地域のために、利用者さまのために

REHA planning(リハビリ訪問看護ステーション東大阪)での日々の業務や、勉強会等の様子をお伝えしていきます。

埼玉環境適応講習会に参加してきました(^^)/

2015-07-29 | 勉強会関連

こんにちは、作業療法士の加藤です

少し日にちが経ってしまったのですが、7月18日~20日に埼玉県越谷市にて開催されました、環境適応講習会という勉強会に研修出張で参加させていただきました

会場のリハビリテーション天草病院です。この隣に、研修用?の大きな建物もあって、研修はそちらの建物で行われました。

環境適応講習会は、脳卒中の患者さんに対する、日常生活動作改善のための評価方法や治療手技を学ぶ講習会となっています。この講習会は、A~Eの5コースがあるのですが、今回出させてもらったのは、そのうちのDコースで、Dコースのテーマは食事となっています。

脳卒中の後遺症による片麻痺等が生じてしまっている方は、体の左右のバランスがとりにくかったり、姿勢をきれいに保つための体幹筋の筋出力が低下するなどして、結果として頭頸部が左右どちらかに傾く、あごが前方に出すぎてしまうなどの姿勢不良が強まる傾向にあります。このような頭頸部を真っ直ぐに保てない状態は、食事を口から取りこぼしやすかったり、むせてしまいやすかったりします。

今回の講習会では、上記のような状態を少しでも改善に向けていくために、姿勢をどのように整えていくか、頭頸部の位置をどのように修正していくか、さらには、食事場面の環境設定をどのようにしていくかということを勉強させていただきました

また、会社内でもしっかり伝達して、利用者様皆さんに還元できるようにしていきたいと思います

 


作業所の見学

2015-07-21 | 事務所のできごと

いよいよ梅雨が明けました

とたんに、毎日強烈に暑くなってきましたね

理学療法士の丹野です

利用者さまが通われている東大阪市にある作業所に、見学に行かせていただきました

地元でとれる野菜を集荷し、袋詰めし、袋の口を閉め、値札シールを貼る、といった作業です

作業例としましては、上記のようにきっちりと袋詰めされた野菜を

一人がテーブルに置いて、

もう一人がシールを貼る

といった内容

完成品

野菜の量が尋常ではないくらいに多く、皆様、かなり忙しそうに動いておられました

しかしそれは決して『きつい、厳しい』という意味ではなく、

どのような能力であっても、常に向上心を持ち、効率を上げるための努力を怠らないということ

そう見えました

また、スタッフ同士でもお互いになんでも言い合える雰囲気があり、

『ああしてほしい』、『こうしてほしい』と意見を出し合っていました

慣れた方は、やり込んでる感があり、複雑ではありますが、体を上手に使って作業していました

また、行き詰った際も、あくまでも解決方法を作業員に考えてもらうといった姿勢にも感激しました

 

担当利用者さまが最近よく、『肩がこる、腕が痛い』といった訴えもよくわかりました

身体の不調の改善に加え、作業効率の向上のサポートも行っていけたらいいなと思いました


試作 お風呂用 床坐位椅子 (^^)/

2015-07-15 | 自主練習、姿勢調整

こんにちは、作業療法士の加藤です

今回は、在宅の環境設定の実践報告です

脳性麻痺などの影響により、体を自分でしっかり起こしておくことができないと、日常場面において様々な大変なことがあります

お風呂もその場面の一つです。現在、私の担当させていただいているお子さんは、ヘルパーさんの介助による入浴サービスを使用しているのですが、洗体動作は、浴室にマットを敷き、その上に寝転んで行っています。

しかし、だんだんと体が大きくなってきていることもあり、自宅のお風呂での洗体が少しずつ行いにくくなっているということでした。加えて、日常場面で、少しでも介助に協力できるような設定を考えたいというお母さんの思いもありましたので、洗体場面で自分で座っておける環境設定を考える運びとなりました

以前、床坐位用の木製の椅子を作ったお子さんなのですが、木製ではお風呂では使えないので、お風呂でも使える素材で加工のしやすいものを探すところから始めました。ということで、見つけた素材が…

これです。ホームセンターで買いました。柔らかいプラスチック製のバケツです。写真は切り込みを入れたところです。

バスマットを底と背面に設置しました。見た目の不安定感は否めませんが、座ってみると割と安定してます

実際に座ってもらいました。あぐらが比較的得意なので、太ももの位置に合わせて切り込みを入れました。前方向にグニャッと倒れこんでしまいやすいお子さんなのですが、なんとか座位を保ててます。

裸だと、バケツの切込み部分が当たることで皮膚を痛める可能性があるのでタオルを敷きました(現在は、ヘルパーさんが上手に柔らかい素材の滑り止めマットを挟み込んでくれています)。

今回のポイントとしては、「自分で坐位を保てること」「スペースをとりすぎないこと」「清潔の保ちやすさ」という点に重点を置いています。ヘルパーさんに実際に使ってもらったところ、頭を洗うことは行いやすくなったと言ってもらっていますしかし、時間経過と共に、頭の重さで右前方に少しずつ倒れてしまうことや、お尻はむしろ洗いにくいことなどがあり、体幹機能の強化や手の支持の強化を進めるとともに、設定も考え直す必要がありそうです

と、お風呂での使用はこんな感じでした。しかし、この間、家族旅行で旅館に行った際に、持って行ってくれたようなのですが、畳の部屋で寝ころぶだけでなく座っている姿勢もとれたのがよかったという評価もいただけました木製よりも軽いので持ち運びもしやすいとのことでしたいろんなシチュエーションで姿勢のパターンが増えることは非常に良いことと思います。結果オーライ、良かったです

写真の掲載にあたり、ご家族の了解をいただいております


手作り! 四肢麻痺児用、プールでの浮きユニット(^^)/

2015-07-08 | 自主練習、姿勢調整

こんにちは、作業療法士の加藤です

おかげさまで、ブログ開設から1000日経過しました。今後ともよろしくお願いします

さて、少しずつ蒸し暑くなってきていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

今回は、またものづくり名人のお母さんの作品紹介です

これです紺色のシート以外は、例のごとく100円均一ショップにて材料をそろえたとのことです

うつ伏せは、得意な姿勢なので、みんなと一緒にリラックスしてプールを楽しめたようです

毎度のことながら、アイデアがすごいです。勉強になりました

写真の掲載にあたって、ご家族のご了承をいただいております


J-workout & メディアのお知らせ2

2015-07-02 | 事務所のできごと

毎日暑くなってきましたね 日焼け、脱水対策を怠らないようにしてください

理学療法士の丹野です

脊髄損傷者専門のトレーニングジムのJ-workoutというところをご存じでしょうか

http://j-workout.com/

脊髄損傷者が再歩行を目指す全身トレーニングを提供しているジムです

車いすテニスの国枝選手も通われているそうです

KNOW NO LIMIT ~回復に限界はない~

という理念の元、回復に限界がないことを信じ、一人でも多くの人に希望をあたえていきたいとのことです

詳しく知りたい方は上記のURLをクリック

そのサイトでは、脊髄損傷に関する論文や講演動画などもたくさん掲載してくださっています

 

あと、メディアのお知らせをもう一つ

以前ご紹介しましたスレッジホッケーに取り組む男の子が、今度はテレビに出演予定です

日時:7月7日(火) 午後3:50 ~ 7:00

チャンネル:8チャンネル(関西テレビ)

番組名:ゆうがたLIVE ワンダー

リハビリ風景も撮影されたので、丹野、もしくはOT角田も出演するかもしれません