本心

あのときああすればああならなかったのに、ああ、ひろみです。

ブルガリア人イヴァからの電話はいきなり日本語だった。
「コンニチハァ！ヒローミィ！フジナベウドーン！」
「ん？フジナベウドン？？イヴァ、それは挨拶じゃなくて食べ物の名前だよ」
「ヤーヤー、今それを旦那が作ってる最中なのよ！」
「へえ、すごいね！！」
「今日のランチは刺身を食べたのよ！」
とまあ、彼女と彼女の旦那は偶然にも日本好き外国人なのだ。
いつか日本へ行きたいと言っている。
だけどもヨーロッパの人にとって日本はすっげー遠い国。
私なんて年に３回も往復してますがね。
それを言うと案外近いのね、って考え直してくれたりもします。

さて、
あなたは好きな人に自分の弱みも見せていますか？
恋愛初期ってさ、
相手のことが好きなら好きなほど相手に嫌われたくない、
そう思ってしまう。
嫌われたくないから、いいところだけを見せようとするのはまあ自然なことなんだろうけど、
それって続かない。
自分の欠点をなるべく早く出しちゃって、
それで嫌われたなら縁がなかった、
そう思うしかない。
嫌われたくないから、じゃなくて、
ただ単に濃い関係がめんどくさい、だから表面的な楽しい時間だけを過ごす、
そういう人もいますよね。
私、めんどくさいくらい相手を知りたがるんです。
大抵めんどくさがられて嫌われます。
相手を知って、弱点も受け入れるから私の弱点も受け入れてよ、
そういうギブアンドテイクが私には必要。
だけどもね、
「本当はどう思ってるの？」
と聞いてもマジで考えてない人もいるわけで（笑）
そういう人に自分の基準を押し付けて追及しすぎるのはよくないな、
と思うわけです。
私は、
本当はこう思ってるんだけど言わなかった、
っていう不満を日常的に抱えているような人が好きなのかも。
なんでもかんでも思っていることを言ってくる人はわかりやすい。
だけど一度自分の中で我慢して演技する、
そういうのって悪いことじゃないし、
伝えたい人、気付いてくれる人にだけ本心を後から打ち明ければいいんじゃないかな。
相手を深く知りたい場合は、
「本当はどう思ってるの？」
っていう台詞が多くなる。
はっきりいってめんどくさい。
せっかく隠したんだから隠させてくれ！って思うでしょう。
でも本当は言いたい、そんなときもあるよね。
その隠した黒い部分を打ち明けて受け入れてもらったら、
それは信頼関係にもつながる。
言葉にしないと伝わらない。
言葉にしきれないことだって沢山ある。
自分を誰かに理解してもらおうというのは難しいこと。
まあせめて自分を自分で理解しておくぐらいはやっておきたいよね。

誰かと理解し合いたい！と思うことは、
その人と一つになりたい！と願うこと。
そんな人にめぐり合うことはめったにない。

というわけで、
あなたは誰に弱みを見せていますか？