(有)妄想心霊屋敷

ここは小説(?)サイトです
心霊と銘打っていますが、
お気楽な内容ばかりなので気軽にどうぞ
ほぼ一日一更新中

新転地はお化け屋敷 第十章 伸びない髪 二

2007-12-31 20:54:42 | 新転地はお化け屋敷
「三限終了――だけど、まだあるんですよね木曜日は。はぁ」                  「あはは、お疲れ様~。……あ、見て見て孝一くん。雨止んだみたい」             「本当ですね。って言っても僕はもう暫らく外に出れないわけですが」               「う~ん、どうしよっかな」                                        「……どうかしました?」 . . . 本文を読む

新転地はお化け屋敷 第十章 伸びない髪 一

2007-12-26 20:45:20 | 新転地はお化け屋敷
「うーん、止まないなあ。大学すぐそこなのに傘持たされるのもなんだかなあ……」       「だねー」                                                  「あ、そうだ。雨をすり抜ける事ってできるんですか? 幽霊って」                 「とても対応しきれないよ。雨粒一つ一つを意識しなきゃならないんだし」             「ですか」 . . . 本文を読む

新転地はお化け屋敷 第九章 言葉の壁 六

2007-12-23 21:06:45 | 新転地はお化け屋敷
「飽きないねぇ、清一郎君。もう一時間はずっと同じ作業を繰り返しているではないのかね?」 「同じ事でも、そこに楽しさがあれば続くものなんですよチューズデー。恋愛も料理も、ね」  「テレビゲームとそれらが同列なのかどうかは……訊かないでおこうか」             「んっふっふっふ」 . . . 本文を読む

新転地はお化け屋敷 第九章 言葉の壁 五

2007-12-18 21:03:09 | 新転地はお化け屋敷
「どうしたの? 孝一くん。気分でも――もしかして、感染っちゃった!?」          「あ、いえいえ、そうじゃないんですけどね、罪悪感が」                      「ん? 罪悪感って何が?」                                        「キシシシ、勘弁してあげなさいなしぃちゃん。多分言えたもんじゃないからさ」 . . . 本文を読む

新転地はお化け屋敷 第九章 言葉の壁 四

2007-12-13 21:09:07 | 新転地はお化け屋敷
「あっち、えらい賑やかだねえ。キシシシ」                              「……なんだ、家守にも聞こえてるのか」                              「目、閉じてるからね。その分耳が冴えてるんだよ」                         「ふん。まあいいが、まだ目は閉じておけよ」                              「オッケー」 . . . 本文を読む

新転地はお化け屋敷 第九章 言葉の壁 三

2007-12-08 21:06:06 | 新転地はお化け屋敷
「ん? だいちゃんいきなり謝っちゃってるけど、何かあったのかな?」              「にゃあ?」                                                「分かんない? だよねえ。なっちゃんは恥ずかしがって引き篭ってたんだし」          「にゃあ」 . . . 本文を読む

新転地はお化け屋敷 第九章 言葉の壁 二

2007-12-03 21:01:36 | 新転地はお化け屋敷
「しかしだね、同じ裸と言っても猫には体毛があるではないかね。それに見ての通り、四つ足だ。普通にしてても見られるのは背中ぐらいのものだろう?」                    「あ、でもほら、大吾くんにおんぶされると、お腹側を押し付けるわけだから……」          「にゃあ……」                                                  「『押し付ける、と言うほどの出っ張りはない』――だそうだ。くくく、あったらおかしいだろうに」 . . . 本文を読む