銀のつぶ

■石の上にも三年目。

おかめ伝説 EPISODEⅡ

2006年10月22日 | 真・銀つぶ
持ち前のビッグマウスから常に周りを騒がせてきたおかめ。


大学時代遊びほうけていたにもかかわらず

卒業間際に「学を深めたい」

などとふざけたことを言い出し


大学院に進学を決めたおかめ。



どこぞのバカ殿がご乱心か?



とも思いましたが、

そんな彼も卒業し、社会人となりました。

そして名古屋にて久しぶりに酒を酌み交わした時のこと。


その時私はすでに浜松に帰ってきていました。

就職先がなんと浜松に決まり浜松に永住することとなった

我が釣り友達M氏と毎週のように釣りに明け暮れる日々。


そんな話を肴にお気に入りの

「串若丸」にて酒をあおっていてた。




元はおかめも釣り好きだ。

釣りのメッカ浜名湖で釣り三昧の私たち二人の話を

うらやましそうに聞いていました。


この前はこれを釣った、その前はアレを釣ったと

話は弾みます。



M氏「いや~浜名湖はいいねぇ。釣れるのよ。」

私「そうだろう?いいだろう?おかめ、お前も浜松来いよ。」

おかめ「おう、行きてぇなぁ。めちゃ楽しそうやん。」

M氏「先週も釣りに行ったよ。」

私「そうそう俺が良型のカサゴを釣ってな~。」

おかめ「へ~、んで

どっちのカサゴ?」



その発言を聞いた瞬間私とM氏の時が止まりましたね。

時空漂流してしまいました。

二人して頭の上にマークが飛び出ました。


釣りをあまりしない人にはいまいちわかり辛いかもしれません。


説明します。

私たちは陸からの釣りを楽しんでいると言う話の流れでした。

通常陸から狙えるカサゴと言うのは

地方によって呼び方は変るし、厳密に言えば種類は多いものの、

釣り対象魚としては一種類、俗に言う「カサゴ」のみです。

さも自分はカサゴについて熟知してるぜ?

なんて口ぶりですが、



どっちもクソもないのですよ。



出ました。知ったか発言。


得意のジェット天秤で
頭もあっちへトばしちゃったのでしょうか?  
         


不可解そうな顔をする私たち二人に対して

さらに追い討ち発言。

「オニカサゴじゃねぇ?」


オニカサゴ確かにいます。

釣りの対象魚にもなってます。

しかしその生息地は水深100~200mです。

船でしか釣れる訳のない深海魚クラスの魚、

この話の中での「カサゴ」とはまったく別次元の魚です。


それを知ってかしらいでか、この局面で

話の選択肢に入れてくるあたり、

その馬鹿さ加減は深海魚クラスです。


それを聞いた隣のM氏、

突っ込みたくて突っ込みたくて

辛抱たまらんという目線を私に送ってきます。


「カサゴにどっちもクソもねぇよ。ましてやオニカサゴなんて陸から釣れる訳ねぇじゃねぇか。カサゴみたいな顔してあいも変らずビッグマウスのクサレ外道が!」

と。

しかしここで突っ込んでしまったら

おかめと同じ、馬鹿の土俵に

自らの足を突っ込んでしまいます。

ここはぐっとこらえ、そのままにしておきました。


生まれたてのドブネズミのように

赤裸々に恥をさらしたままにしておきました。



おかめと言う言葉は私たち二人にとって

「中身のないもの」の代名詞となっています。


「焼肉おかめ」という店を見つけては

「カルビの代わりに
ラード出してくるんじゃねぇか?」


とか

「居酒屋おかめ」という店を見つけては

「あそこ絶対生ビールと言っときながら
発泡酒出してくるぜ。」


「おかめ」と名がつくものに悪い先入観を持ってしまいます。


あの「おかめ納豆」ですら、

必要以上に腐ってるんじゃないか?

とかんぐってしまいます。


私たち二人もまたおかめの犠牲者なのです。





次回予告


三部作ついに完結。

シリーズ最高傑作の呼び声も高い完結編。


それはあまりに突然起こった。。

舞台は再び過去へ。

ついにこの男が奇跡を起こす!

おかめを襲う前代未聞の笑劇的事件とは!?


おかめ伝説 EPISODEⅢ

Now Printing・・・


          そして伝説へ・・・