唐辛子パワーでブンブンブン!!!

韓国・ソウルにて仕事に家事に奮闘中!
モットーはがんばりすきず・なまけすぎず

地下鉄・実演販売

2006-03-09 | 韓国のあれこれ


韓国では地下鉄に乗っていると、実演販売をよく見かけます。

大抵スーツケースか大きな段ボール箱をカートでひいて、さっそうと地下鉄にのりこんでくるおじさん、おばさんたち
シーンと静まりかえっている地下鉄の中、威勢良く実演販売がはじまります。
中には、テレビのホームショッピングやデパートの実演販売顔負けの語り口調で
説明を始めたりします
私、変なんですがこの実演販売が意外とすきなんですよねぇ
地下鉄の中ですることもなくぼーっとしている時、
このスーツケースがガラガラ来ると、”おっ今日はなんだろう”と
プチわくわく気分になります
特に私がよくのる地下鉄7号線は出没率が高いような気がします。
ソウルの中心から少し離れているので、乗客の入れ替わりも
そんなに多くなく、スムーズに移動できるからかなっと思ったり・・・。

そこで、今まで私が観察してきた実演販売の売り手買い手ルールを
紹介したいと思いまぁす
とってもアホらしいお話なのでしが、ご了承を・・・

① 商品は季節ものつよし

商品はホントに様々ですが、やはり季節ものが多いようです。
最近ではやはり寒さの厳しいソウル、手袋や耳あてなど防寒グッズが多かったです。
その他にも、本やペン、非常用ペンライトなどホントさまざま。
絶対必要ではないんだけれど、見たら”あっ!ちょっとほしいかな”っと思わせるようなものが多いです。

② 値段は圧倒的に1000W(約100円)が多し

電車の中で衝動的に買ってもらうものなので、やっぱり1000Wが多いです。
この辺、買う方の心理としては100円ショップに行ったときの心理に似た感じになります。
”もしかしたらいるかなぁ”、”これ100円だったら安いなぁ”的なものです。

③ 時間配分は正確に

駅を出発したら販売スタート・だいたい一駅が2分間なので、
この2分の間に実演・販売を終わらせなければなりません。
1分ほどで説明をして、それから商品をいくつかもって車両の端から端までを歩きます。
ほしい人はかばんの中からこそっと財布をとりだし、1000W札をだします。
商品とお金を交換して取引成立。
実演のおじさんが自分より少し遠くいにいても必ず目の前まで来てくれるので、
ここであわてて大きな声で呼び止めたりしなくても大丈夫です。
おじさんが目の前に来たらそっと1000W札をだします。

④ 買うつもりのない人はじっとしていること

買うつもりのない人がおじさんが目の前に来た時、
かばんやポケットの中で手をゴソゴソさせていると、
財布を探しているのかな?買うのかな?っとおじさんが勘違いしてしまします。
おじさんに期待を与えてしまうとかわいそうなので、じっとしているよう心がけましょう。

⑤ 駅に到着すれば移動開始

乗り降りの際は、人が行きかうので説明も聞いていません。その間に隣の車両に移動、もしくは降りて次のターゲットである電車を待ちます。

⑥ おつりは前もって束にして準備

乗り降りの激しい地下鉄の中。
短い間にどれだけたくさんの人に商品を売るかが勝負です。
モタモタしていると、買いたいっと思っている人も駅がきたら降りてしまいます。
おつりのやりとりはできるだけ短時間で。
お札を前もって一束9000W、一束4000Wを用意しておくとGOOD。
また、ウエストポーチ率も高い!
両手が自由になるし、現金は手元すぐ近くにおいておかないとね。

⑦ 出没時間は昼間

満員電車の中では大きなカートをもって移動することができません。
なので、必然と通勤時間をはずした昼間によく出現します。
また全然人がいなくてもダメなので、
座席が全部人でうまっていて、立っている人がちらほらいる程度が最適。
立っている人が多いと視線がさえぎられてしまうのでこれもダメ。
あくまでも”ちらほら”です。

⑧ 「お騒がせして申し訳ありません」から始まる

電車の中では疲れて寝ている人もいるし、勉強・仕事中の人もいるだろうから、
最初の一声はあやまりの一言を入れて低姿勢で。

⑨ 「いつもはひとつで1000Wのところ、今日は特別三つで1000W!!!」

この辺、ホームショッピングとにてますよね。
バラものをまとめて売る商品は必ずこの一言を。

だた、さすが韓国のおばちゃんたち。
”これ一つだけでいいから300Wで売って”というのを見たことがあります
さすがおばちゃん 丁重に断られていましたけど・・・。



一応、禁止されている営業活動になるので、
このおじさんたちも駅員さんに見つかると注意されてしまう。
なので、電車から降りる時、何事もなかったかのような顔をして、実にさっそうと降りていく。
この顔を見るのが私のひそかな楽しみ・・・ちょっとおかしいけど。

今日もこのおじさんたちに会うのが楽しみで、地下鉄にのりこむわたしでした