輪舞曲

終わりだろうか、始まりだろうか

始まりだろうか、終わりだろうか

アルファだろうか、オメガだろうか

そんなものはない

ありもしないのに、あると信じているもの

崩れてしまうのが怖いから

狂ってしまうのが怖いから

気づくのが怖いから

だから、闇雲に信じる

理屈も理由も問わずに信じる

始まりも終わりもありはしない

あるのはダラダラとひたすらに続く

悪夢のように長く、吐き捨てる言葉よりも短い三文小説の物語

期待したカーテンコールも

終わるはずだった物語も

終わることなどありはしない

配役だけいつの間にか変わり

続く、続く、ダラダラ続く、クルクル続く

いつまでも、いつまでも

ダラダラ、クルクル、ダラダラ、クルクル

だからせめて

止めさせてくれ



心――を