「いやー結構時間掛かっちゃったね~」 「まさかこれほどまでに方向感覚が無いとはね。一体何度、角を曲がったかね?」 「言わないでくださいよぉ……最終的にはこうしてちゃんと帰ってこれたんですから……」 . . . 本文を読む
「おや、綺麗な女性だね。孝一君も隅に置けないな」 「え!? こ、この人はそんなのじゃないよチューズデー! そりゃあ綺麗な人だけどさ……」 「大丈夫だよ栞君。君だって充分じゃないか」 「うふぇっ!? そ、そそそそんな事ないって」 「くくくく」 . . . 本文を読む
「この白猫とこの人に何か共通するものがあって、それに反応してるって事なのかしら……?」 「でも……誰もいない所でも感じる事……あるんですよね……?」 「訳が分からんの。―――たまたま反応がある場所に、この人と猫が重なっとるだけっちゅう事はないんかの?」 . . . 本文を読む
「霊体というのはこういう時、役に立つものだね。身を隠して様子を見てくると言っても、殆ど行って帰ってくるだけなのだからね」 「ニャ」 「そうだけど、普段そんな事しないしね~」 「案外向こうにいる人も、誰かから隠れてたりするんじゃないですかね?」 . . . 本文を読む
「待てっつってんだろおおおおおぉぉぉぉ!」 「これが一段落したら、話の続きを聞かせてもらうよ。クロ君」 「ニャン」 「ちょっと……お二人さん、余裕こいてる場合じゃ……」 「じゃあ、クロちゃんの話のためにも、栞が頑張らないとね」 . . . 本文を読む