ハリス氏の演説は「プロンプター」と呼ばれる透明な板を読む形でやってきた。アドリブでの
やりとりは極力、避けてきた=AP
【ワシントン=飛田臨太郎】
米CNNテレビは27日、ハリス副大統領が29日に同局のインタビューに応じると発表した。ハリス氏がメディアのインタビューを受けるのは、バイデン大統領が7月21日に民主党大統領候補の後継に指名してから初めてとなる。
副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事も一緒に登場する。CNNのベテラン記者のダナ・バッシュさんが質問する。
ハリス氏は民主大統領候補になると事実上、固まってから1カ月以上、記者会見やインタビューに応じてこなかった。野党の共和党は批判を強めていた。
ハリス氏はこの1カ月ほど、透明な板に演説する文字を映し出す「プロンプター」を使って演説してきた。アドリブでの回答が必要な場面を避けてきたとみられる。CNNが事前に質問をハリス氏に見せるのか否かは明らかになっていない。
共和党のトランプ前大統領は27日、9月10日に予定するハリス氏との討論会を巡り、ルールで合意したと自身のSNSに投稿した。
相手候補の発言中にはマイクの音を消すとした6月27日のバイデン氏との討論会と同じルールになったと主張した。
ハリス陣営はマイクの音を消さずに中継すべきだと訴えてきた。米メディアによると、ハリス陣営はトランプ氏の主張を否定した。
トランプ氏は26日、討論会を主催する米ABCテレビを「不公平で最悪」と述べ、欠席も辞さない構えをみせていた。
実現すれば、11月の大統領選に向けたトランプ氏とハリス氏の初めての直接対決となる。テレビ討論会は事前に準備したものではない、丁々発止のやりとりが必要になる場面がでてくる。
2024年に実施されるアメリカ大統領選挙に向け、ハリス副大統領やトランプ氏などの候補者、各政党がどのような動きをしているかについてのニュースを一覧できます。データや分析に基づいて米国の政治、経済、社会などに走る分断の実相に迫りつつ、大統領選の行方を追いかけます。
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