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ロスチャイルド財閥ー186 GS 金融マフィア ヘンリー・ポールソンとリーマン・ショック

2023-01-27 10:40:07 | 国際政治・財閥

ヘンリー・メリット “ハンク” ポールソン(英語:Henry Merritt "Hank" Paulson、1946年3月28日 - )は、アメリカ合衆国の政治家、実業家。1999年から証券会社であるゴールドマン・サックスの会長兼最高経営責任者を務め、かつてジョージ・W・ブッシュ政権で第74代財務長官を務めた。
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・ロスチャイルド財閥-185  政官財に送り込まれるゴールドマン・サックス出身者
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/44386852d623578a519da03aa0a1df0e
からの続き


ヘンリー・ポールソンが、ロスチャイルド系ゴールドマン・サックスCEO時代の1998年に、社内に戦略委員会を作り、「2008年には世界経済はどうなっているか」を検討しています。 この戦略委員会のレポートがロンドンのシティに渡り、10ケ年計画が作成されたと言われています。 当然、こんな話が公開されるわけはありませんので、状況証拠をみてゆきましょう。


金融商品CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)

悪名高い金融商品「CDS」の最初期の取引の一つは1997年12月にロックフェラー系のJPモルガンが行いました。

*CDS(Credit default swap)とは、日本語読みはクレジット・デフォルト・スワップ。クレジット・デリバティブの一種で、企業の債務不履行にともなうリスクを対象にした金融派生商品。対象となる企業が破綻し金融債権や社債などの支払いができなくなった場合、CDSの買い手は金利や元本に相当する支払いを受け取るという仕組み。 出所 野村証券HP 証券用語


JPモルガンは、まず、フォードやウォルマートなどの大企業向けに実行した300件、計97億ドルにのぼる融資を徹底的に調べ上げました。そして最も貸し倒れリスクの高い上位10%を特定。

この倒産リスクをCDSという保険商品に仕立て、投資家に販売したのです。 このシステムを開発したのはMITを卒業しJPモルガンに勤めていたテリー・デュホンというスワップデスクで働いていた女性です。

デュホンは、「銀行が信用リスクを資産から切り離し、保険会社や年金団体に肩代わりさせることに成功した」と語っています。 この発言から、CDSは創り出された当初から、保険会社と年金運用団体に的を絞って売る込みをかけていたことが分かります。

JPモルガンのCDSを採用した銀行は、スイス銀行(後のUBS)とイギリスのHSBC(香港上海銀行)で、HDBCもUBSを実質支配しているのがロスチャイルドを中心とするユダヤ資本です。

CDSの本当の目的は何か? それはCDSを購入してから対象の企業の株を空売り(からうり)するというとです。 例えば、多くの投機家がR社の株を空売りし、最終的にR社が倒産に追い込まれれば、CDSを購入した投機家の手元にはCDSの保険金が入ってくるという(金融マフィアのインチキ?)カラクリです。

「R社」とはリーマン・ブラザースです。 「投機家」とはAIGから1730億ドルを奪った金融マフィアです。

*AIG(American International Group, Inc. )は、世界の保険業界のリーダーであり、約70の国や地域で損害保険、生命保険、退職給付およびその他の金融サービスを幅広く提供し、ニューヨーク証券取引所に上場している保険会社。


「ニューズウィーク日本版」(2009年4月1日号)に実に不思議な記事が掲載されました。エノレア・クリフトの「高額ボーナスはオバマのおかげ」から引用します。


議会はぜひ、ゴールドマン・サックスのCEOロイド・ブランクファインに聞いてほしい。 AIGがCDSでゴールドマン・サックスに保証した56億ドルを、何故に納税者が全額負担させられるのか。 何故損失の一部さえ、自分で被らないのか。

ドイツの複数の銀行も同様に、AUGを通じてアメリカの税金を受け取っている。第二次大戦後のマーシャルプラン以来最大の「援助」だ。 ニューヨーク・タイムズが報道した1730憶ドルの支払いのうち、ゴールドマン・サックス(GS)が手にしたのは129億ドルである。 GSは56億ドルの2倍を超えるCDS絡みの金を受け取ったことななる。

GSと他の金融マフィアたちは、1998年に秘密の場所に集い、JPモルガンから説明を受けた後に、ポールソンが「2008年には世界経済はどうなっているか」を講演した。 ここで、リーマンの倒産計画の詳細が説明されたのである。 そこにAIGのグリーンバーグが出席していたと思われる。 ポールソンがグルーンバーグとともに具体的なスケジュールを書いた。

推測してみよう。 AIGはCDSを住宅ローンの中に入れる事を認めた。 一つの事故が起きたとしよう。 s化し、この事故は単独で処理されて、保険金が支払われる。 だが、債権にCDSが組み込まれると、人一つの債務不履行が連鎖反応を引き起こし、ほかの債権も債務不履行になる確率が高くなる。 投資家は優良な再建でさえ、投げ打って資金を引き揚げようとする。 銀行は貸し渋りを始める。

そしてまさに2008年中頃から、AIGは何百億ドルもの元利金保証をしなければならなくなった。どうして2008年の中頃から末頃にかけて、AIGの元利金保証が集中したのかを、」読者は考えてみられよ。

ポールソンがAIGに換金保証を約束したからである。 ポールソンがGSのCEOの高給を投げ捨ててブッシュ政権の財務長官になったのが2006年頃である。 これも予定された行動であった。 CDSがらみのCDOgア爆発的に売れ出すのである。

住宅ローンや他のローンにCDSが組入れられたので、金融メルトダウンが2008年をピークとして集中的に発生したのである。GSがAIGの大株主であったために、AIGのグリーンバーグが応じたのである。 2004年を条件といてAIGが大量のCDSを引き受けたために、ヘッジファンドも年金団体もCDSに参加していったのである。 そして的が絞られた。 リーマン倒産劇はシナリオ通りに侵攻した。


ポールソン財務長官はリーマンが倒産した日、すなわち連邦破産法第11条(チャプター・イレブン)の適用尾申請した9月15日、「税金」を危機にさらすのは不適切だと考えたと報道陣に語った。

そして「政府はもうニューヨーク証券取引所に上場しています経営危機の偉業を救済しない」とも語った。 彼は「モラル・ハザード(倫理観の欠如)」にも触れた。 しかし、これは八百長芝居であった。 リーマン倒産後にも、数多くの企業に数珀億ドル単位の金を使って救済劇を演じているのだ。 リーマンの倒産こそは、2008年を「恐慌の年」とするために、是が非でも避けては通れない道であった。

リーマン・ブラザースのリチャード・ファルドCEOは連邦破産法第11条を申請後に、1株21セント(約20円)で、同社株を売り抜けていた。年初には2億ドル(約190億円)の価値があったものが、99.7%の減価だった。 それでも約66万ドル(約6300万円)を手にして批判を浴びた。 紙屑になるよりはましだということか。




米下院での公聴会

2008年10月6日、米下院の監視・政府改革委員会で5時間余りにわたって公聴会が開かれた。 リーマン側から多くの資料が移出された。 メモや電子メールも含まれていた。

ファルドCEOは、「空売りがリーマン株の暴落を招き、取り付けが圧倒し、政府からは救済の手が差し伸べられなかった」と語っている。 ファルドの証言は正しい。 CDSがらみで空売りされたのである。 ゴールマン・サックスはヘッジファンドに金を出してCDSを買わせているから、その姿を見せる事はない。

リーマンから提出された書類の中の、ファルドCEOが幹部の一人に送った電子メールも公開された。 送信日時は4月12日深夜2時50分、ファルドが財務省でポールソンと会談した事が記されている。

「ポールソンたちとのディナーから戻ったところだ。お土産がいくつかある」土産の中身は、「財務省のリーマンに対する信頼が絶大であること、わが社の増資にも第三世であること・・・」 しかし、リーマンは倒産した。

ファルドCEOは議会公聴会での証言で、「ポールソンは裏切りのユダだ!」と叫んだ。 そしてファルドはマイクに顔を近づけ、ものすごい形相で 「私はポールソンをを、私が地中に埋められる日まで疑い宇づける」と言い放った。

1850年に設立されたリーマン・ブラザーズはかくて、この地上から消えた。





「ニューズウィーク日本版」(2009年5月27日号)から引用する。 エバン・トーマスのリポートである。


エバン・トーマスのリポート

ポールソンは退任後初めての本格的なインタビューに応じ、決してリーマンを捨てたわけではないと本誌に強調した。 「これほど多くの時間を費やして救済に勤めた企業はほかにはない。 政府がリーマンをつぶしたがっていたと受け止められるのは皮肉だ」

リーマンの破綻が金融パニックの引き金を引いたとい議論も一蹴した。「リーマンは(金融危機の)症状の一つに浮ぎない。それ以上のものであったかのような話は完全なフィクションだ」

リーマン1社の破綻よりも、多くの銀行や金融機関が同時多発的に経営危機に陥ったことが金融危機の原因だと、ポールソンは言う。


リーマンを倒産させ、同時多発的にCDS爆弾を炸裂させ、ファニーメイやフレディマックの政府系住宅金融機関、AIG、そして貯蓄貸付組合大手のワシントン・ミューチュアルが経営危機に陥ったのである。私は偶然に、こんなにも数多くの金融機関が一斉に経営危機に陥った事態を限りなく疑うのである。 これらはすべてセットである。

この世界を混乱の底に突き落とし、そこから新しい世界地図を創造せんとする金融マフィアの野望を発見するのである。 同じ記事でエバン・トーマスはポールソンの肖像を描いている。その部分を引用する。

ダートマス大学でフットボールをやっていた頃、身長185センチ、体重91キロのポールソンは「ハンマー」の異名を取った。 相手ディフェンスに突進するときの破壊力が、爆発さながらだったからだ。

彼のキャリアを特徴づけるのも、知力より粘り強さと意欲だ。 強引さで知られ、経営手腕も十分だった。 99年にゴールドマンの株式上場を成功させたポールソンは、仲間の共同経営者たちに数億ドルの儲けをもたらし、間もなく会長兼CEOとして頂点に立った。

私はポールソンの財務長官就任に一つの疑問を持っている。 ブッシュ政権の末期にどうして彼が財務長官になったのかという疑問である。 ゴールドマン・サックスの会長兼CEOとして世界でもトップクラスの収入を保証されていたからである。


そう考えてみて、ポールソンを財務長官にしたのは間違いなく、海の向こうのロンドン・コネクションの意向であると知るのである。 大恐慌のストーリーをでっちあげた男こそ財務長官にふさわしいと、金融マフィアの首領(ドン)はkンが得たのである。

金融マフィア傘下の銀行の一つ、バークレイズが、リーマン倒産後の投資部門を手に入れた。 これお計算通りの行動である。 イギリスでも多くの金融機関が倒産したり、国有化されている。 しかし、バークレイズとHSBCの二つの大銀行は大きな利益を出している。 この二つの銀行はユダヤ資本の銀行である。ゴールドマン・サックスを育て上げた銀行である。

リーマンの倒産、そしてリーマン・ショックは大きな謎を残したままである。 あのとき、金融市場が一時的にしろ完全に停止したかにみえた。 何よりも証券化商品の取引が止まり、銀行株を中心にほとんどの株価が下落し続けた。 2009年9月、あの日から1年という年月が流れ去り、

「どうしてあのようなリーマン・ショックが発生したのであろうか」と私は考え続けて一つの稀有論を得た。 「例外的な大事件は見事に演出されたものだ。 大量のドルをばら撒くという非常手段をヘリコプター・ベン(FRBのベン・バーナンキ議長)に与えるべく仕組まれた芝居であった」と。

だから「やってみるしかない」というケインズ主義が復活し、景気刺激策が「例外的で緊手段として取られたのである。 巨大なマネーが投入された後に、支出の穴埋めの時がやってくるのである。 スタグフレーション(景気低迷下のインフレ)である。 これさえも金融マフィアのシナリオ通りなのである。






(参考)
・ロスチャイルド財閥-8 N・M・ロスチャイルド&サンズ 
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/251288d5f7831aabc04a9f9e8dc1fdd8

・ロスチャイルド財閥-170   ゴールドマン・サックス(ロスチャイルド系) vs モルガン・スタンレー(ロックフェラー系)
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/943febf0a3cf5585d1a3a0dae4ac09ca

・ロスチャイルド財閥-177 プラザ合意とバブル崩壊 そしてゴールドマンサックス
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/c037fd5128b63b02464b86826b89d672

・ロスチャイルド財閥-184  二大巨大財閥・金融部門の和解と中東和平の始まり
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/28874488d2f4dfd4d11a121231c227e4

・ロスチャイルド財閥-185  政官財に送り込まれるゴールドマン・サックス出身者
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/44386852d623578a519da03aa0a1df0e








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https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7da98797504886d8b9eaa2e5936655e6

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ロスチャイルド財閥-163  ロスチャイルド財閥について今まで投稿してきた記事一覧
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