監督 ヤン・コマサ
少年院に入っているダニエル(バルトシュ・ビィエレニア)は、前科がある人間は聖職に就けないと知りつつも、神父になりたいと願っていた。無事に仮釈放の身となった彼は田舎の製材所で職を見つけ、たまたま立ち寄った教会で新任の司祭に間違えられる。司祭の代理を命じられたものの、およそ聖職者らしからぬダニエルの態度に、村人たちは困惑するのだった。
何が善で何が悪なのか・・・・。
聖職者とは何なのか・・・・。
勘違いから聖職者となった主人公は、意外と町に溶け込み人々の心を掴んでいる様な気がする。
しかし、ある事件(事故)の被害者家族には中立の立場を取っているが、それは本人が思っているだけで被害者側からは理解されない。
それはそうだろう、人は結局みんな自分の事しか考えていないのだ。
ただし主人公と、ある被害者家族の妹はそうではなさそうな感じが、彼を聖職者になって何が悪いんだと思ってしまうのだ。
そう、彼は聖職者に適任の様に感じるのだ!
さあエンディングはどう迎えるのか!
ここを是非考えて鑑賞して頂きたい。
人それぞれの考えはあるだろうが、これが私には凄い光景に映りました。
我々日本人には分かりにくい、聖職者とは何なのか、僧侶とは何が違うのか、とても興味深い映画でした。