相洲遁世隠居老人

近事茫々。

ブランテージ精神に立ち返れ!! IOC 第八代 ジャック・ロゲ會長の死を悼みつつ思う事。

2021-08-31 19:59:40 | 日記
オリンピック・パラリンピックの現状を 深く憂慮する。

惟へば 初代クーベルタン男爵から第五代目 エイベリー・ブランテージ(Avery Brundage)會長は 徹底したアマチュアリズム信奉者で コマーシャリズムを徹底的に排除して 1952年から20年間IOCに君臨した。 
1972年のミュンヘン夏期大會で以色列(イスラエル)選手がアラブ過激派により銃撃されると謂う不祥事があり、同年の冬の札幌冬季大會には 後任の マイケル・キャラニン男爵にその席を譲る。
デトロイト出身の獨逸系米國人で 戰前は 熱烈なヒットラー崇拝者だったとか。

後任のキャラニン男爵は愛爾蘭土出身で 功績もなければ不可もなしで二期で退任。

その後をうけた第七代 ファン・アントニオ・サマランチ侯爵が プロと アマの垣根を取り拂い、羅府(ロスアンジェルス)大會でコマーシャリズムと結託しての商業化を推進した事は記憶に新しい。
長野冬季大會誘致に 堤義明の豪腕で 原宿の皇室専用驛からお召し列車を長野まで出させたのも記憶に新しい。 ビーチバレーだとか ソフトボールを採用したのもこの時代。
西班牙(スペイン)の侯爵であり 若き日は熱烈なフランコ総統の支持者だったとか。

白耳義(ベルギー)貴族の ジャック・ロゲ伯爵はその後任である。
新聞の追悼記事では簡素化と近代化に貢献したとあるが、現實は 益々の商業化推進と擴大路線の踏襲であった。

現 第九代 トーマス・バッハぼったくり男爵に至っては プロ野球に加え プロ・テニス、プロ・ゴルフを加えるのみならず、スケート・ボードや ボルダリングと穪する壁登りに至るまで擴大路線の頂點。

今こそ ブランダッジ精神に立ち戻り 競技の簡素化と共に 眞のアマチュアリズム復活を推進すべきである。
因みに IOCには その役員に 一人の日本人もゐない。
役員の可能性があったのは 竹田宮だが、悪徳電通に潰された。 大藏省出身のJOC事務局長が しっかり補佐せねばならぬところ これがサッパリ無能である。
パラリンピックを含めて 参加競技の見直しと、プロ・アマ選別等 抜本改革の急務を痛切に感じる次第。