ALL THOSE YEARS AGO~過ぎ去りし日々

なんでもありの気まぐれブログです。

幕末未来人Ⅲ

2008-08-11 20:19:14 | 日記
別々に暮らすこととなった伊藤と和田。

伊藤が新撰組へ行って、文久2年も年の瀬を迎えようとしていた。

和田は何とか伊藤を新撰組からやめさせようと考えるが、いい考えが思いつかない。

伊藤はたかからも樫岡が生きていることを知らされる。

一方和田は桂小五郎のもとに樫岡が出入りしていることをおゆきから聞き、伊藤のため桂小五郎を裏切ることを決意した。

伊藤が樫岡を倒せば、新撰組から戻ってくると考えたからだ。

しかし、今の伊藤では到底勝ち目はない。

そこで伊藤には内緒で、和田は新撰組の沖田総司に直接助太刀を頼み込む。

沖田総司が死ぬのは5年先ということ知っている和田は、樫岡との対決で沖田が絶対死ぬことはないと確信していた。

これで伊藤が新撰組から戻ってくると喜ぶのだった。

約束の時間が迫り、気をもむ和田のもとへ沖田が現れた。

しかし、樫岡が現れるを待つ間、沖田は吐血してしまう。

心配する和田だが、約束の七つ半の金が鳴り、樫岡が現れる。

伊藤が来ないので、和田は伊藤を呼びに行く。

その場で身を隠していた沖田は咳き込み、樫岡に気づかれてしまう。

沖田は自分は助太刀であり、伊藤が来るまで待ってほしいと頼むが、樫岡は聞き入れず、止む無く沖田は剣を交えることに。

沖田の方が優勢であったが、咳き込み体勢を崩している隙をつかれ、樫岡に斬られてしまう。

伊藤と共に駆けつけた和田が見たものは、倒れた沖田の姿だった。

事情が分からない伊藤。

沖田が今死ぬ筈はないと愕然とする和田。

伊藤を呼び戻すため、和田が全て仕組んだことであるを知った伊藤は、お前が沖田先生を殺したんだと怒鳴られる。

沖田が死んだ現場にいた伊藤の身を案じたおゆきは、伊藤のもとへ。

伊藤は切腹をしようとしていた瞬間、おゆきが全て自分が仕組んだことだと言って止めに入る。

近藤勇が現れ、死んだ沖田も無用な殺生はしない男だと、土方歳三に語りかけ、伊藤もおゆきもその場を免れる。

おゆきは今回の計画は、自分が考えたことだと伊藤に話し、和田のところへ戻ってきてほしいと頼むが、伊藤は聞き入れない。

和田とおゆきの今回の計画を番頭から聞いた大津屋の主人は、絶好の取引ができたと喜ぶ。

和田が桂の仲間を殺させようと新撰組に頼んだことが知れたのだ。大津屋の主人は、桂を裏切ったと和田を責める。

桂に口外しないことを条件に、和田の持っている年表を見せてほしいというのだ。

悩んだ挙句、年表を見せることを決意した和田。

大津屋は年表を書き写しながら、自分の商いのためだけに使うと言う。

和田は万が一桂に知られても、時代が早く進むだけだ。

昭和の時代が早まり、自分にとっても好都合だと自分に言い聞かせるのだが。

しかし、大津屋の主人に年表を見せたのは間違いだった。

大津屋の主人は、年表を利用して自分たちの都合のいいように歴史を変え始めたのだった。

一方伊藤は沖田の霊に報いるべく新撰組で剣の修行に励む毎日であった。

新撰組が池田屋へ斬り込む際、伊藤は樫岡と戦うことに。

何とか樫岡を倒し、仙吉親分の仇を討つことができた伊藤。

樫岡を倒し、仙吉親分の仇を討つという目標を達成したことで、伊藤は新撰組を抜けるものと思っていたが、伊藤はどうしても戻ってこない。

大津屋の主人は、日本をフランスの属国にし、金の力で日本を支配しようという野心があった。

そのためには倒幕を企む者を次々と抹殺し、江戸幕府が長く続くようにする必要があったのだ。

伊藤の手助けもあり、大津屋に監禁されていたおゆきを助け出す際、大津屋の主人の鉄砲で撃たれ、たかがなくなってしまう。

三人仲良くするんだというたかの言葉も空しく、伊藤は新撰組に戻り、この時代に残るという。

いま戻れば伊藤はだめになってしまうというおゆきの言葉を避けるように、伊藤は走り去ってしまった。

伊藤と別れ一年が過ぎた。

おゆきと和田は、最初にこの時代にたどりついた横浜の開港場へと戻ってきた。

開港場はすっかりフランスの植民化が進んでいた。

明治時代がくるはずだったが、時代は光分という年号になった。

もう昭和へは戻れないのかと和田は絶望する。

2人は謎の3人組に捕らえられてしまうが、その1人は伊藤だった。

伊藤は大津屋が陰で操るとも知らず、中央に直結しているある組織の手先となっていた。

3人でやり直そうと、和田は伊藤に話し、伊藤もそれを承諾する。

3人で一緒に逃げようとするが、そこへ大津屋が現れる。

怪しげな年表により世を混乱させる未来からの侵略者ということで、3人は処刑される。

伊藤も、おゆきも銃で撃たれ、和田にも銃口が向けられ、撃たれると同時に崖から海へと墜落した。

海から上がった和田は、昭和の時代へと戻っていた。

伊藤やおゆきの姿は見えない。

無事全員昭和の時代へ戻ることができたのかは分からないが、とにかく和田は生きて戻れたのだ。

-幕末未来人 完-



三回に分けて幕末未来人のあらすじを紹介しましたが、見てない方は何のことかよく分からないでしょうね。

読む方に分かってもらうように文章で表現するということは難しいものですね。

興味を持たれた方は是非一度ご覧になってください。

入手するのが困難かもしれませんが、もしレンタルビデオ屋にあったら必見です。