銀のつぶ

■石の上にも三年目。

復活鎮魂祭

2006年07月15日 | 真・銀つぶ
永きにわたる沈黙を経て、銀つぶ、


今夜復活。


二ヶ月ぶりの執筆、

満を持してお送りする今回の企画は、




猫、追悼企画。




我が家では犬を放し飼いにしてはいますが

猫は飼っていません。

ですから、我が家の飼っている猫が死んだというわけではありませんし、ましてや


猫ひろしが亡くなった
と言う訳でもありません。





では何故「猫、追悼企画」なのか?




それは本日未明、我が家の玄関の目の前の道路で、







猫がひき殺されたからに他なりません。







私、通勤に、見通しのよい一本道である河川敷沿いの道を通っております。

やはりそういった道には残念にも車に轢かれてしまった

タヌキやらハクビシンやらの死骸をよく見ます。


しかし、まさか自分の家のまん前で猫の死体を

目の当たりにするとは思いませんでした。



いや、厳密に言えば「ひき殺された猫を見た」のではなく、


「猫がひき殺されたのを見た」


といった方が正しいでしょうか。


 

その日はちょうど釣り仲間であるM氏と釣りに出かけていました。

釣った魚を我が家でさばき、新鮮な魚に舌鼓をうっていた。


そしてM氏が帰ると言うので送ろうと玄関を開けたまさにその時でした。



どこかで花火大会があったのでしょう。

ドン、ドンという音が遠くから聞こえてきます。


そしてその音とは別方向、

しかも超至近距離からドンという音。


あれ?こんなに近くで花火?

と思いながら音のした方向に目を見やると、

走り去る車の下から・・・・












ね・・・・・猫・・・・













しかも・・黒猫・・・・














可哀想ですが、見るからに手遅れ。

手当てするとか病院に連れていけるというレベルじゃありません。

しばらく動いてはいましたがじきに動かなくなりました。



玄関開けたまさにその瞬間ですからね。

もう本当にタイミングがいいのか悪いのかわからない。



残されたのは家の目の前で横たわる黒猫の遺体。

問題なのはこの後です。



可哀想にも死んでしまった猫。

しかし死骸は道路に横たわったまま。

当然後続車が次々と迫ってくるわけです。


幸いにも原型はとどめている猫。

しかしこのままでは死して尚、後続車にひかれてしまう。



私、魚の内臓をえぐり出すのには慣れていますが

いくらなんでも玄関先で猫に内臓をぶちまけられるのは勘弁して欲しい。



なので家族総出で、遺体収容作業を敢行。


とても直視できなくなった猫にダンボールをかぶせる。

その間私は人間バリケード。


止められた車の運転手はさぞや迷惑だったでしょうね。

しかし、そんなのはお構いなし。



いくら俺が海が好きだからって
玄関先を血の海にされてたまるかボケが。




と、迫り来る車を半ば逆ギレ、鬼気迫る形相で交通整理。

遺体を安全地帯に収容後、血だらけの道路を洗浄。



なんとか最悪の事態は免れました。



しかし問題は遺体をどうするか?


通常、市役所に連絡して撤去してもらうのが筋ですが

その時は公務員の活動限界を超えた夜八時。


しかも次の日は日曜、月曜も祝日という間の悪さ。

ここのところの暑さを考えると、一晩だって置いといたら

バイオハザードさながらの悪臭が一面に漂うのは必至。



そこで私は様々な可能性を思慮深く考慮し、


猫の遺体の入った
ダンボールを抱えて近くの
川まで運ぶことを決意。




輪廻転生、自然の一部となることを願って流しました。



奇しくも今日はお盆。

灯篭流しじゃありませんが、

各家庭で炊かれる迎え火、送り火と供に

不幸な猫の魂が極楽浄土へと召されることを切に願います。




久しぶりの更新、

当初は「陸ッぱり魂」を予定していましたが、

あまりにも悲劇的な事件が、

あまりにも突然起こりましたので

急遽予定を変更してお送りしました。