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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

福島原発事故から2年(1) 原発は不要 最悪の死者を出した吹雪でも余裕で足りた北海道電力の電力供給  

2013年03月10日 | 原発ゼロ社会を目指して
 
 
 政府と北海道電力が 要請して2012年12月10日に始まった数値目標付き節電期間が2013年3月8日、終了しました。北海道内では、2012年5月から泊原発全3基(出力計207万キロワット)が停止し供給力が低下しています。
 
 さらに、この冬は北海道内で発生した雪の事故による死者は3月4日現在で32人に上り、道が被害をまとめている01~02年以降で最悪となりました(娘さんをかばって亡くなったお父さんの記事など、同じ年の娘を持つ父親として本当に切なくて、胸が痛くなりました。「北海道・暴風雪から娘を守るため10時間抱き続けた父の最期)。

 その北海道では積雪もあり、暖房や融雪に多くの電力を使う冬の節電の難しさが浮き彫りになった形で、2010年度比7%以上とした目標に対して北電が同日発表した節電率は4・7%(推計値)どまりでした。
 
 
 雪に埋まった家族4人の遺体が発見された車両=北海道中標津町で2013年3月3日午後1時
 
 
 

 ところが、北電管内の需給が逼迫することはなく、一年で最も需要の高まる冬を原発なしで乗り切ったのです。なんと、供給電力の余力が最も下がった日で9・9%。つまり、供給電力の90・1%しか使用しないで済んでしまいました。

 火力発電にトラブルがなかったかというとそんなことはなく、北電によると、節電期間中に発生した火発のトラブルは10年度比1.4倍の24件だったそうで、トラブルによる出力減少幅の平均は約19万キロワットでした。そして、最も減少したのは3基の中型火発が停止するなどした昨年12月30日で、78万キロワットの供給力が一時的に失われたということです。

 それでも、余裕のよっちゃんイカで電力は足りました。北電と政府があれだけ、泊原発なしではこの冬は電力が足りなくなると言っていたのに、この状況。もう、電力会社と政府の電力不足デマキャンペーンは夏と冬の風物詩となった感があります。

電力不足デマキャンペーンに乗せられるな 大飯原発なしでも関西電力の電気は足りていた。原発ゼロは可能!

原発必要を印象づけるための電力不足デマキャンペーン 供給力は自由自在 真面目な国民が熱中症で死ぬ

一般家庭は関係なし!もはや脅迫 電力使用制限令発動 「電力不足」は原発維持のためのデマ・嘘キャンペーン 

 
吹雪の中、家路を急ぐ人たち=札幌市中央区で2013年3月2日午後4時10分



 北海道電力は2012年9月5日、追加供給対策を実施した上での今冬 (12~3月)の電力需給見通しを発表し、泊原発全3基の停止が続く場合、電力の安定供給のため最低必要とされる供給予備率3%(18万キロワット)を確保するには、最大8万キロワット(1・4%)不足するとの見通しを示していました。

 しかし、真っ赤なウソだったわけです。

 そして、今冬、数値目標付き節電が要請されたのは全国で北海道だけでした。同じく原発ゼロ状態の東北電力、北陸電力では節電要請さえ出なかったのです。原発がないと電力が足りないということはあり得ないのです。原子力ムラは原発だといろいろと儲かるから原発を使わせたいだけです。

 そして、今、火力発電で使う原油の輸入による貿易赤字は、アベノミクスとやらの円安で生じています。2割も円安誘導した安倍内閣にこの問題を言う資格はありません。

 安倍内閣は福島原発事故後2年も経ちながらまだメルトダウンした核燃料さえ取り出せず、放射性物質は垂れ流しのままで事故が収束していないのにもかかわらず、原発再稼働を言いだしていますが、このように一部の人の儲けを考えなければ、原発はいらないことははっきりしています。

 日本には原発ゼロしか選択肢はないのです。

(今日も北海道では暴風雪の被害が出ているそうです。心よりお見舞い申し上げます)

 

 

政府と電力会社はいつまで狼少年を続けるのか。

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北海道、冬の7%節電期間終了 減少幅4.7%で目標届かず

2013/3/8 21:55 日本経済新聞

 政府と北海道電力が2010年度比7%以上の電力需要削減を求めていた今冬の節電期間が8日終わった。昨年12月から2月までの電力需要 の減少幅の平均は4.7%程度で、目標の7%に届かなかった。電力不足から停電を起こす事態は回避したが、なお泊原子力発電所の再稼働の見通しは不透明。 火力発電所のトラブルは続発しており、心配は尽きない。

石井副社長が道内企業や家庭の節電に感謝を述べた(札幌市)

 石井孝久副社長は8日の記者会見で「(今冬は)大変なご不便とご迷惑をおかけした。ご協力に感謝する」と話した。目標の7%に届かなかったことについては「改めて冬の節電の難しさを痛感している」と述べた。

 7%以上の節電期間中、北電が最大電力需要の上限として想定した538万キロワットを上回った日は8日間あった。最も電力需要が増えたのは1月18日に記録した552万キロワット。供給余力の割合が最も下がったのは同日と17日の9.9%だった。

 北電によると、節電期間中に発生した火発のトラブルは10年度比1.4倍の24件。トラブルによる出力減少幅の平均は約19万キロワット。最も減少したのは3基の中型火発が停止するなどした昨年12月30日で、78万キロワットの供給力が一時的に失われた。

 出力60万キロワット以上の苫東厚真2、4号機の同時停止などの大きなトラブルがなかったため、電力不足に陥る事態は回避した。需給逼迫時 に大工場などに使用電力を抑えてもらう計画停電回避緊急調整プログラムやネガワット入札も発動せずにすんだ。高橋はるみ知事は8日の記者会見で「この冬は 例年以上に寒く積雪もあった。需給逼迫という事態にならずほっとしている」と話した。

 数値目標付きの冬の節電は終わったが、泊原発の再稼働の見通しは不透明。今後は冷房需要などが増える今夏をどう乗り切るかが焦点となる。石 井副社長は、定期検査で昨夏停止した最大火発の苫東厚真4号機が、今夏は稼働することから「(節電要請しなくてもいいように)今夏は努力したい」と述べ た。

 

 

7%の節電期間が終了=不測の停電は回避-北海道

 政府が北海道電力管内に要請していた数値目標付きの節電期間が8日、終了した。厳寒だった2010年度比で7%以上の節電が求められた12年12月10 日以降、懸念された不測の停電は回避された。ただ、需要減少の実績は4.7%にとどまり、記者会見した石井孝久副社長は「冬の節電の難しさを痛感してい る」と述べた。
 7%の節電の算出根拠となった電力使用量538万キロワットを上回る需要を記録したのは8日間。最も低い供給予備率は9.9% だった。北海道電は需給が逼迫(ひっぱく)した場合に備え、大口需要家に使用抑制を求める「緊急調整プログラム」などの対策を講じたが、発動はされなかっ た。(時事通信 2013/03/08-21:09)

 

 

北海道:雪の死者、最悪に 今冬32人

毎日新聞 2013年03月05日 20時59分

 今冬(12年11月~13年3月)、道内で発生した雪の事故による死者は4日現在で32人に上り、道が 被害をまとめている01~02年以降で最悪となったことが5日分かった。雪下ろし事故などの多発に加え、暴風雪による犠牲者が9人に上ったため。今後なだ れや屋根からの落雪などの危険も高まるため、道は注意を呼びかけている。

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 道危機対策課によると、昨冬は空知地方の大雪などの影響で事故が相次ぎ、31人の死者が出たが、今季はあと約1カ月を残して、昨季の合計を上回った。重軽傷者も419人となり、同じく過去最悪だった昨季(463人)に迫るペースだ。

 死傷者(451人)が発生した事故の内訳は、屋根からの転落が最も多く172人。次いで、はしごからの転落(107人)▽落氷雪(57人)など。年代別では65歳以上が半数以上を占める。

 5日の道議会本会議では冒頭、暴風雪による9人の犠牲者を悼み黙とう。高橋はるみ知事は「雪害対策に取り組んできたが、尊い命が失われたことは極めて残念。被害の状況を精査し、市町村や関係機関と連携して、防災体制の充実強化に努める」と述べた。

【大場あい】

 

 

低気圧:北海道、東北で猛吹雪や強風、20台関連事故も

低気圧の接近でふぶく札幌市内=2013年3月9日、小林努撮影</object>
 
低気圧の接近でふぶく札幌市内=2013年3月9日、小林努撮影
 
 発達した低気圧の影響で9日、東北地方の一部と北海道が強風や猛吹雪に見舞われた。
 
 午前11時45分ごろ、福島県新地町杉 目の仮設住宅で、屋根の一部が強風で最大約90メートル飛ばされ、駐車中の車の窓などを壊した。けが人はなかった。同町は屋根部分をブルーシートで覆う応 急処置をし、入居していた4世帯11人は別の仮設住宅に移った。この日、同町の最大瞬間風速は20.3メートル(午前7時40分)だった。
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 北海道岩見沢市栗沢町北幸穂の国道234号では午前6~8時ごろ、7件の玉突き事故が発生、出動したパトカーや救急車も含め計20台が巻き込まれ、3人が軽傷を負った。道警岩見沢署は局地的吹雪による視界不良が原因とみている。【蓬田正志、鈴木勝一】

 ◇11日も続く恐れ

 気象庁によると、10日は低気圧が急発達しながら北海道を通って千島近海に進む見通し。北日本では雪を伴った非常に強い風が吹くほか、北日本と北陸の海上は波の高さが6メートルの大しけとなる見込みで、11日にかけて暴風雪や大しけが続く恐れもある。

 10日午後6時までの24時間に予想される降雪量は北海道の多い所で60センチ。同日に予想される最大風速は、北海道の陸上で23メートル(最大瞬間風速35メートル)、東北の陸上で20メートル(同35メートル)となっている。

 

 

 北海道電力は5日、追加供給対策を実施した上での今冬 (12~3月)の電力需給見通しを発表し、泊原発(後志管内泊村)全3基の停止が続く場合、電力の安定供給のため最低必要とされる供給予備率3%(18万 キロワット)を確保するには、最大8万キロワット(1・4%)不足するとの見通しを示した。7月31日の発表では不足分が17万キロワット(2・9%) だったのと比べて改善したものの、電力不足の解消に至らなかった。

 札幌市内で開いた会見で、北電の相馬道広営業部長は今冬の節電について「お願いしたい」と要請する考えを示した。期間や時間帯、節電目標については「今 夏の節電の状況などを見極めた上で発表したい」とし、計画停電の準備については「政府と相談することになる」と述べるにとどまった。

 今夏の節電目標である7%以上は、猛暑だった2010年夏の最大電力需要を基準に、電力の不足分(7・3%)を基に算出されたことから、今冬の節電も不 足分1・4%という数値が参考になる可能性がある。節電要請や計画停電の準備の有無は、北電の最終的な需給見通しなどを踏まえて、政府が決める。

 冬は暖房使用などで夏より電力需要が高まるが、現在定期検査中の苫東厚真火力発電所(胆振管内厚真町)4号機(出力70万キロワット)が10月23日に復旧するため、今冬の不足分は小幅にとどまる見通し。

 今回の需給見通しで北電は、最大電力需要を11年1月に記録した過去最大値の579万キロワットと想定。供給力については、南早来変電所(胆振管内安平 町)での緊急設置電源(出力7万4千キロワット)の設置、企業の自家発電施設からの余剰電力購入などで、約8万4千キロワットを7月の数字に上積みした。

 北電によると、最大供給力589万キロワットから日々の電力需給の変動に備えた予備率3%分(18万キロワット)を差し引くと571万キロワットとなり、最大電力需要の579万に8万キロワット足りない、という計算になる。

 また、火力発電所の故障などによる計画外停止・出力抑制分(昨年度の平均値31万キロワット)を差し引くと、最大供給力は558万キロワットにとどまる。

 今回の試算で、需要の数字に、利用者に定着した節電効果は反映されていない。また、供給の数字も、北本連系(北海道・本州間電力連系設備)を用いた本州からの受電は含まれていない。  

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