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ウクライナ、ロシア北西部の基地の超音速爆撃機をドローンで破壊 22日にもドローン攻撃

2023-08-22 19:30:13 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢

An image showing a Tu-22 on fire at Soltsy-2 airbase
   ソルツイ2空軍基地でツポレフ22(Tu-22)が炎上する写真がオンラインに投稿された


複数情報によると、ウクライナのドローン(無人機)攻撃によって19日、ロシア西部ノヴゴロド州のソルツイ2空軍基地で、超音速爆撃機「ツポレフ22」が破壊された。21日にも、別のドローンがロシアの空軍基地を攻撃したとウクライナ当局が明らかにしたほか、22日早朝にはロシア当局がモスクワ州やウクライナ国境に近い地域で攻撃ドローンを撃墜したと発表した。

 

19日の攻撃について、ソーシャルメディアに投稿された複数の画像をBBCヴェリファイ(検証チーム)が確認した。空軍基地は、ノヴゴロド市の南東約70キロにあり、ロシア第二の都市サンクトペテルブルクの南約280キロにある。ウクライナ国境からは、約650キロに位置している。

ロシア国防省は声明で、モスクワ時間19日午前10時頃に「ノヴゴロド州の空軍基地」で「ヘリコプター型無人航空機」による攻撃があったと発表。「空軍基地の監視塔が無人機を察知し、小火器で撃墜した」として、「飛行機1機が損傷を受けたものの、このテロ行為による死傷者はなかった」と説明していた。

空軍基地の駐車場で火災が発生したが、これも直ちに鎮火されたと国防省は述べていた。

ただし、ソーシャルメディア「テレグラム」に投稿された複数の画像では、ツポレフ22の特徴的な機首をもつ機体が炎に包まれている様子が確認できる。BBCヴェリファイは画像を検証し、信ぴょう性が高いと判断した。

画像の検証には、機体の外見など視認できる手掛かりと、空軍基地の過去の衛星画像を比較した。さらに、画像で燃える機体の残骸も、ツポレフ22M3に合致する。降雨があり曇天だったという攻撃当時の気象条件も、複数の画像に映っている様子に一致する。

過去の衛星画像から、この空軍基地にツポレフ22M3が駐機していたことも確認できた。

爆撃機1機が破壊されても、ロシア空軍の威力に大きく響くわけではない。ただし、ロシア領の奥深くまでドローンを飛ばして標的を攻撃するウクライナの能力が、このところ向上している様子がうかがえる。

7月からたびたび、首都モスクワのビルがドローン攻撃を受けている。ウクライナ国境からモスクワまでの距離は約450キロ。

ただし、ロシア国防省は19日の攻撃に使用されたドローンを「ヘリコプター型無人航空機」と呼んでおり、近くから飛来した安価な商用の装置だった可能性もある。

ツポレフ22M3は冷戦期に開発された可変翼の爆撃機で、北大西洋条約機構(NATO)側のコードネームは「バックファイア」。冷戦後はシリア、チェチェン、ジョージアなどの紛争で多用され、ウクライナ侵攻が始まってからは複数の都市に対する攻撃に使われている。

ウクライナ検察によると、今年1月には東部ドニプロで集合住宅がミサイル攻撃され、30人が死亡した。この攻撃を実施したのが、ロシアの第52親衛重爆撃機航空連隊所属のツポレフ22だったという。同連隊はソルツイ2空軍基地を拠点としている。

19日の攻撃に続き、21日にはウクライナ国防省情報総局が、ロシア・カルーガ州のシャイコフカ飛行場でロシアの軍用機がドローンに破壊されたと明らかにした。ロシア国営メディアは攻撃があったことは伝えたものの、被害はなかったと伝えた。

さらに22日早朝には、モスクワ州西部のクラスノゴロスクとチャスツイで戦闘ドローン2機が撃墜されたと、モスクワのセルゲイ・ソビャニン市長が明らかにした。国防当局によると、ウクライナ国境北東のブリヤンスク州でも2機を撃墜したという。

(英語記事 Ukrainian drone destroys Russian supersonic bomber

 

 

BBC記事  2023.08.22より引用

 

 

 



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