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内部被曝の恐怖40 福島原発事故以来、オオタカの繁殖成功率に異変 食物連鎖による生物的濃縮が原因か 

2015年04月23日 | 内部被曝の恐怖

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 久しぶりの「内部被曝の恐怖シリーズ」です。

 世間では地上から何センチだと放射線がどれくらい、などと外部被ばくばかりを問題にしますが、放射性物質が体内に取り込まれ、内臓や骨に放射線を浴びせ続ける内部被ばくの方が何倍も何倍も恐ろしいと言われているのです。

内部被曝は外部被曝よりはるかにダメージが大きい 内部被曝の恐怖39

内部被曝は外部被曝の1000倍のダメージ 「ペトカウ理論」 低線量被曝の脅威 内部被曝の恐怖34  

 さて、2015年3月24日付けの英科学誌「Scientific Reports」電子版に、以下のような日本の研究者による調査結果が掲載されました。

 名古屋市立大学の村瀬香准教授とNPO法人オオタカ保護基金のグループは、福島第一原発から100~130キロ西南西に離れた北関東の繁殖地で、春から夏にかけてオオタカのペアの繁殖がどの程度成功するかについて、「巣作り」「抱卵」「孵化」「巣立ち」の4段階に分けて調査を実施しました。

  すなわち、同研究グループによると、2011年に巣作り率が49%に大きく落ち込んだ後、2012年は63%、2013年は59パーセントとやや持ち直したものの、原発事故前の状態には戻っていないのです。

 そして、1992年から2010年までの19年間は、巣作りから巣立ちまで、平均して78パーセントの繁殖成功率で推移していたが、2011年3月の福島原発原発事故以降、異変があったというのです。

 全体の繁殖成功率は2011年に75%に落ち、さらに2012年は55%、2013年は50%と、著しく低下しています。

 また繁殖地点40カ所のうち、無作為に選んだ13地点で大気中の放射線量(空間線量)を解析した結果、線量が0.1毎時マイクロシーベルト上昇すると、繁殖成功率が最大で10%低下する計算になることが判明しました。

オオタカの成鳥

オオタカの成鳥は体長が47~59センチ、翼を開くと100センチ以上に達し、体重は540グラムから1キロ以上になる。日本で「タカ」というとほとんど「オオタカ」のことを指す(提供:NPO法人オオタカ保護基金)             
 
 


 時間の経過とともに空間線量は低下すると考えられるため、繁殖成功率もそれに伴って震災前の水準に戻ると予想されたが、実際はそうならかったというわけです。

 オオタカは森林の食物連鎖の頂点にいる捕食者であることから、研究グループでは、外部被曝だけでなく、餌による内部被曝の可能性も高いと見ています。

 この調査結果について、村瀬准教授は

「事故前の19年間のオオタカの繁殖データがあったので、原発事故の影響を判定できた。オオタカは森林生態系の頂点捕食者で、影響が長引いているのは、原発事故で放出された放射性物質が食物連鎖を経て到達するのに時間がかかったのではないか。また、野生動物の研究では、野外で生き残って淘汰がかかった後の集団を対象にせざるを得ない場合が多く、原発事故の影響を過小推定する恐れがある」

と指摘しています。

参考記事

東日本大震災 福島原発 内部被曝の恐怖10 食物連鎖による放射性物質 生物濃縮の問題

いわき市沿岸の動物性プランクトンから高濃度セシウム→魚→人間と生物濃縮で内部被曝の恐怖38

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今回の調査は福島原発からこんなに離れた北関東で行われたものです。いったい東北や関東地方はどうなってしまっているのか。

 

 

 原発事故後1年経った2012年にはこんな調査結果も出ていました。

 末尾に掲載した2012年2月3日付け英インディペンデント紙の記事によると、東京電力福島第一原発の事故の環境への影響を調べている日本、フランス、米国、デンマーク合同の研究チームが、原発事故で大量の放射性物質が放出されて間もない3月から7月の野鳥の繁殖期間に、すでに放射能の深刻な影響が出始めていることを明らかにしたというのです。

2012年2月3日付 英国Independent紙

“Bird numbers plummet around stricken Fukushima plant”  

『福島原発周辺で野鳥の数 急減』 

Timothy MousseauとAnders Pape Mollerの2人は、今回の調査は野鳥の短命化、オスの生殖能力の低下、脳の低サイズ化などを含む、野鳥への大規模な悪影響を明らかにしたと語る。 

多くの野鳥種においてDNAの突然変異が“著しく”増加し、発育上の異常や死滅が見られた。また昆虫の数も著しく減少していた。 



  研究チームには日本から立教、長崎、福島大学、米国からサウスカロライナ大学、他にパリ第11大学などが加わったそうです。

 この研究チームは放射能汚染の程度のデータをもとに福島県内の300に及ぶ地点で鳥の種類と個体数を調査しました。

 それぞれの調査地点の鳥の個体数と種類は、研究者らの目視と、鳥の鳴き声によって判別されたということです。紅白歌合戦でおなじみだった「日本野鳥の会」の実力で、「目視力」は実証済みですよね。

 放射線量の最も高い地点は毎時35マイクロシーベルト(年306ミリシーベルト!)、最も低い所で毎時0・5マイクロシーベルトだったそうです。ご苦労様でした。

 そして、この調査によるデータは最新の数学的手法と統計学を用いて解析され、線量が異なる地域間で鳥の個体数がどう異なるかを調査されました。

 その結果、鳥の個体数は、当然ながら、放射線量が高い所ほど少なくなっていることが明らかになったのです。

 しかも、福島、チェルノブイリの両地域に共通する14種類の鳥類で比較すると、チェルノブイリ原発事故と比べて、福島のほうが野鳥の生息数への影響が大きく、寿命が短くなり、オスの生殖能力が低下していることが確認され、福島の方が影響が深刻だったというのです。

 チェルノブイリでも、多くの動物種のDNA欠落の割合が急上昇して奇形や絶滅が生じ、加えて、昆虫が激しく減少したということですが、それを越えているというのです。

内部被曝からいのちを守る なぜいま内部被曝問題研究会を結成したのか
市民と科学者の内部被曝問題研究会 (編集) 
旬報社

 

 

 今回の調査では、福島の野鳥の短命化、オスの生殖能力の低下、脳の低サイズ化などを含む、野鳥への大規模な悪影響が明らかになりました。

 多くの野鳥種においてDNAの突然変異が“著しく”増加し、発育上の異常や死滅が見られました。また昆虫の数も著しく減少していたというのです。

  調査チームに加わった立教大学の上田恵介教授は

「急性被曝ではなく低線量被曝なので、野鳥への影響はこれからジワーッと出てくると思います。野鳥は自然界の食物連鎖の頂点に位置しています。鳥が自然界のものを使って巣を作り、昆虫など餌を捕食した結果、どのように生物濃縮が行われていくか調べたい。調査はまだ緒に就いたばかりなので、今後どんな影響が 出てくるかはわからない。とにかく調査を積み重ねることが大切です」

と語っています。

福島の野鳥は知っている放射能汚染 短命化・DNAの突然変異・脳の萎縮・生殖能力低下などで個体数減少

内部被曝の脅威 ちくま新書(541)
肥田舜太郎、鎌仲ひとみ
筑摩書房

 

 

 福島第1原発から100~130キロ西南西に離れた栃木など北関東の繁殖地でさえ、冒頭の調査のような影響が出ているのです。

 虫や鳥が生きていけない場所で、人間が暮らせるのでしょうか。

 たとえば、秋篠宮が総裁をされている山階鳥類研究所では、福島第一原発から放出された放射性物質の影響を調べるため、2011年にできた日本各地のツバメの巣を収集していますが、ツバメは放射性物質が集まりやすい水たまりの泥で巣を作るため、ヒナに甚大な影響が出るのだそうです。

 野鳥、とりわけオオタカが食物連鎖の頂点に立つために、植物→虫→小鳥→オオタカと放射性物質がどんどん濃縮していくことを生物濃縮と言います。

 だとすれば、さらに食物連鎖の頂点に立っている人間に、内部被曝による長期的な影響が出ないと誰が言えるでしょう。

 後者の調査で、野鳥に関してチェルノブイリより福島のほうが深刻だという今回の調査結果は、本当に哀しく、残念です。そもそも、野鳥の数が減ったのは生殖能力が衰えただけではなくて、鳥たちが生存本能から福島以外の場所に去ってしまったのだとは考えられないでしょうか。

 いつまでかかるか、どれくらい効果があるか分からないのに「除染、除染」と言いますが、除染ばかりにこだわるのは除染ビジネスの利権のためです。

 虫や鳥たちが死に、あるいは去っていなくなる場所から、人を国費=みんなの力で、避難=疎開させてあげるのが、本当の人道主義ではないかと思います。

 

 

内部被曝による放射線後障害はいつ出てくるかわかりません。それが恐ろしい。

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「原発事故でオオタカ繁殖低下」 高線量影響か

2015年4月22日 21時12分 東京新聞

 11年の東電福島第1原発事故以降、栃木県など北関東で国内希少野生動植物種オオタカの繁殖成功率が低下していることが、名古屋市立大とNPO法 人「オオタカ保護基金」(宇都宮市)の研究で判明。要因を統計解析し、空間線量の高まりが大きく影響したと推計している。餌の変化など他の要因の影響は小 さかった。

 事故前の推計繁殖成功率78%が、事故後は50%近くに低下。時間経過に伴い空間線量は下がり成功率も回復すると予想されたが、12、13年とますます悪化した。

 市立大の村瀬准教授は「放射線の外部被ばくだけでなく、餌を通じて内部被ばくの影響を受けた可能性もある」と指摘する。

(共同)
 
 
 

原発事故が北関東のオオタカ繁殖に打撃

投稿日: 2015年03月31日 15時34分 JST 更新: 2015年03月31日 15時34分 JST ハフィントンポスト

2011年3月の東京電力福島第一原発事故以降、北関東で繁殖するオオタカの繁殖成功率が下がるなどの異変を、名古屋市立大学大学 院システム自然科学研究科の村瀬香(むらせ かおり)准教授らが確認した。繁殖の4段階の成功率低下を調査して、空間線量が特にふ化率と巣立ち率に悪影響を与えていた可能性を見いだした。

外 部被ばくだけでなく、食物連鎖で放射性物質が移行したえさによる内部被ばくも長く繁殖率低下に関与している可能性を示した。原発事故は野生動物への打撃も 大きかったといえる。NPO法人オオタカ保護基金(宇都宮市)の遠藤孝一(えんどう こういち)代表らとの共同研究で、3月24日付の英オンライン科学誌サイエンティフィックリポーツに発表した。

研究グループは1992 年~2010年の19年間毎年、福島第一原発から100~130km西南西に離れた北関東の野外の繁殖サイト約40カ所でオオタカのペアを探索して、その サイトの繁殖(繁殖期は春から夏)がどの程度成功するかを調べた。オオタカの繁殖を、巣づくり、抱卵、ふ化、巣立ちの 4段階に分け、各段階の成功率から、オオタカの繁殖生態を明らかにした。これらのデータから、 4段階の成功率の平均値は、それぞれ72%(巣づくり)、89%(抱卵)、88%(ふ化)、88%(巣立ち)で、繁殖成功率は78%と推定された。

11 年3月の原発事故以降、北関東でオオタカの繁殖に異変があった。オオタカの繁殖に関する4段階の成功率はどの段階でも低下していた。ただ、その様相は段階 ごとに異なっていた。巣づくり率は 11年に49%と大きく落ち込んだあと、徐々に回復傾向が見られたが、震災前より低下したままだった。一方、抱卵率とふ化率、巣立ち率は、11年に例年の 範囲内だったのが、12年、13年にかけて下がっていた。

繁殖成功率は11年が75%だったが、12年に55%、13年に50%と著しく低 下して、影響は2年以上続き、深刻化した。ランダムにサンプリングした13カ所のデータで解析し、「空間線量の効果」と「繁殖サイトの環境の効果」を比べ たところ、繁殖の各段階の成功率の低下により寄与していたのは空間線量の効果だった。0.1uSv/hの空間線量の上昇は、最大で 10%の繁殖成功率の低下に寄与していると試算できた。時間の経過とともに空間線量は次第に下がったはずで、繁殖成功率もそれに伴って、東日本大震災前の 水準に戻ると予想されたが、実際はそうならなかった。

村瀬香准教授らは「事故前の19年間のオオタカの繁殖データがあったので、原発事故の 影響を判定できた。オオタカは森林生態系の頂点捕食者で、影響が長引いているのは、原発事故で放出された放射性物質が食物連鎖を経て到達するのに時間がか かったのではないか。また、野生動物の研究では、野外で生き残って淘汰がかかった後の集団を対象にせざるを得ない場合が多く、原発事故の影響を過小推定す る恐れがある」と指摘している。

知床でサケを食べるヒグマ
図.福島第一原発と、調査した北関東のオオタカ繁殖地との位置関係

北関東でのオオタカの繁殖段階の成功率(左)で、赤点線が2011年、緑点線が12年、青点線が13年、aは巣づくり率、bが抱卵率、cがふ化率、dが巣立ち率、eが繁殖成功率。右はそれぞれの繁殖段階に対応する空間線量の影響の大きさ。
グラフ. 北関東でのオオタカの繁殖段階の成功率(左)で、赤点線が2011年、緑点線が12年、青点線が13年、aは巣づくり率、bが抱卵率、cがふ化率、dが巣立ち率、eが繁殖成功率。右はそれぞれの繁殖段階に対応する空間線量の影響の大きさ。
(いずれも提供:名古屋市立大学)
 
 
 
 
 

2012年2月3日付 英国Independent紙

“Bird numbers plummet around stricken Fukushima plant”  

『福島原発周辺で野鳥の数 急減』 

使用不可能となった福島原発周辺で調査をしている専門家たちの報告によると、野鳥の数が減少し始めてきており、これは周辺環境への放射性物質降下による影響の恐ろしい前触れかもしれない。 

過去25年間で最も最悪な原発事故の影響に関する初めての大規模調査の中で、日本、米国、デンマークからなる調査団は以下のように述べた。福島と チェルノブイリ(チェルノブイリ事故のメルトダウンを経験したウクライナの市街)双方で共通する野鳥14種を分析したところ、日本の被災地の方が野鳥生息 数への影響が大きかった。 

来週の“Environmental Polution”誌に掲載予定の調査結果によると今回の発見は、これからやって来る大きな繁殖期(3月~6月)において、放射能由来による直接の悪影響が野鳥たちにある事を証明するものと考えられる。 

今回の調査結果を発表したうちの2人は、放射能を浴びたチェルノブイリの周辺2,850㎡で何年も調査を続けてきた。チェルノブイリは1986年 に爆発し、ヨーロッパのほぼ全体にセシウム、ストロンチウム、プルトニウム及びその他の毒性のある放射性物質を浴びせた。四半世紀後、この地域に人間はい ない。 

Timothy MousseauとAnders Pape Mollerの2人は、今回の調査は野鳥の短命化、オスの生殖能力の低下、脳の低サイズ化などを含む、野鳥への大規模な悪影響を明らかにしたと語る。 

多くの野鳥種においてDNAの突然変異が“著しく”増加し、発育上の異常や死滅が見られた。また昆虫の数も著しく減少していた。 

 

 

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