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REHA planning(リハビリ訪問看護ステーション東大阪)での日々の業務や、勉強会等の様子をお伝えしていきます。

膝関節、変形性膝関節症 in 当事務所内勉強会

2013-12-10 | 勉強会関連

こんにちは  寒くなってきていますが、いかがお過ごしでしょうか

理学療法士の丹野です

毎週水曜日の業務終了後に勉強会を開催しておりますが、11月27日(水)に

私が講師を務めました「膝関節、変形性膝関節症」について、ご報告させていただこうと思います

活字ばかりになってしまいますが、最後まで読んでいただけると幸いです

関節疾患は、要支援の原因疾患第1位、要介護の原因疾患第4位といった非常によく診る疾患です

その中でも、変形性膝関節症(以下、膝OA)は、40歳以上の方だけでも2,530万人、有症状の方でも800万人いると言われています

現在の日本の総人口は1億3千万人程度と言われていますので、5人に1人が膝OAと考えられます

そもそも、膝OAとはどういった病気なのか

一言で表すと、膝の関節軟骨の変性ですそこから、関節が変形してきたり、骨の形が変化してきたり、痛みが出現してきたりします

治療としては、いくつかの手段があります 医学的な治療としましては、、、

① 薬物療法:抗炎症剤、除痛薬(塗り薬、湿布、飲み薬etc)

② 関節水腫除去、関節内注入療法:注射。水を抜いたり、ヒアルロン酸を注入したりします。

③ 手術:高位脛骨骨切術(膝下の骨を切り、足を真っ直ぐにする)、人工膝関節全置換術(膝関節自体を、金属やセラミックの素材の関節に変えてしまう)etc。

等があります

我々セラピストができることとしましては、、、

④ アライメント修正:徒手的に膝の構造を変化させる。

⑤ ④に近いが、弱っている筋肉を鍛え、また過剰に活動している筋肉を抑制させることで、膝の構造を変化させる。

⑥ 装具、サポーター、足底板etcの処方。

等があります

①~⑥はいずれも、膝関節の力学的環境を改善し、関節軟骨および他の構成体の退行変性を予防することを目的としています

 

以上のことを踏まえ、勉強会では膝関節が不安定なスタッフに協力してもらい、評価から治療を行いました

もちろんボバースセラピストとして、マニュアルチックにお伝えしたのではなく、ノーマルムーブメントの考え方を元に、アプローチしていきました

結果としては、大腿直筋の賦活、内外側広筋のアンバランスの修正、ハムストリングスの過緊張の軽減、膝窩筋の伸張、大腿筋膜張筋の過緊張の軽減が実現し、下肢のアライメントが修正され、結果片脚立位バランス能力が向上しました

ここで学んだことをどんどん利用者さまに還元していけたらと思います

以上宣告通り、活字のみとなってしまいましたが、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました

次回は写真もたくさん載せたいと思います


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