空の色

Ricaの気まま日記と詩の世界

『大奥 第一章 第七話』:レビュー

2004-11-24 00:42:48 | ドラマ・映画(ネタバレ有もあり)
さてはて、またもや遅いレビューとなりました…(T-T)

いよいよ、大奥も山場を迎えました。
側室2名が大奥参戦です!!
#実際にはもっと側室がいたみたいですが(^^;
家光は37歳で初の世継ぎをもうけ、
48歳には亡くなっていますから、
今、倒れたとして、あと10年くらいは生きていたのでしょうか。
#どんな病気が彼を襲ったのかよく知らないので
なんともいえませんが(^^;

さて、今回は、新しい側室を迎えるにあたり、お万の苦悩と
隼人の姉、おゆきの話がメインでした。

[あらすじ]
おらんは病床の母を抱え、一生懸命働く毎日だった。
そこへ現れたのは、春日局。
おらんの住む、長屋で彼女を大奥へ迎えたいと交渉する。
まず自分への部屋子、そしてあわよくば側室にと話す。
少し考えるも、自分が大奥へ入れば、お家の復興が
約束されることを条件としてそれに応じた。
おらんの目には強い決意が現れていた。

ある夜、隼人は姉、おゆきのいる座敷牢にたどり着いていた。
座敷牢の暗闇を手探りで探すと、ひとつの隠し扉に気付く。
ゆっくりと扉を回転させると、牢に座る人影が。
それは姉、おゆきだった。
蒼い顔色、生気の無い表情。
おゆきは隼人が呼んでも気付かない。
やがて、気付いても何かに怯えて、神に許しを求める十字を
切り出す始末だった…。

大奥ではお万への人気が上昇していた。
女中達はお万の美しさと気品に憧れ、
着物や帯を真似をする者も少なくなかった。
大奥では、春日局が女中達に風紀の乱れをお万ブームの
せいでありとし、新しく法度を決めて、厳しく取り締まった。
それを知ったお万はせめてもの楽しみを奪っては、と
自分の呉服を女中達に送っていたのだった。
春日局はお万にも勝手なことをしないようにと、
厳しく警告を促す。
お万への春日局の苛立ちは確実に増していた。
そして、去り際に新たな側室が入るであろう事をほのめかす。
お万のその顔には困惑と、自分の力では及ばない
大きな力への不安が現れていた。

そんな間もおらんの大奥への準備は着々と進んでいった。
春日局がおらんの長屋で話をしていると
行商を営む夏はおらんが大奥へ召される事を知る。
そして我もと春日局に自分も大奥へとアピールする。
春日局は家光とは不釣合いな女性だと、夏を鼻で笑った。
夏は春日の前で肌を見せ、半ば強引に春日局を説得した。

しかし、おらんの決心は固いようではあったが、
実は心を通わわせていた男がいた。
池のほとりで別れを告げるおらん。
男、清一郎は悔しさのあまり、涙を見せる。
自分には何もできないのだと…。
頬につたう涙をぬぐう事も忘れ、二人は抱き合って泣いた。

ある夜、孝子の部屋を訪れていたお万は孝子から
春日局が側室を探しに行ったと知らされ、
座敷路運所おゆきを思い出していた。
中の丸からの帰り道、お万は隼人を見つけ、声をかける。
自分が犠牲になればと思っていたことが
浅はかであったと悔しさに涙する。
隼人はそんなお万を強く励ます。
お万は思わず袖をつかむが、隼人は一礼し去っていく。

その夜、隼人は座敷牢からおゆきを連れ出していた。
おゆきは数珠を見るとひどく怯えた。
ひたすら許しを求め、教えに背いたことを悔いる。
それは以前、踏み絵をさせられた時のことだった。
死んでしまいたいと呟くおゆきを隼人は抱きしめる。
神に許されているのだと、言い聞かせて。
おゆきは隼人の腰からゆっくりと短剣を引き抜く…。
隼人がおゆきを背負って歩き出す。
背にいる姉に向かって、里に帰る話、これからの話、
隼人は懐かしそうに話す。
しかし、おゆきは何も答えない…。
不審に思った隼人が気がついた時、
もうおゆきの息は無かった…。
おゆきは隼人の短剣で自害をはかったのだ。
悲しみと悔しさで涙が止まらない隼人。
やがて、それは春日局に知れ、追っ手を差し向けられる…。

その頃、家光はお万と共に月を見ていた。
側室が形ばかりできにやむことは無いと、お万に優しく話す。
お万には迷い、家光の顔には憂いが浮かんでいた。
そして、隼人の笛を一緒に聴きたいと、西の離れに連れ出す。
離れに向かうとそこでは隼人が既に笛を吹いている。
その目に無念と怨恨の思いを秘めて。
いっそう笛の音は切なく響いた。
家光の指示で席をはずす隼人が振り返りゆっくりと家光を見据える。
隼人の袖に血がついていることにお万が気付く。
お万がはっとした、その瞬間、隼人は家光に短剣で切りかかった。
幸いにも家光は隼人の剣をかわし、隼人を押さえ込む。
隼人は姉の敵であると声を荒げる。驚く家光。
しかし、家光は隼人が平戸キリシタンの村の
出身であることを知っていた。
自らの刀を取り隼人と向き合う家光。
なぜ、自分を今まで討たなかったと問う。
隼人はキリシタンであり、人をあやめるのは躊躇ったと答える。
そして姉が自害したことを告げる。
刀を下ろす家光。
家光はキリシタン狩りの恨みを受けて死ぬつもりはない。
しかし、避けて生きようとは思わない、と話した。
キリシタン布教の活動が他国による侵略だったのだと、
全ては国を治めていくためであったと、続ける。
最後に、隼人の笛でその悲しみを聞くのがせめてもの供養だったと。
そして、刺せばよいと告げ、隼人と向き合う。
どうしても隼人にはできない。
ゆっくりと剣をおろし、その場に崩れ落ちる隼人。
悲しみの涙を浮かべるお万だった…。

やがて、大奥に新しい側室であるお楽、お夏がやってきた。
春日局の後をついて歩く二人。
お楽には複雑な表情、お夏には自信に満ちた表情が浮かんでいる。
そして、新たなる対立が始まろうとしていた…。
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今回は新たな側室、と言うよりも隼人の姉、おゆきの話が
メインだったように思います。

隼人の姉、おゆきは自害してしまいました。
神に許されたとわかった瞬間の出来事です。
彼女が座敷牢で自害しなかったのは踏み絵のことが
気にかかっていたからなのでしょうか。
捕らえろと、追っ手を差し向けた春日局がおゆきの亡骸の前で
神妙に手を合わせる姿がとても印象的でした。

そして、タイトル通り、お楽とお夏が
あっさりと大奥入りしちゃいました。
お万の時と違ってちょっと拍子抜けです(^^;
家とか親族とかいろいろもめるのかなぁ、と思ってましたが。
ホント、あっさり。
お夏なんてその場で即採用!?な感じです。
しかし、これから火花バチバチなのでしょう(^^;
予告編ではお楽とお夏が既にバチバチモード!!

しかも、なんと次回予告ではついに家光が!!
病に倒れてしまいました…。
春日局のあの涙目。切ないです。
家光は48歳でこの世を去っています。
そろそろかなぁ、とかは思っていましたが。
歴史ものっていつも思いますが、時の流れが早いもので、
ある人物が、「今一体いくつなの!?」見たいな感じです。
西島さんは家光の何歳から何歳まで演じているのでしょう。
しかも老けメイク無しで、です(^-^;

そして、今回の家光様(西島さん)は隼人との立ち回りなどあり、
とてもカッコ良かったです。
「全ては政じゃ」
その言葉はまさに将軍といった感じです。
踏み絵って酷い事だなぁ、と幼心にそう思っていましたが
時の権力者というのは大変です。
将軍としての威厳を感じました。
お万に話しかける時は優しく、隼人に踏み絵の話をする時は
とても凛々しく。
今までちょっと影が薄かったのでその姿にウットリです(^-^)

次回は切ない家光様を見ることになるのでしょう。
しっかり見届けたいと思います。
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