(浦添市のマンション上空を合意違反のヘリモードで飛行するMV22オスプレイ 2012年10月15日午後3時16分、浦添市民球場から撮影)
米軍普天間飛行場に強行配備された米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイは2012年11月1日で、沖縄配備から一か月を迎えます。
普天間基地のある宜野湾市役所では職員が屋上から目視。普天間での離着陸は30日までに計16日、延べ97回にのぼったそうです。米海兵隊によると、12機の本格運用後は月約560回!の離着陸が計画されているということです。
このオスプレイは沖縄配備当日から日米で合意した飛行ルールを逸脱したとみられるケースが連続しています。合意では
「学校を含む人口密集地の上空を極力避ける」「運用上必要となる場合を除いて ヘリモードは米軍基地内に限る」
と定めています。ところが、10月1日に山口県の岩国基地から到着した6機のうち4機は、那覇市上空を通過した後、宜野湾市上空に機影が見えた際は既にヘリモードになっていたそうです。そして、2日には、基地東側の市街地上空でヘリモードに転換後、針路を変えて滑走路に入るのが確認されています。
なぜ、このような合意がなされたかと言うと、オスプレイの過去の事故はヘリモードや転換モードの際にすべて起きているからなのです。
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宜野湾市はヘリモードのまま飛行場に出入りする姿を少なくとも15回確認しています。那覇市も住宅地の上空をヘリモードで通過した機体など計19件を報告しており、繁華街の国際通りの上を飛んだという目撃談もあります。
米軍は日本国民との約束なんてはなから守る気がないのです。また、防衛省の沖縄防衛局の武田博史局長は10月25日の会見で、オスプレイの飛行について
「ただちに日米合意に違反するものは確認していない」
と語り、市街地上空でのヘリモード飛行などについても
「1回でただちに違反というわけではない。情報を積み重ね、総合的に判断したい」
と言っています。1回でも合意を破ったら違反に決まっているじゃないですか。何をこの人は言っているのか。日本の役人なのに日本人を守る気がないのは明らかです。
オスプレイ 市街地でしかもヘリモードの運用ルール違反 日米政府にだまされた振りの我々日本人が悪いのだ
オスプレイの物凄い騒音も問題になっています。
オスプレイが訓練を激化させた29日には、宜野湾市上大謝名で、10月1日の配備以来最大値となる96・1デシベル(騒々しい工場内に相当)を記録したことが、県の騒音調査(速報値)で分かり、日没後も90デシベル近い騒音が断続的に計測されました。さらに米海兵隊は、10月30日、これまでで最多のオスプレイ5機が飛行訓練を実施し、うち2機が普天間飛行場の騒音防止協定で制限されている午後10時を過ぎて帰還しました。
夜10時過ぎに、住宅街がいきなり騒々しい工場内部みたいになるんです。沖縄の人でなくても怒りますよ!
1996年に締結された同飛行場の騒音防止協定は午後10時~午前6時は飛行や地上での活動について
「運用上の所要のために必要と考えられるものに制限される」
と明記し、夜間訓練飛行についても
「在日米軍に与えられた任務を達成し、または飛行要員の練度を維持するために必要最小限に制限される。部隊司令官は、できる限 り早く夜間の飛行を終了させるよう最大限の努力を払う」
としています。もちろん、オスプレイ運用に関する安全確保策などの日米合意でも、この騒音防止協定を順守することが明記されています。
配備から1カ月もたたない中で、周辺住民の生活環境を守る最低限のルールさえ破られる事態 となり、オスプレイの運用に県民の反発がさらに強まるのは必至です。
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さらに信じられないことに、森本防衛相は2012年10月30日の閣議後の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備されている新型輸送機MV22オスプレイの自衛隊への導入について、
「利用価値について勉強中だ。すぐに導入する考えはないが、完全に道を閉ざしているのではない。勉強の結果、正式に調査する必要がある場合はそれなりの措置を取る」
と述べ、将来的な導入の是非について防衛省・自衛隊内で検討していることを明らかにしました。今、普天間への配備を日本中で反対しているオスプレイを、自衛隊が購入して全国の基地に配備することを検討するなど、正気の沙汰とは思えませんが、それもこれも、アメリカの利益にべったりの今の野田民主党政権の業なのです。
オスプレイは他の軍隊仕様もありますが、もともとは「殴り込み」=侵略部隊である海兵隊の強襲上陸用の輸送機として開発されたものです。専守防衛のはずの日本には必要ないのです。
死亡事故が多発するオスプレイ配備を強行するアメリカの意図は軍需産業にあります。今回の配備強行は軍事上の要求だけでは説明できません。開発した米国内でさえ、安全面や1機当たり約80億円と高価なオスプレイの費用対効果の観点から導入を反対する声が根強くあります。実際に、政府が開発中止を決めかけたこともありました。
それを覆したのが、予算権限を持つ連邦議会に対する海兵隊や軍需産業のロビー活動です。開発メーカーであるボーイング社とベル・ヘリコプター社は、有力議員の地元企業にオスプレイの部品製造を発注し、選挙区に雇用を生む見返りに、導入への支持を取り付けたのです。
本当は、アメリカでも財政難から軍事費の削減圧力が高まっています。高価なオスプレイが生き残るには大口の需要をつくり出すよりほかありません。だから、 米軍とボーイング社らは日本への配備を絶対に成功させねばならなかったのです。原発が原子力ムラの利益のために強引に建設され続けたように、オスプレイもいわゆる軍産複合体の巨大な利権のために、全世界で配備が強行されているのです。
完成品がいつ日本に来るかもわからない1機100億円以上するF35戦闘機導入を決めたのに続いて、1機80億円のオスプレイまで購入を検討する日本の防衛省。
財政赤字だから消費税増税と言いつつ、毎年何千億円も思いやり予算で米軍を潤してやり、この上、アメリカにいつまでに貢ぎ続けるつもりなのでしょうか。
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与党も野党も救いがたい。
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オスプレイ、将来的に自衛隊導入も 森本防衛相、直近は否定
産経新聞 10月30日(火)11時18分配信
森本敏防衛相は30日午前の記者会見で、米海兵隊が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備している垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを自衛隊に導入すべきだとの声が外務省内で上がっていることについて「すぐにオスプレイを導入する考えはない」と述べた。
その上で、オスプレイなどティルトローター(傾斜式回転翼)機全般について「日本の安全保障にどういう意味を持つかを今、勉強しており、必要があればそれなりの措置はとる。完全に道を閉ざしているわけではない」と述べ、将来的な導入の可能性は否定しなかった。
オスプレイ、相次ぐ「違反」 沖縄配備1カ月
【動画】オスプレイがバケツを下げて飛行
【奥村智司】米新型輸送機オスプレイが沖縄に配備されて、11月1日で1カ月を迎える。普天間飛行場での離着陸は計97回。県には、日米合意に違反して飛んでいるという通報が相次ぐ。30日も夜間飛行を繰り返した。
■基地外でもヘリモード、繁華街を飛行
オスプレイが訓練飛行を始めた翌5日から、沖縄県は米軍基地などを抱える県内27市町村に、オスプレイの目撃時間や場所、飛行モードなどの情報提供を呼びかけている。
30日までに集まったのは約200件。普天間飛行場のある宜野湾市や人口の多い那覇市、飛行回数の多い伊江村からが中心だ。
宜野湾市役所では職員が屋上から目視。普天間での離着陸は30日までに計16日、延べ97回にのぼった。米海兵隊によると、12機の本格運用後は月約560回の離着陸が計画されている。
日米で合意した飛行ルールを逸脱したとみられるケースも少なくない。合意は「学校を含む人口密集地の上空を極力避ける」「運用上必要となる場合を除いて ヘリモードは米軍基地内に限る」と定めている。だが宜野湾市はヘリモードのまま飛行場に出入りする姿を少なくとも15回確認した。那覇市も住宅地の上空を ヘリモードで通過した機体など計19件を報告。繁華街の国際通りの上を飛んだという目撃談もあった。
こうした情報をまとめると、普天間を飛び立ったオスプレイは本島北部や伊江島へ向かい、多くが2~3時間で戻る。本格運用に備えてさまざまな飛行パター ンを試みているらしく、名護市や恩納村などではバケツを下げて飛行することが数回あった。消火訓練とみられる。今月下旬には夜間飛行訓練をたびたび実施。 30日は日米合意で制限された午後10時を過ぎてから、普天間に着陸した。
■防衛局「合意違反は未確認」
【谷津憲郎】在沖海兵隊は30日、朝日新聞の取材に「日米合意に沿って運用している」と回答。本格運用の時期や本土での訓練予定は明らかにしなかった。
沖縄防衛局の武田博史局長は25日の会見で、オスプレイの飛行について「ただちに日米合意に違反するものは確認していない」と語った。市街地上空でのヘ リモード飛行などについても「1回でただちに違反というわけではない。情報を積み重ね、総合的に判断したい」と述べるにとどめた。
飛行ルートや訓練の詳細については、沖縄防衛局も米軍から知らされておらず、防衛局職員や自治体からの目撃情報に頼っているのが実態だ。
■訓練行われている伊江島 午後9時 静寂破る爆音
【木村司】闇夜の静寂はオスプレイのプロペラ音で破られた。沖縄本島沖約9キロの伊江島。29日午後9時。波音に包まれる草地にいると、緑と赤の光が近 づいてきた。重たい音が腹に響く。目の前で15分ほど旋回や離着陸を繰り返した。島西部には着陸帯6カ所を持つ米軍の補助飛行場がある。
村は職員1人を8課から当番で出し、基地のフェンスぎわに配置している。半日交代で飛行を監視し、結果を県と沖縄防衛局に伝えている。
職員や住民らのまとめによると、25日までに延べ19機が計386回離着陸した。25日は午前9時過ぎから午後8時20分ごろまで飛び、この日だけで7機が100回以上の飛行を繰り返した。
コンクリートブロックのようなものをつり下げた機体も。飛行場に隣接する真謝(まじゃ)地区で牛を育てる平安山(へんざん)良尚さん(51)は22日に 目撃した。フェンスを越えて住宅地上空を飛んだように見えた。以前は落下傘で兵隊や物資を落とす訓練もあり、2002年には旧型機が重さ計70キロ以上の 水タンク3個を過って牧草地に落とした。「ブロックが落ちない保証はない」。平安山さんの不安はふくらんでいる。
■自衛隊導入、防衛相「道閉ざさず」
森本敏防衛相は30日の記者会見で米軍新型輸送機オスプレイについて「我が国にとって利用価値があるのか勉強中。完全に道を閉ざしているわけでは決して ないが、すぐに導入する考えはない」と述べ、将来の自衛隊への導入に含みを持たせた。オスプレイ導入をめぐっては、玄葉光一郎外相が災害救助用として使う ことを提案している。
県民の多くが、頭上を低空飛行するオスプレイに恐怖の念を感じています。
私達は、普通に安心して暮らせる平和が欲しいだけです。
原発、原爆、戦争反対!!
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