見ないでね」
なんていう必要のない寂しさ。

ま、いっか。
おかげで男女共に友達は多く楽しく生きてきたし。
だけど・・・
あきらめたくない、女としての私。
３０代ラストチャンス。
篠原涼子目指してがんばります。（って違うから！無理だから！）