空の色

Ricaの気まま日記と詩の世界

『1リットルの涙』第5話:レビュー

2005-11-14 01:40:17 | ドラマ・映画(ネタバレ有もあり)
『1リットルの涙』第5話

出演:
  • 池内 亜也:沢尻 エリカ
  • 池内 潮香:薬師丸 ひろ子
  • 池内 瑞生:陣内 孝則
  • 池内 亜湖:成海 瑠子
  • 池内 弘樹:真田 佑馬
  • 池内 理香:三好 杏依
  • 麻生 遥斗:錦戸 亮
                他…
    [あらすじ]
    河本との一件があってから、亜也はリハビリに集中できない。
    亜也には薬の効果が感じられなかったのだ。
    一方、潮香は2学期を迎える亜也にために、
    クラスの担任に、病気のこと、
    学校での生活で周りに迷惑をかけてしまうことがあると、話す。
    そして、潮香の願いで亜也の病名そのものはクラスメイトには伏せられることになった。
    教室を後にする潮香。
    学校の体育館では、生徒達がかつての亜也のように、バスケットをしている。
    その姿を見つめる潮香の後ろから遥斗が声をかける。
    遥斗に「2学期からは復帰するから、よろしくね」と笑顔で去っていく潮香。
    そして、潮香の後方から河本がやってきて、遥斗の側を通った。
    遥斗は河本に亜也が、動物公園で雨の中ずっと待っていたことを伝えた。
    重苦しい表情をする河本…。

    そうして、亜也の夏休みは終わった。
    「終わった。
    人生に一度の夏休みが終わったような気がした」

    そして、退院の日、2学期に復帰するにあたって、水野は潮香に
    亜也が身体障害者手帳を持つことを勧める。
    今の亜也は障害の程度が等級6級に認定されるのだ。
    障害者手帳を持つことで、メリットはあるのだが、
    改めて障害者という言葉を聞いて、ショックの隠せない潮香。
    亜也と話し合って決めたい、と水野に資料だけを受け取り、
    潮香は水野の部屋をあとにした。

    潮香が亜也の病室に戻ると、亜湖が荷物運びを手伝っていた。
    退院とはいえ、廊下を歩く亜也の足はたどたどしい。
    改めて亜也の歩く姿を見た亜湖は愕然とする…。
    亜湖が思った以上に亜也の病状は進行していたのだ。
    そして自宅に帰ってきた亜也を見た弘樹と理香も動揺する。
    瑞生は亜也の体を気遣いながら、勤めて明るく振舞う。
    何かするたびに「ごめんね」と何度も、何度も言う、亜也。
    しかし家族はそんな亜也を見て、動揺を隠せない…。
    部屋で休む、と自室に向かって歩く亜也の姿を見た幼い理香は
    「亜也ネエ、ペンギンさんみたーい」と口にする。
    理香を思う亜也は笑顔で答える、「かわいいでしょ?」
    そして、亜湖はそんな亜也の後を追って部屋に来ると、
    さりげなく二段ベッドの枕を上と下の自分の枕を亜也のために入れ替えた。
    入院したのに、よくなっていない亜也に疑問を抱える兄弟達。

    新学期が始まり、亜也も学校へ行くことに。
    潮香は瑞生に登校中に亜也が転んで怪我をしないようにと、
    亜也に2学期からタクシーで登校させると提案する。
    そして下校時の迎えに行くことも瑞生は快く引き受けた。
    潮香はさらにタクシーの料金や車椅子の費用が抑えられる、と、
    障害者手帳の話しをするが、
    瑞生は障害者手帳を持つことを拒む。

    翌日、亜也はタクシーではなくて歩いていくと言うが、
    潮香はタクシーを勧める。
    亜也は学校でも教室の移動で友人の手助けを受けることとなった。
    何も出来ない自分に引け目を感じる亜也。
    そんな亜也を気遣ってか、クラス委員も2学期は外れ、
    部活も簡単なメニューをこなすだけになった。
    亜也はそんな学校生活に違和感を感じ始める。

    その日の放課後、亜也は学校で改めて遥斗に動物公園の時の事を謝る。
    あの時は泣いていたけれど、自分は強くなって、泣かないのだと伝える。
    遥斗はそんな亜也を「今度泣いたら500円な」と茶化す。
    亜也が泣いたら遥斗に500円の罰金。
    強くなりたい亜也を支えたい遥斗の遠回しの優しさがそこにはあった。

    そして帰りも一人、父の迎えを待つ亜也。
    そこへ河本が通りかかる。
    動物公園の事を亜也に謝るが、すぐにその場を去ってしまう。
    寂しそうに河本の背中を見送る亜也。
    その時クラクションの音がして、瑞生がやってきた。
    そして亜也は父の迎えで帰る姿をものめずらしそうに見つめる
    生徒達の視線が気になってしまう…。
    亜也はその晩、自分の足で学校へ行きたい、と潮香に話した。

    だんだんと字を書くことも難しくなってきた亜也。
    学校では友達の付き添い無しではうまくやっていけない。
    悔しくて、情けないと自分を責める亜也。
    友達に迷惑をかけまいと、懸命にひとり、部屋でリハビリを続ける亜也。
    その姿を亜湖は直視できない。

    ある日、体育の授業を欠席した亜也は教室で急に倒れてしまう。
    そこに授業をサボった遥斗が偶然居合わせる。
    病院へは担任と遥斗が付き添った。
    タクシーで駆けつける潮香。
    亜也は脱水症状で倒れてしまった。
    何度もお手洗いに行かなくてすむよう、水分を取っていなかったのだ。
    いたたまれなくなる、潮香。
    亜也は何度も「ごめんね」と言いながら、
    他人に迷惑を掛けたくなかったからだと吐露した。
    水野は迷惑を誰にもかけずに生きている人なんていない、
    亜也だけが特別なわけじゃないんだと、亜也に話す。

    一方、亜也の病気、脊髄小脳変性症について文献を集め、
    自分で調べ始めるようになった遥斗は、
    付き添ってきた遥斗は診察室を出てきた水野の後をつけて、
    水野の部屋を訪れる。
    遥斗は亜也が治らないのかと、水野に聞く。
    そして病気を治せない医者
    遥斗は義文に治せない病気など、たくさんあると諭される。
    父、義文は遥斗が亜也の病気について調べていることを密かに知っていた。
    そして、遥斗の気まぐれや同情で亜也に関わるのはやめろと言う。
    しかし、遥斗は反発して、病院から去っていく。

    潮香は障害者手帳のことを諦めきれず、瑞生と激しく衝突する。
    そんな二人を見つけた亜湖は亜也の事を内緒にしているくせに、
    亜也のことで両親がけんかまですることに疑問を感じていた。
    そろそろちゃんと話して欲しい、亜湖はそう思っていたのだ。
    その声を聞いた亜也は部屋から出ようとし、階段で転んでしまう。
    自分のせいで家族がいやな思いをしていると、何度も何度も謝った。
    「ごめんね、ごめんね…」
    そんな亜也に潮香は、謝るのはもうやめようといい、亜也を優しく抱きしめる。
    「堂々としてたっていいじゃない、社会にはいろんな人がいる」
    そして、身体障害者手帳の話を瑞生の制止をとめて話し始める。
    潮香は亜也に努力することを社会から求められている、
    そして、手帳が社会の一員であることを証明するものだと。
    潮香はついに兄弟達に亜也の病気について口を開く。
    亜也の病名、病状を困惑しながら聞く兄弟達。
    家族で協力して亜也を支えて欲しいと、潮香は話す。
    「治るんだよね…」
    ポツリともらす亜湖。
    一瞬、その場の時間が止まる…。
    涙ぐむ亜也、難しい表情をする潮香と瑞生…。
    そして、治らないことを潮香の口から聞いて、亜湖は愕然とする。
    亜也に対して、どうしていいかわからない亜湖。
    そんな亜湖に瑞生は困っている人を助けたり、
    友達が泣いている時、声をかけたりするのと同じように
    接していけばいいんだと、優しく亜湖を抱きしめた。

    何があっても亜也は亜也。
    そんな潮香の言葉に、亜也は「ありがとう」を大事にすることを決めた。
    「ごめんね」から「ありがとう」
    そして、亜也の顔に笑顔が戻る。

    学校でも素直に「ありがとう」がいえるようになった亜也。
    ひとり体育館でフリースローの練習をしていると、
    体育館の外から遥斗が「ヘタクソー」と声をかける。
    そんな遥斗の口の悪さを知っている亜也は片付けを手伝ってと頼む。
    そして、亜也は遥斗にもう一つ、自分が泣かないように見張ってくれと頼む。
    遥斗は何のことだかわからない。
    亜也は河本に電話でさようならと告げると決めたのだった。
    公衆電話から河本に電話をする亜也。
    それを側で聞いている遥斗。
    亜也に早く元気になれよと、告げる河本に亜也はさよならを告げ電話を切る。
    泣き出しそうな亜也に
    「さよならが一方的で河本先輩、泣いてんじゃない?」
    と茶化す遥斗。
    そして、泣かないのかと聞く遥斗に
    罰金を払うのはいやだとから泣かないと亜也も負けじと返す。

    そして、亜也は健康だった時の自分を振り返ることをやめる。
    今の自分で、今日を、明日を生きていくのだと、
    心に決めるのだった。
    -------------------------------------------------

    [作品レビュー]
    今日はダメでした、ボロボロ泣いてしまいました(;_;)
    家族に亜也の病気を話す、潮香と瑞生のシーンがとても印象的でした。
    もし、自分の家族に難病を抱える人がいて、
    同じ家族にそれを話さなければならない時、
    一体、どんな顔をして、どんな風に話してよいのか想像が出来ません…。
    それでも、ちゃんと前向きにやっていこうと言う潮香の
    表情がとても強くて、印象的でした。

    そして、遥斗もさりげなく亜也を気遣い、徐々にかかわりが強くなってきました。
    そんな遥斗に父、義文は簡単な気持ちで関わるな、と釘を刺します。
    病気ってかかった人にしか本当に辛さってわからないものなのでしょう…。
    遥斗には何も出来ないし、医者といっても万能ではない、
    そんな厳しい現実をまざまざと見せ付けられた回だったと思います。

    家族もついに知ってしまったし、
    亜也は字を書くことも歩くことも困難になってきました。
    クラスメイトの優しさも、両親の優しさも、時には逆に辛い時もある。
    それがひしひしと伝わってきます。
    文字は乱れ始めているのに、まだ言葉はちゃんと喋れてるのが不思議だし、
    歩く時に上半身が揺れないのが奇妙な感じですが、
    まだ、5話、これからですね、正念場!
    亜也と潮香の二人三脚にそれを見守る知人と、周囲の冷ややかな目…。
    そんな中で、前向きな二人の姿がとても印象的で、
    涙スポットはまだまだこれからのような気がします。
    やっぱり、エンディングの痩せた亜也さんがこぶしを握った写真が
    目に焼きついて離れないです(;_;)
    ------------------------------------------------
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