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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

ネトウヨアカウントDappiの野党中傷投稿が自民党関連会社「ワンズクエスト」の業務だと認められ、立憲民主党の小西洋之・杉尾秀哉議員に名誉毀損訴訟で敗訴。220万円の損害賠償を命じられる。

2023年10月16日 | #安倍晋三が諸悪の根源

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 匿名のツイッターアカウント「Dappi」の投稿で名誉を傷つけられたとして、立憲民主党の国会議員小西洋之議員と杉尾秀哉議員がが東京都内のウェブコンサルティング会社「ワンズクエスト」と社長らに損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(新谷祐子裁判長)は2023年10月16日、投稿が会社の業務だったと認め、会社側に計220万円の賠償を命じる判決を言い渡し、問題とされた投稿の削除も命じました。

 このアカウント(@dappi2019)は2019年6月に開設され、2021年10月までにリツイートを含めて約5千件の投稿があった悪名高いネトウヨアカウントでした。

 

 国会中継の動画などを切り取って加工して野党や報道機関を批判したり、誤った印象を与える投稿をしたりしたほか、与党議員らの発言を評価する投稿を繰り返していました。

 これをまた自民や維新のアホな政治家が引用して野党批判をするという悪循環。

自民党が野党攻撃のツイッターアカウント「Dappi」を雇っていた!立憲の小西、杉尾両参院議員がこのIT関連会社を名誉毀損で提訴。森議員が岸田首相を直撃。自民党のネット工作がこれから暴かれる。

 

 

 今回の裁判で問題とされたのは、Dappiの2020年10月の投稿で、森友学園問題で公文書改ざんを強いられた後、自死された財務省近畿財務局の赤木俊夫さんの死について、小西洋之、杉尾秀哉両参院議員が

「1時間吊るしあげた翌日に自殺」

などと、まるで安倍晋三元首相らのせいではなく立民の議員のせいで赤木さんが亡くなったかのようにでっち上げて投稿したんですね。

 

 

 両議員は、この投稿が事実と異なり名誉毀損にあたるとして、投稿に使われたインターネット回線の契約者だったワンズクエストを訴えました。

 この件については右翼であることも悪質であることもDappi並みである産経新聞と門田隆将氏も両議員に敗訴したばかりです。

門田氏のトンデモ安倍擁護発言。

 

とか何とか大見えを切ったけど思いっきり負けた門田氏(笑)。

産経新聞と門田隆将氏が小西洋之議員と杉尾秀哉議員にまた敗訴。森友事件の赤木さんの死が両議員のつるし上げのせいであるかのようにでっち上げ。ネトウヨ妄想の産経新聞と門田氏は謝罪して消えなさい。

 

 

 このワンズクエストについては、、自民党都連などの政治資金収支報告書で10年以上自民党と取引関係があったことが記載されています。

 Dappiを運営していたワンズクエストの主要取引先第一位が自民党なのですが、さらにワンズクエストの取引先である自民党の別のダミー会社収納システム社に、自民党本部から年間4000万円のおカネが渡っていたんです。

 その自民党本部の事務総長は、安倍元首相が事務総長に据えた元宿仁氏。

 さらに、しんぶん赤旗日曜版のスクープで、ワンズクエストの社長と元宿事務総長が親戚であることまで暴かれています。

野党攻撃のネトウヨアカウント「Dappi」運営会社の主要取引先に自民党本部から毎月末350万円。社長に土地を貸している元宿 自民党事務総長を抜擢したのは安倍元首相。Dappi疑惑はアベ疑惑だ。 - Everyone says I love you !

個人を装うネトウヨアカウント「Dappi」は実は株式会社ワンズクエスト。その取引先の自民党ダミー会社「株式会社システム収納センター」は岸田首相と甘利幹事長も代表取締役だった。

 

 

野党攻撃のネトウヨアカウント「Dappi」運営会社の主要取引先に自民党本部から毎月末350万円。社長に土地を貸している元宿自民党事務総長を抜擢したのは安倍元首相。Dappi疑惑はアベ疑惑だ。

 

 

 裁判では被告のワンズクエストと社長が頑なに説明を拒んだため、投稿者が誰だったのかは明らかにならなかったので、Dappiの投稿が会社の業務としてされていたかどうかが主な争点になりました。

 原告ら側はDappi投稿が平日の日中に集中しており、動画を見て編集したり文字おこしをしたりする作業には時間がかかることから、

「投稿は単なる個人の趣味ではなく、会社の業務として行われていた」

と主張しました

 会社側は、従業員の投稿だったと認めつつも、

「会社に何のメリットもない投稿で、業務とは無関係だ」

と反論しましたが、メリットがないどころかワンズクエストが野党をディスる投稿を自民党から請け負っていたことは明らか。

 そしてワンズクエストは投稿者を減給処分としたことを示すために給与明細を提出したのですが、名前は黒塗りされていて、そしてなんと給与明細ではこの従業員の基本給の月額が110万円!!!だったことが明らかになったんです。

世論操作で票を買う。ネトウヨアカウント「Dappi」を運営する株式会社ワンズクエストと取引先の株式会社システム収納センターに、自民党本部から3年間で1億2000万円以上のカネが渡っていた。

 

 

 東京地裁判決は、Dappiの投稿の状況から

「投稿者は業務時間の大半を投稿にあてていた」

と指摘し、この従業員の基本給が110万円である点から

「会社で相応の地位にあるか、重要な業務を担当している」

と認定しました。

 さらに、東京地裁はワンズクエストの役員と従業員は15人しかおらず、社長が従業員の仕事の内容をおおむね把握していることから

「投稿は社長から容認されていた」

と判断して投稿は業務として行われていたと結論づけました。

 また共同被告の社長については

「投稿を包括的に指示し、あるいは自ら投稿していた」

と個人としても責任を認めたのです。

 合理的な推論と言っていいでしょう。

 ネトウヨはおろかで卑怯だからネトウヨになったのだと何度も書いてきましたが、こんな卑怯な会社に依頼して卑怯なネトウヨアカウントを作らせて野党をディスらせていた自民党は卑怯と愚かの親玉。

 それを馬鹿みたいに引用していた吉村洋文氏ら維新の政治家もさすが第2自民党というべき卑怯さと愚かさです。

 

まだアカウントが削除されずに残っていて驚いてしまった。

 

Dappiの有本押しが凄い(笑)。

 

現X上には門田隆将氏だけじゃなくて、池田信夫氏とか、日本保守党の百田尚樹・有本香氏とかDappi並みに悪質なネトウヨがゴロゴロしてるんです。

東京地裁はこの裁判で、この従業員の黒塗りのない明細を出すよう会社側に命じたのですが、会社側は拒否。

ワンズクエストは拒否の理由について、一連の投稿の問題が報道された後に会社側への脅迫や業務妨害が相次いだとして、

「投稿者を特定すれば危害が及ぶ可能性がある」

と説明し、個人として提訴された同社の社長や専務も裁判で尋問を受けたのですが、やはり投稿者の説明を拒みました。

たぶん、自民党本部からの出向者だったんじゃないですか。

民事訴訟法の規定では、正当な理由なく尋問への答えを拒んだ場合、裁判所は相手側の主張を真実とみなすことができるので、東京地裁での尋問では、裁判長がこのルールを社長に伝えたのですが、社長は説明を拒んだままでした。

まさに、「自民党の自民党による自民党のための」アカウント。それがDappiでした。

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東京地裁

東京地裁

 X(旧Twitter)の匿名アカウント「Dappi」による虚偽の投稿で名誉を傷つけられたとして、立憲民主党の小西洋之、杉尾秀哉両参院議員が東京都内のIT関連企業と同社社長らに計880万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(新谷祐子裁判長)は16日、社長らに計220万円の支払いと投稿の削除を命じた。
 判決は、投稿について「社長の指示の下、会社の業務として行われた」と認定。その理由として、投稿者の基本給が月110万円あることから相応の地位にあること、業務時間の大半を投稿に費やしていたことを理由に挙げた。
 アカウント「Dappi」はX上で、自民や維新など保守系政党を称賛する一方で、立民や共産などリベラル系政党に対しては攻撃的な投稿を繰り返していた。
 裁判は、被告企業の組織的な投稿だったのかどうかが争点だったが、被告側は投稿者の氏名の開示を拒むなどしたため、詳しい経緯は明らかにならなかった。
 訴状などによると、アカウント「Dappi」は2020年10月、森友学園問題を巡り「近財(近畿財務局)職員は杉尾秀哉や小西洋之が1時間吊るしあげた翌日に自殺」とXに投稿。原告の両議員は近畿財務局の職員と面談した事実はなく、人を死に追いやったとする虚偽の投稿で名誉を傷つけられたと訴えていた。
 
 被告の会社側は、従業員が自社のインターネット回線を通じて業務時間中に投稿していたことは認めたものの、「従業員1人が業務とは関係なく私的に投稿した」と反論していた。(デジタル編集部)

 

 

「Dappi」訴訟、ウェブ関連会社に220万円賠償命令 東京地裁

東京地裁=東京都千代田区で2020年1月15日午前10時36分、米田堅持撮影

 匿名のツイッターアカウント「Dappi」による投稿で名誉を傷つけられたとして、立憲民主党の小西洋之、杉尾秀哉両参院議員が、東京都内のウェブ関連会社と幹部2人に計880万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、同社側に計220万円の賠償を命じた。

 Dappiは2020年10月、学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した近畿財務局職員について「近財職員は杉尾秀哉や小西洋之が1時間つるしあげた翌日に自殺」と投稿した。

  両議員は、自殺した職員に説明を求めた事実はなく、国会議員としての資質に重大な問題があるとの印象を与えたと主張。ウェブ関連会社が組織的に業務として投稿したと訴えていた。一方、同社側は「従業員が会社の業務とは無関係に私的に投稿した」と反論していた。【巽賢司】

 

 

2023年10月16日 16時03分 (共同通信)
 東京地裁などが入る裁判所合同庁舎=東京・霞が関

 東京地裁などが入る裁判所合同庁舎=東京・霞が関

 野党批判を繰り返した匿名のツイッターアカウント「Dappi」による投稿で名誉を傷つけられたとして、立憲民主党の小西洋之、杉尾秀哉両参院議員が、東京のウェブ関連会社「ワンズクエスト」などに計880万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(新谷祐子裁判長)は16日、計220万円の支払いを命じた。
 同社は19~21年、自民党東京都連から「特設ページ制作代」などの費目で、計約535万円の業務を請け負っていた。
 訴状によると、Dappiは20年10月25日、森友学園を巡る公文書改ざん問題について「近財(近畿財務局)職員は杉尾秀哉や小西洋之が1時間つるしあげた翌日に自殺」と投稿した。

 

 

Dappiツイート、立民・小西議員ら批判で賠償命令

立憲民主党の小西洋之参院議員=国会内(矢島康弘撮影)

同社は自民党東京都連から「特設ページ制作代」「サーバー費」などの費目で、計約535万円の業務を請け負っていた。

訴状によると、Dappiは令和2年10月25日、森友学園を巡る公文書改竄(かいざん)問題について「近財(近畿財務局)職員は杉尾秀哉や小西洋之が1時間つるしあげた翌日に自殺」と投稿した。

議員側は、発信者情報からDappiはワンズクエストが運営していると特定。動画の切り抜き編集などを伴うとして「組織的に業務として投稿した」と主張していた。

 

 

Dappi騒動、更に明らかになる自民党との怪しい関係 取引先企業に3年間で1億円以上の支払い

国内 政治 週刊新潮 2021年10月28日号掲載

自民党本部

自民党本部(他の写真を見る

 

〈日本が大好きです。偏向報道をするマスコミは嫌いです。国会中継を見てます〉

 その「Dappi」が昨年10月、こんな投稿をした。

〈近財職員は杉尾秀哉や小西洋之が1時間吊るしあげた翌日に自殺〉

 すなわち、安倍政権下で公文書改ざんを強いられ命を絶った財務省近畿財務局職員は、立憲民主党の杉尾、小西の両参院議員に責められ自殺したというわけだ。

 杉尾議員が呆れて言う。

「私と小西議員が赴いたのは霞が関の本省で、近畿財務局じゃない。無論、職員を吊るし上げてもいません。すべて完全な作り話です」

 ところが、だ。

「書き込んだユーザーを訴えようにも、正体がわからない。そこでツイッター社を相手に、まず発信者情報の開示に関する仮処分命令の申し立てを行いました」

 かくて、使われたネット回線のプロバイダーが判明。次いでその業者を相手に同様の申し立てを行い、ようやく「Dappi」の正体が割れた。関係者が言う。

「このアカウントの運営者は『ワンズクエスト』というウェブ関連会社でした。企業調査会社によると、その主な取引先に注目すべき名前がありました。それは『システム収納センター』という会社です」

3年間で1億2千万円以上が…

 システム社の過去を辿ると興味深い事実に突き当たる。2008年、同社に関して国会で「自民党から多額の政党交付金が流れている」と追及されていたのである。しかも、同社の歴代役員には、福田康夫元総理や岸田文雄現総理、甘利明幹事長ら自民党の錚々たる幹部名が並ぶ。現在も自民党との関係は強固で、

「政治資金収支報告書によると、17年以降の3年間で総額1億2千万円以上が自民党本部から支払われています」(同)

 システム社を挟んで繋がった「Dappi」と自民党の線。そこで浮かぶのは、自民党がシステム社を通じてワンズ社にカネを流し、ネット上での情報操作を担わせているのではないかとの疑惑だ。

 杉尾、小西両議員から名誉毀損で提訴されたワンズ社に事実関係を質すと、

「訴状を見ていないのでコメントのしようがない」

 一方、システム社は、

「自民党の党友で組織する『自由国民会議』の事務や会費引き落としの代行業務を受託し、自民党関係者が無報酬・非常勤で役員に就任しています。ツイッターの件は全く存じません」

 との説明。自民党は無回答だった。杉尾議員は、

「今後、裁判の過程で当該会社と自民党との関係を明らかにしていきたい」

 パンドラの箱は開くか。

 

 

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4 コメント

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恥を知れ自民党 (the hang man)
2023-10-16 21:43:23
安倍を守るためにとんでもない不正行為をさせられ良心の呵責に耐え切れず自殺された赤木さん。
その死まで歪曲してまともな野党議員を誹謗中傷するネトウヨ。

バカまる出しのネトウヨ投稿の基本給が110万円ですか。
その資金提供は自民党。
それに乗っかる愚かな維新の連中。

そういえば安倍の時、選挙中にまともな野党を誹謗中傷した冊子をばらまいたこともありましたね。
こんな幼稚かつ卑怯なことして恥ずかしくないんですかね。

こんな卑劣で薄汚い連中がずっと行政を牛耳っているんですから、この国がおかしくなるはずですよね。
返信する
Unknown (ロハスな人)
2023-10-16 23:07:48
エブリワンブログ等の啓蒙のおかげもあり、国民が岸田政権の“詐欺”に騙されなくなってきていますね。

岸田政権倒閣はもちろんのこと、自民党“利権のため”政治を終了させられるようにさらにお互いにがんばりましょう!

https://johosokuhou.com/2023/10/16/70189/
☆【世論調査】毎日で過去最低25%、共同・朝日でも最低更新!6割以上が「期待しない」 大阪万博の建設費増に7割不満
2023年10月16日 情報速報ドットコム

◎メディア各社が行った最新の世論調査結果が発表され、岸田内閣の支持率が続々と過去最低を更新しました。

共同通信社や毎日新聞社、それに朝日新聞社が10月に行った世論調査はいずれも過去最低となり、最も数字が高い共同通信社でも支持率は32.3%。朝日新聞社は29%で、毎日新聞社も過去最低の25%でした。
そして、不支持率もほぼすべてのメディアで60%前後まで上昇し、支持率と不支持率の差が過去最大レベルまで拡大しています。

特に経済政策への不満や期待しないとの声が目立ち、平均で6割以上の国民が「期待できない」と回答。
個別の政策も岸田政権に対する批判の声が多く、毎日新聞社が行った暮らしに関する調査項目だと、「悪くなった」は60%で、「良くなった」は3%だけとなっています。

また、2025年に開催される大阪・関西万博の会場建設費が当初予定の約1・8倍の2300億円程度に増える問題に関しても、「納得できない」が71%で、「納得できる」の24%を大きく超えていました。
返信する
やっぱり (時々拝見)
2023-10-17 12:05:20
バカで卑怯なネトウヨですね。
880万円中、220万円認められたのも、驚きです。
寺から檀家へ、ならぬ、党から企業へ、ですか。ほかの企業さん、企業献金止めましょうね。バカらしいと思いません?
返信する
Unknown (raymiyatake)
2023-10-18 12:06:56
今日書く予定なのですが、どなたがおっしゃってたように、日本保守党が完全に大村愛知県知事リコール運動シフトに

河村たかし名古屋市長なんて引き込んだらみんな思い出すのに、ネトウヨのアホさには呆れます
返信する

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