「ナタリーは毛がないからすぐに拭き終わるな」 「拭いてもらうまでもなくすぐに乾いちゃうくらいですしね。でも……」 「ふわふわでありますー」 「ウェンズデーさんを見てると、もったいないような気もするんですよねえ」 . . . 本文を読む
「むしろ自分も水に浮くほど長い毛が欲しいであります。水の中から見上げる成美殿の髪は、光が透き通って綺麗でありますし」 「私なんか、長い短い以前に毛がありませんしねえ」 「でもナタリー殿は泳ぎ方が綺麗であります。しなやかと言うかなんと言うか」 「そ、そうですか? ふふ、ありがとうございます」 . . . 本文を読む
「自分から深さのある水溜りに飛び込むなど、殆ど経験はないんだがな……」 「大丈夫であります。大吾殿が見ていてくれるでありますし、自分も泳ぎは得意でありますので、もし何かあってもすぐにお助けできるであります」 「それはありがたい――ん? 泳ぎが得意? 鳥じゃなかったのかお前は」 . . . 本文を読む