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Horatio Spaffordホレイショ・スパフォードはシカゴで有望な弁護士であり、素晴らしい家族を持っていたが、たった4歳の息子を病で失くし、1871年のシカゴの大火災で家や財産の一部を一掃されてしまった。
深い絶望の中で、新しい出発をしなくては、と彼は考え、休養をイギリスで家族と共に過ごすことに決めた。ホレイショはまず彼の妻と娘たちを先に送ることにした。
ところが奇妙で皮肉な運命にあい、妻子の乗った船は別の船と洋上で衝突し、娘4人全員が失命し、妻だけが生き残った。
ホレイショは嘆きくれる妻を慰めるために直ちにイギリスに向けて出航した。 “It Is Well with My Soul”「わたしの魂は安寧」(邦題:安けさは川のごとく)という言葉を書いたのは、船が娘達の海難現場付近の洋上にいた時だった。。
数年後、スパフォード夫妻は、新しく生まれた子供たちと共に再び家族を持ち、アメリカのマスコミからThe Overcomers(克服者)と呼ばれるグループと一緒にエルサレムに引っ越した(2011年、Simon Sebag Montefiore著「Jerusalem:The Biography」を参照)。
スパフォード夫妻は、どんな宗教の徒(メソジスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒、末日聖徒イエスキリスト教会教徒、ヒンドゥー教、または異教徒などに関わらず)でも、苦しんでいる人を手助けるすることで伝説的な存在となった。
私の属する教会には、1846年4月にウイリアム・クレイトンによって作られた「恐れず来たれ聖徒」(当初の原題は、All Is Well「すべては善し」)という賛美歌があるが、これは日本基督教団の賛美歌集にも含まれた事がある。
人間としての苦悩が非常に似ているならば、それからの解放も同様という事だろう。メソジスト、ユダヤ人、イスラム教徒、末日聖徒イエスキリスト教会、ヒンドゥー教、異教の人々にとって、普遍的な慰めがIt Is Well With My Soulやその約50年前に作られたAll Is Wellにも見つけられ、人々は癒しを得るのだろう。
おそらく、クリスチャンの聖典では、聖霊が鳩として描かれているのはそのためであろうか。
これはCovid19奇禍にある世界中の人々のためにテネシー州ナッシュビルのスタジオ歌手たちが携帯電話でこの賛美歌を歌ったもの。
1. When peace like a river attendeth my way,
when sorrows like sea-billows roll;
whatever my lot You have taught me to say,
‘It is well, it is well with my soul.’
It is well with my soul;
it is well, it is well with my soul.
2. Though Satan should buffet, if trials should come,
let this blessed assurance control,
that Christ has regarded my helpless estate,
and has shed His own blood for my soul.
3. My sin – O the bliss of this glorious thought –
my sin – not in part – but the whole
is nailed to His cross; and I bear it no more;
Praise the Lord, praise the Lord, O my soul.
4. For me, be it Christ, be it Christ hence to live:
if Jordan above me shall roll,
no pain shall be mine, for in death as in life
You will whisper Your peace to my soul.
5. But Lord, it’s for You – for Your coming we wait,
the sky, not the grave, is our goal:
O trump of the angel! O voice of the Lord!
Blessed hope! Blessed rest of my soul.
1. 安けさは川のごとく 心ひたすとき
悲しみは波のごとく 我が胸満たすとき
全て 安し 御神共にませば
2. 悪しき者迫り来(く)とも 試みありとも
御子イエスの血のいさおし ただ頼むわが身は
全て 安し 御神共にませば
3. 見よ我が罪は十字架に 釘づけられたり
この安きこの喜び 誰も損ない得じ
全て 安し 御神共にませば
4. よし天地(あめつち)崩れさり ラッパの音と共に
御子イエス現わるるとも などて恐るべしや
全て 安し 御神共にませば
もっとも不安な時に、平安をたまわって生まれた歌なのですね。
ありがとうございます。