モーゼはたびたびファラオに謁見(えっけん)を求め、イスラエル人を酷使することをやめるか、それとも。国外退去を認めるか、と頼みますが、ファラオは聞こうとはしません。
それでイスラエル人の神様も加勢して、いろいろな罰をエジプト人に下し(害虫、疫病、異常気象などの災害)、反省を促しますが、それでもファラオは応じません。
ついに神様はエジプト人に鉄槌(てっつい)を下す決心をします。 イスラエルの人々に命じ、一家に一頭の子羊を殺して,その血を戸口に塗り、子羊は焼いてその夜の内に食べ尽くし、旅装を整えて、朝を待つようにさせました。
そして戸口に塗られた子羊の血を目印にして、イスラエルの人々の家は「過ぎ越し」、つまりパスして神の手がエジプト人の家だけを襲って、次々にエジプト人を皆殺しにしていきました。
今もなおイスラエル人の大祭である過ぎ越しの祭りは、これが起源だと信じられています。しかし、過ぎ越しの祭りの本当の起源は牧畜に関連した春祭りで、あとから出エジプトの故事と結びつけられたのだろうというのが、大方の学者の意見です。
(関連情報)
[シャロームイスラエル SeasonⅡ] 第7話:過越の祭と最後の晩餐
https://www.youtube.com/watch?v=jg9pvqxBjq8
https://israeru.jp/culture/pesach/
旧約聖書 実在した人物モーゼと「出(しゅつ)エジプト」 J文書https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/3dc483189d6b5f32118310370c476e9d