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弁護士、闘う―宇都宮健児の事件帖 [単行本] 宇都宮 健児(著)
一貫して弱者のために闘い続け、今、最大の敵「貧困」に敢然と立ち向かうその姿は、貴重な社会勉強の糧となり、また、いまの社会に暮らす誰もに生きる勇気を与えるに違いない。
石原慎太郎都知事の暴言と暴政に泣いた13年半が終わり、東京都知事選挙が2012年12月16日に行われることになりました。
候補者として、石原都政を受け継ぐ猪瀬副知事や、これまた石原都政の継承を宣言する松沢元神奈川県知事、維新の会が推しそうな東国原元宮崎県知事、自民党の小池議員や民主党の蓮舫議員などが取りざたされていますが(あとあのワタミの会長)、せっかく石原都政が終わったというのに、ろくな名前が挙がってこないというか、真に都民の幸せにつながりそうな人の名前が出てきませんでした。
そこに、宇都宮健児前日弁連会長が出馬の意向を固めたという報道が入ってきました!
宇都宮健児氏 |
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東京都の石原慎太郎前知事の辞職に伴う知事選で、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(65)が出馬する意向を固めたことが八日、分かった。
「反貧困ネットワーク」の代表を務め、脱原発などを掲げるとみられる。評論家の佐高信氏や経済ジャーナリストの荻原博子氏らとともに六日、都庁で会見し、石原都政の変革などを訴えていた。
愛媛県出身で東大中退。オウム真理教事件の被害者支援や、多重債務者救済に取り組んだ。
派遣切りに遭った労働者を助けるため、二〇〇八年の年末に東京・日比谷公園に設けられた「年越し派遣村」の名誉村長を務めた。
宇都宮さんが2010年に日弁連会長になられた会長選挙は、無派閥ながら日弁連主流派・執行部派を向こうに回してオバマvsロムニー並みの激戦だったのですが、わたくし、宇都宮弁護士選対の代表世話人という大役をいただき(あ、20人以上いた中の末席です)、一生懸命選挙運動をしたものです。
わたくし、普通の公職選挙も、弁護士会の派閥とか選挙とかまったく興味がなくかかわったことがなかったのですが、あの庶民の味方宇都宮さんが無謀にも(笑)会長選挙に出馬されたということで、生まれて初めて選挙応援の電話かけまでして応援しました。
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急に指名されて、私が司会(いつもこんなんや)。
決戦は金曜日
日本弁護士連合会 会長選挙 優勝決定戦へ 再決戦
やるだけやりきった 日弁連 会長選挙 宇都宮陣営 人事を尽くして天命を待つ
日本弁護士連合会 会長選挙 宇都宮健児氏 激戦を制す!
宇都宮さん 日弁連会長選挙 勝利 一人一人が大切にされる社会へ
宇都宮さんは史上初めての2期連続の会長を目指した今年春の日弁連の選挙では、(私が事務所開設で忙しく応援できなかったため?笑)、惜しくも負けてしまいました。
しかし、今から考えると、もし今年会長になられていたら、途中で投げ出して選挙に出るなんて言う誰かさんみたいなことはできませんから、これも天に愛されし宇都宮さんならではの災い転じて福となす「人間万事塞翁が馬」と言うところかなと思います。
宇都宮さんの都知事選出馬は、研究者や弁護士ら40氏が11月6日に発表した、「私たちは新しい都政に何を求めるか」とする声明を受けたものです。
この声明は(末尾参照)、石原都政が福祉を切り捨て、その分の税金を都市再開発や道路建設、五輪招致、新銀行につぎこんだこと、教育現場で民主主義破壊と君が代・日の丸などの強制を進めたことなどを批判し、今度の都知事選は「このような都政と決別し、人々が人間らしく生きられる街、平和と人権を尊び、環境と福祉を重視する、いわば『当たり前の都政』に転換する絶好の機会」だとしています。
その上で、(1)日本国憲法を尊重し平和と人権、自治、民主主義、男女平等、福祉・環境を大切にする(2)脱原発政策を確実に進める(3)教育に民主主義を取り戻す(4)貧困・格差とたたかう―知事を求めるとして、そのために全力をあげると表明しています。まさに、当たり前のことがされてこなかった13年余りだったわけですね。
宇都宮さんは、かつて、誰もサラ金・ヤミ金に立ち向かわなかった時代に、夜逃げ・ホームレス・自殺などに追い込まれていた多重債務者を助ける先駆けとなり、さらに消費者問題から反貧困まで活動範囲を広げ、とうとう年越し派遣村名誉村長や日弁連会長となられました。法廷で勝ち、新しい最高裁判例を次々勝ち取っただけでなく、国会・行政に働きかけて数々の弱い人を助ける立法をさせ、成果を上げてこられました。
なにより、参加者すべてを納得させる仲間づくりと組織つくりを成功させてきたのは、石原前知事らには全くない宇都宮さんの賢さと柔らかい人間性です。宇都宮さんには是非とも人権を踏みにじる政治家ばかりが目立ちすぎるこの世に、爽やかな大風を吹かせていただきたいと切に願います。
がんばれ、宇都宮健児!
プロフェッショナル 仕事の流儀 弁護士 宇都宮健児の仕事 人生も仕事もやり直せる
かつてNHKの人気番組「プロフェッショナル」にも取り上げられたほど。メッセージ発信力も抜群。
<声明>私たちは新しい都政に何を求めるか
惨憺たる石原都政の一三年半であった。
福祉は切り縮められ、都立病院は次々と統廃合された。都民の安心を奪い、人々を生き難くさせて切り詰めたお金は、都市再開発や道路建設に回され、知事が旗を振るオリンピック誘致や新銀行に無意味に蕩尽された。
惨状を極めたのが、教育現場である。民主主義が破壊され、強制と強要と分断が横行した。教師たちは誇りを踏みにじられ、精神を病み、教壇を離れていった。子どもたちは競争に追いやられ、教室は荒んだ。都立大学は破壊されてしまった。
知事の思いつきと独善、押し付け、決め付け、他者を命令・服従の対象としか見ることができない貧困な想像力、剥き出しの偏見と差別意識、公私混 同、乱暴な言葉――それらが多くの人の心を傷つけ、公正と公平を貶め、排外主義を助長し、弱い者をさらに追い詰め、社会を荒廃させた。
昨年3月11日の東日本大震災と福島原発事故は、改めて私たちに、原発に依存する暮らしのあり方、社会のあり方に反省を迫るものだった。福島や新潟にある 原発から生まれた電気は、ほとんどすべて東京など、首都圏に送られ、使われているのだ。震災と原発事故直後の石原知事の発言は、「津波をうまく利用して、 我欲を洗い流す必要がある。これはやっぱり天罰だと思う」という驚くべきものだった。さらに、原発事故による未曾有の被害が徐々に明らかになり、おびただ しい人々が避難生活を余儀なくされているとき、市民の間で広がり始めた脱原発運動を罵倒しつづけてきた。
そして最後は、東京都政とは何の関係もない尖閣問題に火をつけ、日中関係を極度に悪化させ、経済を大混乱させたのである。その挙句、何の責任も取ることなく、知事職を放り出した。この尖閣問題の経過ほど、石原都政の年月を象徴しているものはない。
来る都知事選は、このような都政と訣別し、人々が人間らしく生きられる街、平和と人権を尊び、環境と福祉を重視する、いわば「当たり前の都政」に転換する絶好の機会であると私たちは考える。
石原都政の継続や亜流を、決して許してはならない。
自治とは、住民の暮らしを守り、福祉を増進させることを本旨とする。教育とは、自ら学び考え、議論を深め、合意を作り上げていく、民主社会の次の担い手を 育てることである。東京都政を、こうした自治の原点に戻さなければならない。荒れ果てた教育現場を建て直し、次の世代と私たちの未来を救わなければならな い。
あまりにも、いまの時代は人々が生きづらい。失業、非正規労働、過労、格差・貧困の拡大と福祉の切り下げによって、若者も子育て世代も高齢者も苦 しんでいる。その上、国政は、混迷、混乱に加えて右傾化の度合いを増し、改憲や集団的自衛権の行使、近隣諸国との紛争に突き進んでいるように見える。この 流れを止めなければならない。
いま、東京都知事を変えることは、日本の右傾化を阻止する力になると私たちは考える。
では、どのような都知事を私たちは求めるか。
第一は、日本国憲法を尊重し、平和と人権、自治、民主主義、男女の平等、福祉・環境を大切にする都知事である。
第二は、脱原発政策を確実に進める都知事である。石原知事は、原発問題を「ささいな問題」と呼んだが、冗談ではない。東京都民は福島原発からの電 気の最大の消費者であり、東京都は東京電力の最大の株主だ。福島原発事故の結果、豊かな国土が長期にわたって使えなくなり、放射能汚染による被害は、むし ろこれから顕在化する。原発事故と闘い、福島をはじめとするこの事故の被害者を支えることは東京都と都民の責任である。これまで原発推進政策を推し進めて きた政官業学の原子力ムラと闘うことは、この国の未来を取り戻すことである。政府、国会、経産省、東電を抱える東京での脱原発政策は、国全体のエネルギー 政策を変えることになる。
第三は、石原都政によってメチャメチャにされた教育に民主主義を取り戻し、教師に自信と自律性を、教室に学ぶ喜びと意欲を回復させる都知事である。
第四は、人々を追い詰め、生きにくくさせ、つながりを奪い、引きこもらせ、あらゆる文化から排除させる、貧困・格差と闘う都知事である。
以上のような都知事を私たちは心から求める。このような都知事を実現するため、私たちは全力で努力する。
2012年11月6日
赤石千衣子
雨宮処凛
池田香代子
稲葉剛
上原公子
内田雅敏
内橋克人
宇都宮健児
大江健三郎
岡本厚
荻原博子
奥平康弘
海渡雄一
鎌田慧
河添誠
北村肇
木村結
小森陽一
斎藤駿
斎藤貴男
早乙女勝元
佐高信
佐藤学
澤田猛
澤藤統一郎
柴田徳衛
品川正治
杉原泰雄
高田健
俵義文
崔善愛
辻井喬
暉崚淑子
寺西俊一
中山武敏
西谷修
堀尾輝久
前田哲男
山口二郎
渡辺治
以上、40 名
(11 月5 日23 時現在)
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毎日新聞 2012年11月09日 20時29分(最終更新 11月09日 20時57分)
前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(65)が9日、東京都内で記者会見し、石原慎太郎氏の辞職に伴う都知事選(29日告示、12月16日投開票)に無所属で立候補すると表明した。「東京から脱原発を推し進める」と述べ、福祉の充実や格差是正も訴えた。
宇都宮氏は脱原発の具体策について、都が東京電力の株主である立場を生かし福島第1、第2原発(福島県)と柏崎刈羽原発(新潟県)の廃炉を国などに働き掛けると説明した。併せて、再生可能エネルギーの普及にも力を入れるとした。
石原氏が主導した尖閣諸島(沖縄県石垣市)の購入計画については「都政と全く関係がない」と批判し、都に集まった約15億円の寄付金を「返還するのが筋。連絡先が分かる人には返す」と述べた。20年夏季五輪招致や多額の累積赤字を抱える新銀行東京、築地市場の移転問題も「都民の声に耳を傾けない石原氏の強引な施策」と指摘し、タウンミーティングなどで意見を聞いたうえで判断するとした。
政党の支援については、主要政策で一致できれば受ける意向を示した。共産党が推薦か支持をする方向で検討している。【佐々木洋】
宇都宮さんは、勇気ある方だ。
彼が行動したからこそ、後に続く者たちが現れたんでしょうね。
ってことは、彼がもし東京都知事になったら、後に続く者が現れたりして…
たとえば、徳岡宏一朗兵庫県知事とか(^ω^)♬
人を見る目の優しさ…政治の場に、「公正」という名の清々しい風を吹き込んで欲しいと切望します。
また、先日の反貧困世直し大集会でも、当然のこととしてパイプ椅子を片付けていました。そういう組織で、そういう立場だとは思いますが、信頼できる方だなあと思いました。(別の集会では、安田弁護士が、自分を祝う会で、片付けをしているのを見ました。馬力もあっておどろきました。)偉い人の前ではなんでもやって見せる人はいくらでもいますが、やってくれる人がたくさんいるのに、やるのは素晴らしいです。N田・I原・A倍・H下徹・K山といった連中は、こういう場面でやらないでしょう。
宇都宮先生の先駆的な仕事のおかげで日弁連他のみなさんは過払いバブルを頂いたのですし、しっかり応援できれば、湯浅さんの仰るように先に繋がると思います。
「声明」、特に前半部分は、石原都政がどの都民にとって、どのようなものであったかが、簡潔、具体的かつ格調高く述べられており、その言葉の塊に胸を打たれました。 メンバーそのままブレーンになれそうな、賢く、実践的な40名の名前(失礼ながら僕には名前がピンと来なかった人たちもありますが^^;)が頼もしく、あるいは彼、彼女らが出した「キーワード」を採用の上、数人が分担して書いたのが、後半部分かな、などと想像もします。 (欲を言えば、「働く喜び、働き甲斐」なんて言葉も欲しかったけど。 もっと欲だせば、40名の内10名は女性であってほしかったけれど。)
「教育とは、自ら学び考え、議論を深め、合意を作り上げていく、民主社会の次の担い手を 育てることである。」なーんて、スタンディングオベーションものですな。 (これ、佐藤さん?)
しかししかし、前回の知事選でわたなべ氏やそのまんま氏に票を入れた人たち、千葉で森田健作氏の名を書いた人たちの支持を得ずして、いかに宇都宮さんとて苦戦は必至。 その人たちは、敵ではないはずなのだから、宇都宮さんと接してもらえば、話を聞いてもらえさえすれば、一緒に「求める知事を実現」できると思うのです。
そのためには、誰もが立ち止まって振り向いてくれる顔も必要でしょう、本読まない人多いんだし。 映画監督、男優女優、作家、料理研究家、大勢の応援してくれそうな方々の顔が浮かびます。 宇都宮さんを支援する、新たなグループの続出に期待します。
社会の指導者的立場におられる知識人や有名人の方々がイデオロギーを捨て良識をもって宇都宮先生を支持してくださる事を、東京から遠く離れた土地で心から祈っております。
教育再建、宇都宮次期都知事(切望)に期待する理由の一つです。
なお、「防衛隊」の治安出動を阻止する警察官を演じた石原軍団には、裕次郎軍団なのかシナ太郎軍団なのか、旗幟を鮮明にしてほしいものです。
○私、有り得ないだろって言いましたけど、これは読み誤りですね。
○日本共産党が支持するって事は当然なんでしょうが。
○小沢氏から、「燕雀焉んぞ鴻鵠の志を知らんや」って言われちゃうんでしょうか。
都政で反原発や社会保障の充実、弱者救済といった事が行われれば、他の地方や国政にも、大きな影響力が出るんじゃないかという希望がありましたが、石原氏を何回も当選させるような都民ですから、やはりそれも叶いませんでした…
そして、猪瀬氏の得票率の高さに唖然としてしまいます…
「4号機の使用済み核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と、意図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって救われていた、それがなければ、福島第一原発だけでなく、福島第二など近くの原発も次々と放棄。首都圏の住民も避難対象となる最悪の事態につながると恐れられていた」
というニュースがずっと頭の片隅にあり、メモしてたんですが、ほんま、じぶんらは偶然が重なり助かっただけなんだと思うと、再稼働などあり得ない選択肢なんですが…
この前の余震でも、よく保ってくれたと安堵しました…
でもでも、なかば他力本願になっちゃいますが(;A´▽`A…宇都宮氏をこれからも応援しようという気持ちは変わりません!!