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地域のために、利用者さまのために

REHA planning(リハビリ訪問看護ステーション東大阪)での日々の業務や、勉強会等の様子をお伝えしていきます。

advanced movement analysis and treatment skills course 2014

2014-06-06 | 勉強会関連

更新が遅くなってしまいました  理学療法士の丹野です

先々週行ってきました講習会の報告をさせていただきます

 

講習会名:advanced movement analysis and treatment skills course  2014

(小児の上級者講習会)

コースリーダー:Jean-Pierre Maes(ジャン ピエール メイス)

場所:森之宮病院

期間:2014年 5月 26~30日 (5日間)

 

コースリーダーのジャンピエールさんは、現在MAES Therapy(クリニック)を経営され、

ロンドン北部で脳性まひ児の治療に取り組んでおられる方です

1998~2013年まで、ロンドンボバースセンター(ボバースの本場!)に勤めておられ、

国際ボバースシニアインストラクターでもおられます

本場イギリスからインストラクターが来られるということで、受講生は日本人だけでなく、

韓国から3名、フィリピンから1名の方が参加され、計20名の受講生で、行われました

 

コースの内容は、

毎朝8時から開始(早い!!)し、講義治療実習治療発表が13時まであり、

昼休憩の後は、ディスカッションデモンストレーション(ジャンピエールによるセラピー)一日のまとめ

といった時間割で行い、一日ごとに痙直型アテトーゼ低体重児失調と脳性まひ児をタイプ別に分け、

講習会が進んでいくといった感じでした

タイプ別に分ける際、低体重児といった分類で話を聞くことが初めてだったので、とても新鮮でした

また、臨床推論(仮説検証作業)が最も大事で、その方法のヒントをたくさん与えてもくださいました

講習会最後の、受証シーンです 右横には、紀伊先生も写っています

紀伊先生の治療もひさしぶりに拝見しましたが、やっぱりさすがでした

また、治療実習では韓国から来られた先生と組むことができ、かなり英語を話すいい機会にもなりました

というか、最初、思ったことが話せないことがストレスで、とてもハードでした、、、


高齢者の嚥下機能へのリハビリ

2014-02-04 | 勉強会関連

お疲れ様です  理学療法士の丹野です

暖かかったり寒かったりですね  油断してると風邪引きそう

今回も、論文から得た知識のご紹介です

国内での死亡率の順位に変動があり、第3位が肺炎となりました(第1位は癌、第2位は心疾患)

そして、要介護高齢者においては肺炎が第1位となっています

なかでも特に問題となっているのが、『誤嚥性肺炎』です

誤嚥とは、食物や唾液などの分泌物が咽頭を通過するときに、声門を越えてさらに気管より深い部分に侵入することです

誤嚥したから即、肺炎というわけではなく、誤嚥した量や性質、また呼吸能力や喀出能力や免疫力などにも影響されます

今回は、呼吸能力と喀出能力を高めるためのリハビリ例をザッと述べさせていただきます

体位ドレナージ … 姿勢を変えることによって、分泌物等を重力を利用して気道へ誘導、排出させる方法

キャプチャ

肺のどこに痰がたまっているかを聴診器で聴取したり、レントゲンの画像を参考にして、痰が気道に向かって移動するようにします

スクイージング … 胸郭を呼気(息を吐く)時に圧迫し、吸気(息を吸う)時に開放する方法

呼吸に合わせて、胸郭の動きを介助します。決して力を込めて行わないこと。

咳嗽(がいそう) … せき のこと

ハフィング … 「ハッ、ハッ、ハッ、、、」と声門を開いたまま強くて速い呼気を行う方法  上手にせきができない人に有効

ハフィング1

呼気筋トレーニング … 呼気時に負荷をかけることで、呼吸筋力の増強を行うこと

器具を利用することもあり、種類もたくさんあります

RESPIRONICS社製Threshold IMT http://www.respironics.philips.co.jp/healthcare/product/product_detail.html?pid=51

や、ウルトラブレス(楽天にありました)http://www.ultrabreathe.com/

など

どれも試したことはありませんので、効果はなんとも言えませんが

④は今すぐにでも、また運動が理解できる人はすぐにできるかと思います


女性高齢者の腰椎後弯と転倒との関連

2014-01-22 | 勉強会関連

こんにちは  理学療法士の丹野です

風邪が冷たいです みなさま、体調崩されていませんでしょうか

今日は女性高齢者の腰椎前弯と転倒の関連についての論文を読みましたので、ご紹介したいと思います

結論から申しますと、腰椎前弯が減少する(腰が曲がること)と、転倒しやすくなるとのことです

そして、胸椎後弯が増大する(猫背になること)こととは、相関はないそうです

女性は、出産や閉経などで骨粗鬆症が発症しやすく、骨がもろくなりやすいです

それは、背骨も例外ではありません

そのもろくなった状態で、しりもち転倒したり、重いものを持ち続けたりすると、背骨が圧迫され、つぶされていって

しまいます 圧迫骨折といいます

プラス加齢による筋力低下で、重力に対して背骨を垂直に支えきれなくなり、背骨のカーブが強くなってしまいます

胸椎は正常でも後弯していますが、腰椎は正常では前弯(反っている)しているため、前弯ではなく後弯に近くなると、

重心も一緒に後方へ移動してしまいます

それでもなんとか踏ん張るために、膝を曲げて対応しようとします

その状態で歩いて移動しているため、バランスを取るのが難しくなっていると考えられます

そうならないために、、、

①座ったり歩いたりするときはなるべく姿勢を正す

②時々鏡などで客観的に自分の姿勢を見る

③体幹の筋肉を協調的に鍛える→背筋だけではいけません。腹筋と背筋両方の活動が必要です。

以上のようなことが必要だと思います

普段から意識することが難しいですが、

今、個人的に購入を考えているもの『cuviladyhttp://cuvilady.jp/?xadid=100001』もいいと思っています


第1回学校保健運動器健診登録講座

2014-01-08 | 勉強会関連

Darth Vader and Son 2014 Wall Calendar (Star Wars)

明けましておめでとうございます  本年もどうぞよろしくお願いいたします

理学療法士の丹野です

本年も、さらなる飛躍の年になるよう精進して参りますので、ブログへのアクセス、よろしくお願いいたします

ちなみにおみくじは   『吉』でしたまずまず好調

 

 

本日は、年末12月23日(祝・月)に南大阪病院にて開催されました、

「第1回学校保健運動器健診登録講座」に関してご報告させていただきます

小・中・高校の健康診断において、学校保健安全法で毎年実施が義務付けられているものとして、

身長、体重、座高、視力のほか、結核や寄生虫卵の有無といった検査項目が省令で定められています

イラスト:適度な運動を

しかし、運動器の診断項目も挙げられてはいるものの、なかなか実施されていないのが現状です

運動器健診とは具体的に、うまく走れるか、和式のトイレでしゃがめるか、脊柱の側彎がないか等の評価、また問題発見時に、迅速に学校医へ報告することを目的としています

今回の講座の内容は、大阪府理学療法士会会長の大工谷新一先生による「①理学療法士の行う学校保健検診の意義と役割」、

また、学校保健検診登録特別委員会委員長の山川智之先生による「②運動器健診の実技」でした

①では、全国の各自治体の取り組みの具体例の報告、また現在、大工谷先生が行っている府議会議員や教育委員会と協議している内容、そして検診の意義を丁寧にご説明いただきました

②では、実際行う予定の検診のビデオを見た後、10人単位でグループに分かれ、限られた時間の中でどんどん検診の練習を行っていくというものでした

またこの講義を通して、学校保健運動器健診協力者として大阪府理学療法士会に登録されました

今後、行政諸団体などから検診の依頼があった場合に、連絡があるそうです

こういった取り組みに登録されることで、地域への貢献になりますし、理学療法士の存在意義の宣伝、職域の拡大につながると思います

 


膝関節、変形性膝関節症 in 当事務所内勉強会

2013-12-10 | 勉強会関連

こんにちは  寒くなってきていますが、いかがお過ごしでしょうか

理学療法士の丹野です

毎週水曜日の業務終了後に勉強会を開催しておりますが、11月27日(水)に

私が講師を務めました「膝関節、変形性膝関節症」について、ご報告させていただこうと思います

活字ばかりになってしまいますが、最後まで読んでいただけると幸いです

関節疾患は、要支援の原因疾患第1位、要介護の原因疾患第4位といった非常によく診る疾患です

その中でも、変形性膝関節症(以下、膝OA)は、40歳以上の方だけでも2,530万人、有症状の方でも800万人いると言われています

現在の日本の総人口は1億3千万人程度と言われていますので、5人に1人が膝OAと考えられます

そもそも、膝OAとはどういった病気なのか

一言で表すと、膝の関節軟骨の変性ですそこから、関節が変形してきたり、骨の形が変化してきたり、痛みが出現してきたりします

治療としては、いくつかの手段があります 医学的な治療としましては、、、

① 薬物療法:抗炎症剤、除痛薬(塗り薬、湿布、飲み薬etc)

② 関節水腫除去、関節内注入療法:注射。水を抜いたり、ヒアルロン酸を注入したりします。

③ 手術:高位脛骨骨切術(膝下の骨を切り、足を真っ直ぐにする)、人工膝関節全置換術(膝関節自体を、金属やセラミックの素材の関節に変えてしまう)etc。

等があります

我々セラピストができることとしましては、、、

④ アライメント修正:徒手的に膝の構造を変化させる。

⑤ ④に近いが、弱っている筋肉を鍛え、また過剰に活動している筋肉を抑制させることで、膝の構造を変化させる。

⑥ 装具、サポーター、足底板etcの処方。

等があります

①~⑥はいずれも、膝関節の力学的環境を改善し、関節軟骨および他の構成体の退行変性を予防することを目的としています

 

以上のことを踏まえ、勉強会では膝関節が不安定なスタッフに協力してもらい、評価から治療を行いました

もちろんボバースセラピストとして、マニュアルチックにお伝えしたのではなく、ノーマルムーブメントの考え方を元に、アプローチしていきました

結果としては、大腿直筋の賦活、内外側広筋のアンバランスの修正、ハムストリングスの過緊張の軽減、膝窩筋の伸張、大腿筋膜張筋の過緊張の軽減が実現し、下肢のアライメントが修正され、結果片脚立位バランス能力が向上しました

ここで学んだことをどんどん利用者さまに還元していけたらと思います

以上宣告通り、活字のみとなってしまいましたが、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました

次回は写真もたくさん載せたいと思います