炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

79年A.D. Vesuviusu火山噴火の背景.その6.社会の荒廃.

2004-12-16 | 欧州・地中海域
約一千年の眠りから覚めた、紀元79年のVesuviusu火山の大噴火について、調べていくうちに、当時のローマ社会が、非常にいびつで、非人間的な社会であったことを知りました。 土地を奪われ、都市に集中する人々のストレスや、不満をそらすために、命がけで戦う剣闘士場が、娯楽施設として建設され、市民がそれに熱狂していたようです。人間の生死を娯楽として鑑賞するのですから、尋常ではありません。ローマ帝国は、 . . . 本文を読む

紀元79年のVesuviusu火山噴火の背景. その5. 都市開発

2004-12-16 | 欧州・地中海域
 紀元79年のVesuviusu火山噴火の背景について、今日は開発の側面から見てみます。 アウグストゥスに始まる帝政初期から、増大する都市人口に対応する水道工事、と食料輸送のための港湾整備と運河の建設が盛んに行われたようです。  驚くべきは、クラウディウス、ネロ帝の試みたローマ~ナポリ間、約200キロメートル!の運河掘削計画です。良港に恵まれないローマへの、食料輸送の円滑化を図って計画された、こ . . . 本文を読む

A.D.79年Vesuvius火山噴火の時代背景 4.

2004-12-16 | 欧州・地中海域
紀元79年、Vesuvius火山噴火に至る時代の背景に、カリギュラことガイウス帝、クラディウス愚帝、そしてネロ凶帝のローマ三代名物による美食飽食、舶来品、珍荷礼賛の狂乱経済があったことは、先にも書きました。 今日は、この時代の文学作品から、この時代の空気を嗅ぎ取りたいと思います。 セネカは、この三帝に使え、カリギュラことガイウス帝には、処刑を命ぜられ、からくも帝の愛人に救われ、クラディウス愚帝か . . . 本文を読む

A.D.79年、Vesuvius火山噴火の背景 3.

2004-12-16 | 欧州・地中海域
約千年の眠りから覚めた、西暦79年のウェスウィウス山*の噴火の背後には、エジプトを経由したインド方面との交易の過熱状態が、指摘されていて、その交易品の約半分は、胡椒であったといわれています。 *(ラテン語の子音Vは、[u:]の発音です。) ナポリ近郊の艦隊司令官であった、プリニウス(23年頃―79年A.D)が当時、執筆していた『博物誌』は、こうした情勢を反映して、インド、アラビアから地中海域、ヨ . . . 本文を読む

A.D.79年Vesuvius火山の噴火と、ポンペイの埋没-その時代背景 2.-

2004-12-16 | 欧州・地中海域
紀元79年のVesuvius噴火と、ポンペイの埋没前後の時代背景をまず、見てみましょう。 (私たちは、キリストと、その弟子の時代も垣間見る事となります。) ローマは、オクタヴィアヌス(前63~14. A.D.)以来の、‘いわく付き’の初期帝政期(大地主どうしの抗争の行き着いた、凶帝、鈍帝...の時代)で、その勢力を全地中海域に広げていました。この時代、内には土地を失った、中小地主及び農民が大挙、 . . . 本文を読む

A.D.79年 Vesuviusの噴火 1.前史―ローマ、クシャン、後漢の発展の挟間に

2004-12-16 | 欧州・地中海域
無限の空間を進んで行く、私たちの星「地球」。宇宙空間では、星々が自然の調律を響かせ、黄金率を描き、遠ざかって往きます。それは、個性美をそれぞれに輝かせ展開していく、自由の光のパノラマ.......。 そんな宇宙空間から、紀元79年のVesuvius火山の噴火と、その「時代」を鳥瞰してみましょう。 ...人々の叫び、悲鳴、怒声..、人間が押し潰されてゆく、只ならぬ時代の音が、聞こえてきます。 . . . 本文を読む

-失われた植生- 白檀の島々  Deforestations in The Pacific.

2004-12-16 | アジア・太平洋地域
 十八世紀末、折からの紅茶ブームの加熱により、金銀財貨の流失が加速したイギリスでは、その埋め合わせに、麻薬の阿片を輸出するという事態に陥ります。 悲しいかな、当時英国の主要輸出品であった毛織物が、茶の独占輸出国の中国で、売れない上に、アメリカという巨大植民地を失う痛手を負ったことが、事態を悪化させました。 ここに大英帝国は、ナポレオン戦争に乗じ、中国に売れる「金のなる樹」、香辛料資源の確保に乗り出 . . . 本文を読む

一瞬の何かが....-.登呂遺跡、最後の日を考える.-

2004-12-16 | 日本列島の災害
 今日は、私たちの祖先が遭遇した、ある災害について考えます。  登呂は、弥生時代末期の社会や農業の様子を知る上で、とても重要な遺跡です。その発掘は、総合的学術分野を結集させた、戦後の新しい日本初の実証的歴史研究として、今も光輝いています。登呂遺跡の発掘は、それまでの、天皇の名前を暗記するだけの抽象的な歴史から、真実を探る歴史への出発点としての意義をもっています。  私は、この発掘に参加した考 . . . 本文を読む

* THE TRUE NIGHTS OF STAR-SPANGLED   *

2004-12-16 | Weblog
巨大な銀河にい抱かれ、広大な宇宙を航行する私達の星「地球」。同じ処を周旋しているのではなく、高速で未知の空間への旅を続けています。 浜辺の静かな砂の上や、山上の草原で横になって、星や月を見上げて見ましょう。 星々の微かなささやきが、大地のつぶやきが、きっと聴こえてくることでしょう。 未知からのいざない..遠い謎かけの響き.., 宇宙のかけらから生まれた私達の、遥かな思い出を呼びさます声なのかも知 . . . 本文を読む