「トイストーリー３」

昨日降り積もった雪は屋根の下を除き、瞬く間に消え去った。まるで、その存在を打ち消すかのように。

妻と近所のスーパーに特売の卵を求めて車で出掛ける。子供達には「やれ、歩け。自転車で行け」と口うるさく行っている割には車を使ってしまう。健康の為には少し歩いた方が良いのだけれど・・・・。お一人様２パックまでは魅力なのだ。車で５分のスーパーに到着すると、卵を両手抱えてお店から出てくる人が多い。チラシに限定数が書いていないけれど、買い逃したらいけないと言う心理が働いてしまう。ほとんど卵目当ての人たちだ。他のスーパーはサイズ不揃いお一人様１パックなのだが、Ｌサイズで２パックと言うのはこのご時勢見逃せない。

卵が目当ての我が家もお店の中に一歩入れば、買い物籠には卵以外の商品が自然と増える。レジに並ぶ頃になると予定外の物もお買い上げ、おのずと予算オーバーとなってしまう。卵２パックの予定がマイバック一杯になり「なんでこんなに買ったんだ？」と罠にはまったことに気づくのだ。モニター当選のストロングオフを買おうと提案したが「まだ金麦が残っているから」とビールを買う予定が見送られたのは痛い。早めに買い物籠に忍ばせるんだった・・・。

育成会の廃品回収の為、古本やダンボールを片付け始めようと紙紐を買うのが第２の目的だった。紙紐がスーパーに置いてなかったのが残念だ。道を隔てたドラックストアーに車で移動。僅か１分も掛からない。歩いていけばそれまでなのに、まるで「トイストーリー２」のようだ。ビールの代わりに紙紐と次男に頼まれたスティックのりが荷物に仲間入り。

帰宅する車の窓から入る日差しが暑い。昨日とは打って変わり春を感じる。

部活が休みの娘はコタツに寝転んでＤＳに夢中。

「ゲームをやるんだったら部屋の片付けをした後だ」と言ったらふくれっ面。

「まったく高校生のくせに・・・」と言いたくも無い愚痴が出てくる。

後片付けを始めたら懐かしいおもちゃが出てきた。

「捨てるには勿体ないけれど・・・。このままとって置いてもなぁ～・・・」

思い出をジャンクにするのはちょっと気が引けるのだが・・・。

今朝も７時３０分起床、庭の梅のつぼみがようやく膨らみだした・・・。