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今日は8月15日。
77回目の終戦記念日という名の敗戦記念日。
77年前の今日、大日本帝国が無条件降伏をしたことで喜んだのは、空襲や原爆投下に苦しんでいた日本人以上に、大日本帝国に植民地にされ、あるいは侵略されていた諸国民であったろうことを忘れてはなりません。
岸田首相が今日の全国戦没者追悼式で
「祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦場に斃(たお)れた方々。戦後、遠い異郷の地で亡くなられた方々。広島や長崎での原爆投下、各都市での爆撃、沖縄における地上戦など、戦乱の渦に巻き込まれ犠牲となられた方々。今、すべての御霊の御前にあって、御霊安かれと、心より、お祈り申し上げます。」
と述べました。
しかし、、日本が起こした戦争の戦乱に巻き込まれて亡くなったのは300万人の日本人だけでなく、むしろ2000万人のアジアを中心とする国々の人々。
岸田首相は、あたかも日本の人だけが戦禍に苦しんだかの如くその死を悼みましたが、私は日本の人だけでなく、日本の犠牲になったすべての国の方々に心から哀悼の意を表したいと思います。
岸田首相はまた
「今日、私たちが享受している平和と繁栄は、戦没者の皆さまの尊い命と、苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは片時たりとも忘れません。改めて、衷心より、敬意と感謝の念をささげます。」
というのですが、戦争をしなくても戦没者を作らなくても、今の日本以上の平和と繁栄を作れたはずです。
そして、うちからリンクしている「村野瀬玲奈の秘書課広報室」さんは、広島長崎の原爆記念日前後に何度も
「日本人と日本国と日本の報道業者などが、毎年8月6日(と9日)に原爆の被害を語り、原爆の被害者・被害国としての体験や反戦を語るのを見る時、年ごとにどんどん罪悪感を感じるようになりました」
という趣旨のことを書いておられるのですが、おっしゃる通り。
私も日本の原爆被爆者の援護の運動をしてきましたが、日本に原爆が投下されたのは、大日本帝国が諸国を侵略する戦争をして、それをなかなか止めようとしなかったから。
日本政府の開戦責任と終戦遅延責任のゆえに、日本で暮らす多数の人が亡くなりましたが、原爆被災者の中にも強制連行された朝鮮人や中国人の方々が含まれ、また捕虜にされたりした連合国の方々もおられたことを忘れるべきではありません。
2022年2月24日からロシア軍がウクライナを侵略するようになってから、日本を侵略されているウクライナに例えて、憲法9条を変えろ、軍備を拡張しろという主張が声高に叫ばれています。
参院選の時には麻生太郎自民党副総裁が全国を飛び回って
「西(ウクライナ)が攻められたんだから、東(日本)が攻められないとは限らない」
と煽って回りましたが、日本は侵略したロシアに例えられるべきなんですよ。
無駄に元気。
麻生太郎自民党副総裁が「かつてロシアは日本に一方的に侵略してきた。危険だ」。そこに日本が領土を持っていたのは、日本が中国を侵略してでっち上げた満州国があったからだということを忘れるな。
大日本帝国がこの前の世界大戦では独仏と三国同盟を結んで、侵略戦争を繰り広げた反省をもとに、二度と侵略しないようにできないように制定したのが戦争放棄と戦力不保持の憲法9条です。
韓国朝鮮や中国との歴史を顧みても、この100年以上、日本が攻めっぱなしで、日本が攻められたのは1000年近く前の元寇にまで遡ります。
侵略してくるんじゃないか。そう恐れられてしかるべきなのは日本なんです。
プーチン大統領がウクライナ侵攻を「自衛」の軍事作戦だと正当化。大日本帝国が「自衛」戦争だとして中国を侵略したのとそっくりだ。すべての侵略戦争は「自衛」目的で始まる。だから憲法9条が必要なのだ。
靖国、日本会議もカルト。
ネオナチ代表と写真を撮ったことで世界的に知られる高市早苗氏は「ヒトラーの選挙戦略」というナチス礼賛本にも推薦状を書いた極右。総務大臣として安保法案に反対する放送局は電波停止と脅迫した最低政治家だ。
高市早苗経済安保大臣が選りによってこの敗戦記念日に「国務大臣 高市早苗」と記帳して、大日本帝国の戦争を美化し続ける靖国神社に参拝しましたが、これは靖国神社という特定の宗教団体を国が援助することになり、憲法20条3項が規定する政教分離原則に違反します。
日本はあくまで侵略国家だったんだ、だから犠牲者を内外に何千万人も生んだんだ。
この事実を直視しないと、国際連合憲章にまだ日本を特別に警戒する「敵国条項」が残っている意味が理解できません。
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◇
天皇、皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、戦没者のご遺族、各界代表のご列席を得て、全国戦没者追悼式を、ここに挙行いたします。
先の大戦では、300万余の同胞の命が失われました。
祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦場に斃(たお)れた方々。戦後、遠い異郷の地で亡くなられた方々。広島や長崎での原爆投下、各都市での爆撃、沖縄における地上戦など、戦乱の渦に巻き込まれ犠牲となられた方々。今、すべての御霊の御前にあって、御霊安かれと、心より、お祈り申し上げます。
今日、私たちが享受している平和と繁栄は、戦没者の皆さまの尊い命と、苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは片時たりとも忘れません。改めて、衷心より、敬意と感謝の念をささげます。
いまだ帰還を果たされていない多くのご遺骨のことも、決して忘れません。一日も早くふるさとにお迎えできるよう、国の責務として全力を尽くしてまいります。
戦後、わが国は、一貫して、平和国家として、その歩みを進めてまいりました。歴史の教訓を深く胸に刻み、世界の平和と繁栄に力を尽くしてまいりました。
戦争の惨禍を二度と繰り返さない。この決然たる誓いをこれからも貫いてまいります。いまだ争いが絶えることのない世界にあって、わが国は、積極的平和主義の旗の下、国際社会と力を合わせながら、世界が直面するさまざまな課題の解決に、全力で取り組んでまいります。今を生きる世代、明日を生きる世代のために、この国の未来を切り拓いてまいります。
終わりに、いま一度、戦没者の御霊に平安を、ご遺族の皆さまにはご多幸を、心よりお祈りし、式辞といたします。
首相式辞、3年ぶり「教訓」言及 安倍氏配慮にじむ 戦没者追悼式
岸田文雄首相は15日の全国戦没者追悼式の式辞で、「歴史の教訓を深く胸に刻み、世界の平和と繁栄に力を尽くしてきた」と述べ、2019年の安倍晋三元首相以来3年ぶりに第二次世界大戦の「教訓」に言及した。党内リベラル派の自民党岸田派を率いる首相は3年ぶりに言及することで「岸田カラー」をにじませた。
首相は式辞の大部分については、安倍氏の20年、菅義偉前首相の21年の式辞の内容を踏襲した。だが「歴史の教訓」については、「戦後、我が国は一貫して平和国家としてその歩みを進めてきた」と述べたうえで触れた。
歴史認識に関しては、安倍氏は13~19年の式辞で「歴史と謙虚に向き合い」「歴史を直視し」などと言及してきたが、20年の式辞では触れなかった。政権を引き継いだ菅氏は翌21年に「歴史」に言及したものの、「平和と繁栄は戦没者の皆さまの尊い命と、苦難の歴史の上に築かれた」と述べるにとどめ
安倍政権下で15年に閣議決定した戦後70年談話では「歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り開いていく」と盛り込まれており、この表現を踏襲したとみられる。19年の安倍氏の式辞と同じ表現で、戦後の日本の平和国家としての歩みを紹介する中での言及にとどめた。
アジア諸国への加害責任についても触れなかった。1994年の村山富市氏以降、歴代首相は「反省」に言及してきたが、13年に安倍氏が言及をやめて以降、10年連続で触れなかった。
式辞では「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」との歴代首相の「誓い」を踏襲した。そのうえで国際情勢についてウクライナ情勢などを念頭に「いまだ争いが絶えない世界」と表現し、「積極的平和主義の旗の下、国際社会と力を合わせながら、世界が直面するさまざまな課題の解決に全力で取り組む」との方針を強調した。「積極的平和主義」は集団的自衛権の行使容認などを進めた安倍政権の外交・安全保障分野の理念で、安倍氏の方針を継続する意向をにじませた。
「岸田カラー」を強めたい首相だが、安倍氏を支えた保守支持層の離反をどう防ぐのかは課題だ。式辞からは安倍氏への配慮も色濃くにじむ。【菊池陽南子】
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もし、日本軍が勝って、いまだに大日本帝国憲法のもとで暮らしていたら・・・
1.徴兵制で若者は兵役に就かされます
2.大本営発表の嘘情報がひろめられます
3.今よりもひどい低賃金労働が続きます
4.社会保障は「社会不安が生じない」程度に抑えられます
5.政府や軍部の不正がまん延します
あれ? 程度の差は有れ、今と変わりませんね。
1.については、安倍晋三氏襲撃の容疑者は、統一教会による献金まきあげで生活苦のために日本軍(自衛隊)に入隊しています。このように、現在は「経済的徴兵制」と言われています。
2.は、言わなくてもわかりますよね。公文書の改ざん、データの捏造が頻繁に行われています。公文書公開は、統一教会の名称変更理由が黒塗りであったように、政府に都合の悪い情報は隠蔽されています。
3~5.は御覧の通りといったところです。
ということで、「平和主義」「主権在民」「基本的人権の尊重」の三原則でつくられている素晴らしい憲法であっても、そのもとで運営する政府が、無能、イカサマであれば、なーんにもならないということでしょう。
もっとも、その原因は、アメリカによる日本支配が続いているからですが。
あと戦死者を侮辱するのはやめませんか?
戦死された兵士の死を冒涜するだけでなく、ご遺族に対してもとんでもない対応ですね。
戦後、東南アジア諸国、シベリア抑留地、沖縄等で戦没者の遺骨収集活動が行われてはいますが、細々としたもののようです。
そして、なんと沖縄では激戦地の土砂を「辺野古」の埋め立てに使うという計画を、防衛相が立てているというのです。戦争犠牲者の多くの遺骨が含まれている土砂を埋め立てに使うなんて。
戦争犠牲者をさらに足蹴にする日本政府。岸田首相の式辞に「人の心」を感じないのは、政府のこのような姿勢のせいでしょうか。