ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

逆境大学へ行く時

2019-11-24 | アメリカ事情

terrylige.com

 

 

 

 

出勤前に簡単な朝食を取りながら、朝刊を読む夫と私だが、先週のある朝、普段は時間がなくて飛ばすビジネス欄にあるコラムに目が行った。それはタイトルが”Time to attend Adversity University”(逆境大学へ集う時)と注意を惹きつけるものだったからである。ざっと読むと、これはビジネス界にだけ通用することではなく、社会一般の年齢も男女も関係なく誰もが生きるために役立つ内容で、夫に聞くとビジネス欄を主に読む夫の気に入っているコラムニストだと言う。このコラムニスト、Harvey Mackayハーヴェイ・マックケイ氏は、1932年生まれの実業家で、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー作家、アメリカ合衆国の新聞雑誌連盟のコラムニストである。逆境に負けずに生きていくお手本は、例えば日本では、路傍の石や次郎物語があるが、双方とも作者の死去により未完だとは言え、十分に学ぶことがある。ここでは、現代社会での打たれ強い生き方のヒントをご紹介。


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人生において、いろいろな事が私たちに起こるが、本当に重要なのは私たちの内で何が起こるかだけである。

 

私は最近、ミネソタ大学のフットボールヘッドコーチP.J.フレックと座って話す機会があった。私はP.J.に、彼が選手を募るときに何を見ているのか尋ねた。 P.J.は、逆境に直面したことがあり、その若い人生で多くのことを経験した子たちが欲しいと言った。

 

たぶんそれが、(彼が)伝説の大学フットボールコーチである理由であり、長年の友人であるルー・ホルツがこう言った理由だろう:「何か価値のあることをした人を見せてください。私は逆境を克服した人をお見せましょう。」

 

私は、彼または彼女の人生で少しの、または多くの逆境を克服する必要がなかったのに成功した人にまだ会ったことがない。目標を達成できる人が欲しい。競争相手よりも、より強く、より良く、より賢く、より勤勉で、より能力のある人が欲しい。人々が自分自身を信じているなら、達成できないことはほとんどないからだ。

 

成功の秘訣を尋ねられたとき、小売業界大物のJ.C.ペニーは、「逆境。私が苦労して立ち上がることを強いられなかったなら、私は決して何にもならなかっただろう」と答えた。

 

誰もが人生の逆境、痛み、喪失、苦しみに直面する。こうした期間を経て、あなたが感じる感情はほんの一時的なものに過ぎないのを思い起すのは難しい。最善の方法は、これらの時期が訪れたときに何をするかについて計画を立て、再び希望を感じることができる場所ー雲の銀色に輝く裏側へたどり着く道を見つけることである。

 

まず、自分に次のものがあるかどうかを調べる。

 

•人生における言質への個人的な感覚
•人生に対するコントロール感
•適切なときに手放す機能
•強力な個人的サポートシステム
•強い価値感

 

これらの特質がなければ、小さなつまずきでも、すべてを拡大して失敗を引き起こす可能性がある。これらの特性の開発に取り組むことである。


覚えていなければならないのは、交通量、1日の時間数、年齢、他人の気まぐれや反応、そしてもちろん死や税金など、人に制御できないものがたくさんあるということである。


しかし、あなたは、他人への処遇、仕事以外での時間の過ごし方、自己イメージ、感情を共有するタイミングと方法、他の人にあなたがストレスを感じていること、あなたの行動が何歳としてなのかを知らしめることで、遭遇する逆境を最小限に抑えて、いくつかの重要な領域を制御できる。


言い換えれば、ささいなことを大事にすると、突然、大きなことへのより現実的な視点が得られる。


私はしばしば逆境にどう対処するか尋ねられる。私が最初に行うことは、目の前の課題に集中することである。逆境に対処するとき、その瞬間に存在し、留意することが重要である。


二番目は、物事を分解することである。何が重要か? 逆境や挫折に直面したときに圧倒されないようすること。


第三に、すぐに必要な行動を取るが、時間に余裕がある場合は、慌てて結論を出さず、一晩考えてみる。


そして最後に、良き指導者または信頼できる「キッチンキャビネット」(私設顧問団=仲間)を堅実な委員会にすることは常に良いことである。

 

夜の暗闇の中で仕事から家に歩いている男についての面白い話がある。 彼は通りの最近の工事で生じた大きな穴に気付かずに穴に落ちてしまった。そこから出ようとした努力はすべて無駄だったので、彼は隅に身を寄せて眠った。
しばらくして、別の歩行者がすぐに穴の底に落ちた。彼も這い上がろうと苦労した。 疲れ果てて、仕方ない、朝日を待つか、と腰を下ろそうとしたとき、暗闇の中で声がした、「心配することはないですよ。ちょっとやそっとでは抜け出られませんから。」

 

驚愕した男は一瞬のうちに穴から跳び出た!

 

突然に、男がもうちょっと高くジャンプし、もうちょっと努力し、もうちょっと高く登って、苦境を逃れることができたのは驚くべきことではないだろうか? 「夜の声」は、彼が必要とする動機(恐怖・驚愕)だけを提供した。

 

マッケイの教訓:逆境を正しい態度で利点にする。


コメント (4)
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