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ロスチャイルド財閥ー58 1907年世界金融恐慌

2022-10-16 06:20:16 | 国際政治・財閥

1907年恐慌(1907ねんきょうこう、英: Panic of 1907)は、アメリカ合衆国で1907年10月に発生した金融恐慌。構造的要因は前年制定のアームストロング法による資金移動であった。この恐慌はイギリス系投信に回復しがたい被害をもたらした。一方では現金の不足を証券でごまかす金融制度の脆弱性を露呈し、連邦準備制度の立法事実となった。




アメリカでは、1832年にジャクソン大統領が第二合衆国銀行の公認更新を無効にして以来、中央銀行が存在しませんでした。


ロスチャイルド財閥ー11 合衆国銀行
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ポールは、シナリオの一環として、ロックフェラー家や、フランクリン・ルーズベルトにも接近していきます。 4年後の1906年、ポールは、ニューヨーク州商工会議所で、

「現状を変えなければ、それもすぐに変えなければ、国内が恐慌状態になり、それに比べれば、以前にも起きた恐慌など子供の遊びに等しく見えよう」 と「予言」「脅迫」めいた事を語りました。大掛かりな仕掛けのスタートです。

彼の「予言」あるいは「脅迫」通り、1907年に恐慌が起きました。 ロスチャイルド家は、1839年から1840年の恐慌で、イングランド銀行の中央銀行化を完成させたように、今度は1907年の恐慌で、アメリカに民間所有の中央銀行をつくろうとしたのです。


1907年の恐慌の仕掛けは次のようです。 国際金融資本家たちの息がかかったニューヨークの各銀行が、預金者である地方銀行に通貨を払うことを渋り、地方銀行は、預金者が引き出して金庫が空になった後、

預金者に支払いを拒否せざるを得ない状況に追い込まれたと言います。 結果、商業活動は停滞し、賃金と物価は暴落し、悲惨な恐慌となりました。

この恐慌を受けて、大衆紙は、ポール・ウォーバーグ、ジェイコブ・シフらを恐ろしい目で民衆を見つめる詐欺師、悪徳銀行化として描きました。

証券取引所も一時的に閉鎖されましたが、その間にJ・P・モルガンが音頭を取って、どうにか政府と金融機関による救済案をまとめました。



ここから、「恐慌の再来を防止できる通貨および信用取引の制度をつくる」という大義名分の下、ロスチャイルド家など国際金融資本家たちが一元的に通過を牛耳り、操作次第で不況や恐慌をつくりだす制度、すなわち民間所有の中央銀行づくりが始まります。

国際金融資本家による支配を危惧するポピュリストたちが最も恐れていた事態です。 もちろん、諸産業の要求に応じた十分な貨幣量を求め、現状の問題点を打開し、制度の改善を願うという正直な声もありました。


このような声を受けて、合衆国議会は、まずは各国の銀行制度を研究するべく、共和党の最高実力者でジョン・D・ロックフェラーJr.(ロックフェラー22世)の義父であるネルソン・オールドリッチ上院議員を委員長とする通貨委員会を設置しました。

ポール・ウォーバーグは、1907年の金融危機を教訓として、危機の再発を防ぐためと称して、銀行改革の必要性を連日のようにマスコミを通じて主張しました。シナリオ通りです。


ロスチャイルド財閥ー38 ユダヤ資本に支配されるアメリカ メディア
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彼は、ニューヨークの主要銀行家たちを招いて、イングランド銀行と実質的に同じ内容の銀行・通貨制度への改革プランを提案し、主要銀行家たちはこれを熱狂的に支持しました。



このような中央銀行創設をめぐる動きの最中も、ロスチャイルド家傘下でモルガン、クーン・ローブ、ロックフェラーの動きは活発です。 

1910年、ロンドンのJ・S・モルガン商会がモルガン・グレンフェルに改称されました。 エドワード・グレンフェルが共同経営者として参加して5年経ち、改称しました。

グレンフェルはロスチャイルド家に連なる一族と言われ、エドワードは1881年から1883年まで、イングランド銀行総裁だったヘンリー・グレンフェルの息子です。

モルガン・グテンフェルというマーチャント・バンク(国際銀行)は、モルガンと、ロスチャイルド家が再度合体した巨大な投資銀行で、日本、アジア全域、アフリカ、南米などの経済進出を進めていきます。

モルガン・グレンフェルは、東西ドイツ統一の前年の1989年にドイツ銀行に買収されましたが、実質的には逆にドイツ銀行を乗っ取ったともいわれています。

1991年には、クーン・ローブ商会は、ロックフェラー家と共同で、後にチェース銀行と合併するエクイタブル・トラストを買収しました。




次の投稿は、FRB創設に向けた、モルガンとポール・ウォーバーグ主導で開催された「ジキル島の秘密会議」です。



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