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霞が関に「讃岐」旋風? 4省庁次官に出身者抜てき

2024-07-07 10:27:37 | 日本政治・外交


霞が関の夏の風物詩となっている各省庁の幹部人事が出そろった。行政機関の事務方のトップである事務次官に香川県出身者が相次ぎ抜てきされた。財務省、総務省、厚生労働省、農林水産省の4省庁だ。

 

そもそも香川県は中央官庁の出先機関が集積し、つながりは強い。総務省の四国総合通信局は松山市に拠点を置くが、ほとんどの省庁が高松市に四国の出先機関を設ける。四国一を争うライバル関係にある松山市との比較で引き合いに出されることも多い。今回の次官人事は地元の新聞社やテレビ局でも報じられた。

 

香川に四国の出先拠点が多いのは企業も同じだ。厚労省の伊原和人次官は高松市出身だが、転勤が多かった父親の影響で仙台市や名古屋市へと引っ越しが続いた。農水省の渡辺毅次官は父親も香川出身で旧食品流通局長を務め、親子2代続けての農水官僚だ。

財務省の新川浩嗣次官は、地元高校の財務教育の授業でオンライン講師として登壇するなど現在も香川との関わりを保つ。四国財務局内でも、香川のことをよく知る次官就任を歓迎する声があがる。

 

次官のなかでも異色の経歴を持つのが総務省の竹内芳明次官だ。高松高専(現香川高専)を経て東北大に入学し技官として旧郵政省に入った。技官出身者が次官に就くのは2001年の総務省発足以来初めてで、5日の交代式では「内閣全体の課題に貢献できる総務省になるよう力を尽くす」と意気込んだ。

中央省庁とのつながりから歴代の県知事も官僚出身者が多い。それぞれが出身省庁での知見を生かした政策を打ち出してきた。

 

農水官僚出身で前々任の真鍋武紀元知事は県の代名詞である讃岐うどんに使う小麦の専用品種の育成に注力。浜田恵造前知事は財務官僚として培った根回し力で瀬戸内国際芸術祭を開催し、国内外から観光客が集まる一大イベントに押し上げた。元国交官僚で現職の池田豊人知事は県民悲願の四国新幹線の実現を打ち出す。

現知事がまだ1期目の半ばで時期尚早ではあるが、香川出身の次官が4人も誕生し、中央省庁とのパイプ役が期待できる「知事候補」は豊富になった。

ただ、政府の出先機関の職員も通う地元の郷土料理店の店主に今回の次官人事について尋ねると「知らなかった」と認知度はまだいまひとつといったところ。4人の次官が胸を張って故郷に凱旋するには、成果で存在感を発揮する必要がありそうだ。

 

 

 
 
 
 
日経記事2024.07.07より引用
 
 


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