銀のつぶ

■石の上にも三年目。

陸ッぱり魂 Vol.7

2006年03月19日 | 陸ッぱり魂
実に久しぶりの陸ッぱり魂です。


冬の間は、寒すぎて釣りどころではありません。

釣る魚はまぁまぁあるのですが、いかんせん、




寒すぎた。




常にアグレッシブな釣りを心がける私も寒さには弱いのです。


しかし三月に入り寒さも若干和らいできました。

春先となり釣れる魚種も豊富になってきます。

ということでいってきましたよ。























潮干狩り!!














ちょっと間違ってやしないか?
時期が早すぎるのじゃないのか?

と思う人もいるかもしれません。



否。



アサリというと大抵夏に麦わら帽子をかぶって獲るという

イメージがあるので旬は夏だと思われがちであるが

夏のアサリは産卵を終えたばかりで身がやせている。


実はアサリの旬は秋口から冬にかけてなのだ。


取れる時期と旬の時期は必ずしも一致しない


と言うことを知っておいて欲しいと思います。


そしてアサリの最も旬な時期は三月なのです。

やはり旬な時期に旬の海産物を獲らない手はないでしょう。


ということで今回の出漁に踏み切ったというわけです。


しかしいくら3月とはいえまだまだ寒い。

気温がまだ上がりきってないのに水温が上がってるわけがない道理です。


そんな中のアサリ獲り。


今回使ったアイテムは普通の潮干狩りに使う「くまで」のかわりに

スコップ洗濯籠。

スコップで砂ごと洗濯籠にいれ、

貝だけを濾すという頭脳プレーを展開するも、

私、

上はダウンジャケット、下は短パンと

キチガイ丸出しの格好で
干上がった海の上に
スコップと洗濯籠をもって仁王立ち。



傍から見れば見まごうこと無きド変態です。


幸い人気のない場所だったので事なきを得ましたが

誰かに目撃されていたら


お縄を頂戴していても
おかしくなかったです。




そこまでの危険を冒してでも旬のアサリを手に入れたかったのです。



ところが、そこらじゅうでスコップを振るっても一向にアサリが獲れません。

昨年夏たくさん取れたはずの場所で一枚も獲れず、

アサリのいる気配すらありません。


そればかりか、明らかにちょっと前まで生きてたろ?

というような貝殻がそこらかしこに転がっています。



俺の魚場は死んだ。



そういうことになります。


ただこのままではただの変質者に成り下がってしまうので

もう一度同じ場所で注意深く探してみようと思います。






陸ッぱり魂 Vol.6

2005年12月29日 | 陸ッぱり魂
今回で六回目となりました「陸ッぱり魂」。

「おかっぱりだましい」と読み、

不定期連載の管理人釣行記である。


タイトルには、

船を使わず、陸からの釣りにこだわろう。

という気持ちがこめられている。


私の釣りにおいてのポリシーは、

儲けることだ。

とにかく魚を儲けることだ。


道具に金をかけ、「楽しめれば、別に道具代はきにしない。」と言う、

釣りにレジャーとしての楽しみを見出すタイプの人種とは違う。


極力安価な釣り道具を使い、

スペックの差は創意、工夫、努力によって補う。

如何にして魚を儲けるかに楽しみを見出すのである。

創意、工夫、努力はただである。


キーポイントは

如何に金をかけずに魚を手に入れるか。

である。


確かに船を使えば釣れる魚の種類も、数も、サイズもアップするだろう。

それはそれで魅力的だ。悪くない。苦手じゃない。

しかし船の維持には金がかかる。

めっぽうかかる。巨額のマネーが揺れ動く。

なかなかお手軽にはできない。

それでは私の経営理念に反してしまう。


よって船を使っての釣りは私の中では

想定の範囲外なのである。


そして今回も陸から攻めてきた。

おそらくは年内FINALとなるであろう今回の釣行は

深夜のメバル狙いのルアー釣りと

早朝からのショアゲームである。


真冬の夜空はとてもきれいだ。満天の星空だ。

オリオン座が瞬くたびに私もオリオンビールが飲みたくなる。

そして皆さんうっすら感づいていたとは思うが

真冬の遠州浜はとても寒い。風がとても冷たい。



と、それぐらいしか書くことが無い。

釣行記と言っておきながら魚のことに関してまったく書けない。

だって

儲からないんだもん。


何も釣れなかった釣行の釣行記をつけるのは

結構難しいものだ。

ぼちぼち釣った魚の写真をアップしたいところである。


しかしまぁ、ここまで釣果が上がらないとなかなかイライラする。

もうすぐ初日の出の時期だが、

初日の出を拝みにきたカップルの真横で

ルアーをブン投げてやろうかと思ってしまうほど

イライラ度数は右肩上がりだ。





陸ッぱり魂 Vol.5

2005年12月21日 | 陸ッぱり魂
先週の日曜日、

茄子のもちつき大会も無事に終わった昼下がり。

日本列島を包む寒波によって日本海側は記録的な豪雪。

ここ浜松も例外ではなく、実に久しぶりの雪がちらつく。

遠州名物からっかぜも凍える吹雪と化し、肌に冷たく突き刺さる。


そんな中の釣行。


このくそ寒いのによく釣りに出かけたものだと我ながら思う。

行くつもりは無かった。

前日までは。


久しく釣りに行っていなかった私は釣り仲間を誘い、

前日、つまり土曜日に夜釣りを敢行しようとした。

しかし現場に着いて、あまりの風と寒さにやむを得ず断念。

それではあまりにも寂しいと言うことで釣り場の様子を探ることにしたのだ。


そもそも冬場に釣れる魚は限られている。

水温が低下するので、魚の活性も落ち釣りにくくなるのだ。

狙える魚は根魚系で主に「カサゴ」、「アイナメ」、「カレイ」である。

そう、カレイだ。

魚屋に並んでいるあの魚だ。

今まで憧れていてはいたがずっと釣らず終いであったカレイ。

そのカレイを今回話しかけた釣り人が釣り上げていた。

見せてもらったそのカレイは30cmほどはあっただろうか。

それを見た瞬間、釣り仲間と二人してハァハァしてしまった。

憧れのカレイの良型を目の当たりにし、

いてもたってもいられず今回の釣行に至ったという訳だ。


カレイという魚はそうそう数が釣れる魚ではない。

エサが目の前にあっても

潮の流れがいい感じにならなくては釣れない魚だ。

よって仕掛けを海に投げ込んでひたすら待つという

待ちの釣り、守りの釣りを強いられることになるのだ。

今まで果敢に攻めてきた釣りとは又違った釣り方をしなくてはならない。


ましてやこの寒波。

いままでアクティブに攻めてきた私たちにとって

この寒さの中、ただ待つと言うのはもはや拷問である。


雪も舞うこの寒空に、完全防寒で望んだカレイ釣りであるが、

やはり寒い。

ふきっさらしの中ひたすら耐え、待ち、

アタリもなく、たまに上げてみたら根掛り。

本当にやってられない。

そしてこんな状況が続くとどうなるか。


飽きるのだ。

いくら憧れの魚だからといっても釣れなくてはただの魚類である。


満場一致でカレイ釣りはつまらんと結論付け、

もちろん坊主で納竿。


帰りに夕まづめのショアをルアーで攻めてみるも、

同じく坊主。


ここのところ魚が儲からない。


身も心も寒さがしみる一日となった。





陸ッぱり魂 vol.4

2005年09月17日 | 陸ッぱり魂
リニューアルして以来初めての陸ッぱり魂である。

ここのところ釣行を控えていたが、日ごろの鬱憤がピークに達し、
満を持しての釣行である。

というのも九月は、釣れる魚種、釣れるサイズ、共に一年を通して最高の月なのだ。

特にショアゲームが熱い。

マダカやヒラメが産卵期を迎えるのため、エサを馬鹿食いする。

当然釣れる確率も高くなるというわけだ。

いまだかつて私はルアーで魚をしとめた事がない。
そしてこの時期夢のファーストヒットを遂げようと虎視眈々と準備をしてきたのだ。




夕日ではない、朝日である。

早起きが禁酒をするより苦手な私であるがこの日は
AM:4:30置起き、5時には中田島砂丘に着いていた。

すがすがしい朝日をサンサンと浴び、ルアーを



ブン投げる。



後はひたすら巻いてくる。

これの繰り返しである。


ルアーでのショアゲームは至極険しい。
坊主などざら。

伸るか反るか、白か黒か、デッドオアアライブなのである。


今回もデッドだった。


エサで無いもので魚が釣れる筈はないと言う先入観がある限り釣れる気がしない。


そこでエサを仕入れ、二回戦、浜でのキス釣りに挑戦することにした。

今日はここ2、3日の寒い日々とはうって変わって真夏日が戻ってきた。

夏の日差しが心地よい。

朝方は肌寒かったため上の写真ではブルゾンを着込んではいるが、中は当然私の夏の正装タンクトップである。

夏全快の格好でキス釣りに挑む。





季節感を丸出し、余裕で挑んだキス釣りであったがここで予想外の苦戦を強いられた。

もともと遠投用の装備が無いので無理も無いが、飛距離が物を言うキス釣りにおいて飛距離が伸びず、
あまつさえおもりが軽すぎて波に流される始末。

前に投げたはずの仕掛けがいつの間にか横に流されている。

はっきり言って釣りにならない。

しかしそこは女運は無いが魚運はあるで定評のある私、
しっかり一匹をゲット。



百万ドルの笑顔だ。

が、その後キスが釣れる事は無かった。


見切りの速さも釣果を伸ばす重要なスキルである。

エサも余ったことなので今年初めてのハゼ釣りに挑むことにした。
行きつけの釣り場で糸をたらす。

ここのハゼは型がよい。

しかしハゼごときを相手に思わぬ苦戦を強いられた。
あたりはあるのだがいまいち食いが渋い。

結局朝の五時から夕方の五時まで糸を垂らし釣果は下の通りである。





二人でこの釣果だ。

はっきり言って惨敗である。

さんさんたる物であったが結果はどうあれ釣り上げた魚が食材であることに変わりない。

もちろんハゼとキスの天ぷらだ。

当然ビールも付く。

この時期のハゼは肝もよく肥え、最高にうまい。

又出漁しよう。