ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

カリフォルニアに?

2021-09-23 | 歴史と伝説

Credit: u/TakenAHike via Reddit

 

 
 
これはつい先月末に明らかにされたことである。

カリフォルニアの鹿ハンターは、「何もないところの真ん中」で岩中に突き刺さる錆びた古い剣を見つけた。

このハンターが英国の、あるいはカリフォルニアの真の王でもないことは明らかである。第一カリフォルニアは王国ではないし。

彼は剣を岩から引き抜こうとしたが、「それはびくともしませんでした」と語った。

彼はその写真をSNSに投稿したが、その写真は実は数年前に撮られたと言った。

「数シーズン前の鹿狩猟の季節にこれを見つけたんです...はい、私はそれを引き抜こうと無駄な努力を一生懸命したわけです。場所は北カリフォルニアのシエラネヴァダ山脈です。かなり頑丈な剣です。私が今までに出くわした最もクールなものの1つがあそこにあるのです。」

民間伝承によると、若いアーサーだけが、魔法のように固定された岩から剣を引き出すことができた。

刃には、「この岩からこの剣を抜く者は、英国の真の王である!」と書かれている。

アーサー王は、中世の歴史とロマンスによれば、5世紀後半から6世紀初頭にかけて、サクソン人の侵略者に対する英国の防衛を主導した伝説的な英国の指導者になったが。。。

この鹿ハンターは、まだ剣を抜いていないし、この剣がエクスカリバーならば、湖から乙女が腕を伸ばして差し出されるべきではないのだろうか。エクスカリバー説にはいくつかあって、岩に突き刺さった剣も、湖から差し出される剣も両方がエクスカリバーとされたり、あるいはキング・アーサーの死後、剣は湖の乙女に返された、と諸説ある。いずれにしても、アメリカは王政ではない。せいぜいアナハイムのDランドのメリーゴーランド付近に似非岩に突き刺されたエクスカリバーがあるだけだ。それは1日のある時間に誰かが引き抜けるように操作されている。引き抜いても、英国の王にはなれない。

 

Disney

 

つまり訳のわからないことが「うちの裏庭」のシェラ・ネヴァダ山中で起こっているのである。

中部カリフォルニアに越してきて24年あまりになるが、シェラネヴァダ山中の岩場にこんなものがあるとは夢にも思わなかった。誰がいつ何のために剣をわざわざ岩に刺してキング・アーサー・チャレンジを謀ったのかわからない。

しかし、まあ、ここはカリフォルニアで、ビッグフットもいるし、GQというメンズファッション雑誌から抜け出してきたようなご自分でも「かっこいい」とお思いの知事が仕切る州政府であるし、UFOも仕切りに目撃される土地故、エクスカリバーのような剣が山中の岩に突き刺さっていることくらい、不思議ではなかろう。尤も、その剣を岩から引き抜ける方が、素晴らしい知事になられるかもしれないと、一種の希望を持つ州民ではある。もちろんカリフォルニア州だけでなく、体たらくな今の合衆国全体を面倒見てくださったら、ずっと素敵なのだが。

 

この孫娘もエクスカリバーを見つけたい(引き抜きたい)一人。

 

コメント
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