![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/cb/217bc78f2893ba30e97d98f5568ac884.jpg)
『辛坊氏は、出口調査の結果をグラフ化した映像を指しながら、投票者の年代・性別ごとの投票行動を解説した。辛坊氏は、70歳以上の層を指して、大阪都構想が否決となった要因はこの年代にあると主張した。
年代別・性別の出口調査のグラフでは、確かにどの年代や性別も賛成が過半数近くに達しているか、反対を上回っている。ところが70歳以上では、男性が61.3%、女性が60.5%と、反対が賛成を大きく上回っているのだ。
この結果に辛坊氏は「今回、(投票では)反対が若干多かったんですけど。原動力となったのは圧倒的に70代以上ですから!」と断言した。
そして、今後の大阪を決める若い世代の間で賛成が多かったにもかかわらず、こうした結果となった理由を「老い先短い人たちの目の前の不安感を解消することができなかった」からと指摘し、「これからの世代の子はかわいそうかなって気がします」と漏らした。
そこで、森たけしアナウンサーが「もう死なない程度の病気だったら、『このまんまでええわ』って感じ?」「大手術に踏み切らないでしょう、年配のかたは」と高齢者の保守的な傾向を例えてみせると、辛坊氏も「『手術失敗したら、死んじゃうもん!』ってところですね」と皮肉めいた調子で返している。
辛坊氏によると、生活保護者にとって大阪都構想の実現できめ細かい行政が実現することは不都合であり、高齢者も長年無料だった市営バスや地下鉄を一部有料とされたことに大きな不満を抱いているという。辛坊氏は、こういった人たちが反対に回ったことで、大阪都構想は否決されたのではないかと推測した。
最後に、辛坊氏は「必ずおかしな反対派からクレームの電話来るんだけど。いい加減にしろ、お前ら本当に!」とカメラ目線で訴えたが、森アナから「いい加減にしろって、言わなくていい」とツッコミが入った。』
辛坊治郎氏が大阪都構想の否決に高齢者の反対票を批判「これからの世代の子はかわいそう」
住民投票翌日の読売テレビの辛坊治郎キャスター。
これは酷い!
贔屓の引き倒しというより、これはもう電波ジャック、放送テロである。森たけしアナも言語道断。
これ以上市民を分断するな!
BPOに持ち込むべき!
大阪「都」構想が住民投票で否決されて一夜が明け、こんなグラフを使って、反対多数の結果がシルバーデモクラシーだと騒がれています。
私の親しい20代の女性経営者など、はっきりと
「老害だ!」
と書いてました(汗)。
あくまでも投票日の出口調査にしかすぎず、年代別の投票率がはっきりわかったわけではありませんが、朝日新聞・朝日テレビ調査では70代以降だけが、産経・毎日・関西テレビ・毎日放送・共同通信調査では60代、70代以降だけが、反対が過半数だったと報道しています。
そこで、せっかく現役世代が変革を望んでも、現状に甘んじている高齢者の数の壁は越えられない、老人のエゴが「改革」を妨げる、とまるで悪者扱いです。
酷い新自由主義者になると、高齢者の方々のことを税金を払わずに年金で生活しているとして、タックスイーター(税金を食べる人)とまで書いています。
あのね。高齢者だって所得があれば所得税や住民税、消費をすれば消費税を払ってますよ!
それに、年金は40年間も年金保険料を払ってきたその対価でもらってるの!
さらにいえば、70代以降の方って半世紀も税金払って大阪や国に貢献してくださってきたのであって、彼らの納税と貢献あってこそ今の大阪や日本の繁栄があるの!!
まだ税金払いだして5年、10年、20年の若造が偉そうに言うな!!はあ、はあ、はあ。
にしても、高齢者人口の割合ってそんなに多いの?
20代、30代、40代、50代、60代が賛成しても、70代が反対したら通らないなんてことあるわけ?
過疎の村か!?
ということで、調べてみました、大阪市の人口統計。
そうすると、全人口268万6246人中(平成26年10月)、
20代 32万5010人
30代 37万9719人
40代 40万8282人
50代 30万4597人
60代 35万2285人
70代 30万1201人
80代~100代
17万8802人
でした。
なんやねん、人口は働き盛りの40代、30代が一番多くて、40万人と38万人やん(有権者210万人中37%)。
70代以降100歳以上まで全部足しても、48万人やんか!有権者の22%にしかならへんやん。
あんなあ、20代と30代だけでもあわせて70万人もいるんやから、若者世代の意見なんて完全に通るやん。
20代から40代あわすと合計110万人で有権者の半数をはるかに越えてます。なんとでもなるやんか!
つまり!
現役世代の投票率が少なすぎたのです。今、現役で働いている世代こそ、一番、大阪「都」構想に白けきっていたと。
少なくとも、今バリバリ働いている人たちも、
「大阪都構想こそ大阪の未来のためになるから積極的に実現させよう!」
という気はなかったということです。
橋下維新の敗北は、シルバーデモクラシーではない。シルバー世代の意見が通ったのではない。
彼らの大阪「都」構想が、現役世代にとって魅力がなかった、現役世代を説得できなかったのが敗因なのです。
イラク戦争の人質に対する「自己責任論」で有名な辛坊氏の身の処しかた。
個人には自己の責任が取れないから社会があり、国がある。ね、辛坊さん。
それにグラフが与える印象もおかしい。
結局、全世代の全投票をあわせて賛成票より反対票が多かったというのがすべてなのに、20代から60代までずらっと賛成が多いと並べて、70代だけが反対の方が多いとやると、まるで5対1で賛成が多かったのに、70代以上だけの我がままで反対が通ってしまったみたいな誤った印象を与えてしまいます。
実際には各世代に相当割合の反対者がいたのです。それを全部累積したら反対の方が多かったのです。20代、30代、40代、50代、60代、70代の6人が集まって5人が賛成したのに、70代一人が反対したから反対が通ったというのとは違うのです。
大阪市の年齢別推計人口なんて、私でも10分で計算できる簡単な基礎データです。
それも調べないで、印象だけで高齢者を悪者にする辛坊治郎を象徴とするテレビ番組と新自由主義者は酷すぎますよ。
大阪市年齢別推計人口
年齢 人口 男 女
20~24 146,657 71,258 75,399
25~29 178,353 87,749 90,604
30~34 185,746 91,778 93,968
35~39 193,973 96,101 97,872
40~44 218,339 108,920 109,419
45~49 189,943 94,919 95,024
50~54 162,016 81,354 80,662
55~59 142,581 72,060 70,521
60~64 168,924 86,573 82,351
65~69 183,361 91,238 92,123
70~74 167,166 77,716 89,450
75~79 134,035 57,739 76,296
80~84 95,614 37,105 58,509
85~89 53,729 17,607 36,122
90~94 22,142 5,309 16,833
95~99 6,009 1,053 4,956
100~ 1,308 179 1,129
追伸
それにしても。
いくら、シルバー世代の投票率が高くて、現役世代のそれが低いとはいえ、70代以降だけが反対多数で本当に全体が反対多数になりますかね。
これに疑問を呈する記事も2本もご紹介しておきます。
たぶん、出口調査自体が間違ってます。
辛坊氏が司会する読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」が橋下市長に用意したケーキ。このどこが中立公正?
そこまでやっていいんかい。
もう一回言います。これ以上市民を分断するな!
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
シルバー・デモクラシー―高齢社会の政治学 (有斐閣新書) 内田満著 有斐閣
現行のデモクラシーの下で、市民には、社会的・経済的な引退はあっても、政治的な引退はない。つまり、政治的には“終身現役”なのである。このような観点から、本書では、社会的・経済的な“引退者”“依存者”を意味しがちな“老人”を避けて、“シニア市民”という新しいことばを使った。社会の高齢化が進む中で、“シニア市民”はいま、みずからを主役とするシルバー・デモクラシーの構想という時代的課題を担っている。
大阪都構想住民投票、70代の反対より、若年層の不戦敗
最終更新:2015年05月18日 18時40分 ゆかしメディア
賛成69万4844票、反対70万5585票という大接戦で結果は出た。まず、現行制度下24区の区別による内訳もあるが、賛成11、反対13とこちらも接戦だった。ただ、住んでいる地域で富裕層や高額所得者か、そうでない層という分け方は難しい。というのも、大阪府は北摂エリアの方が富裕層が多いからである。
◆賛成:11
淀川区、東淀川区、福島区、北区、都島区、西区、中央区、浪速区、
城東区、鶴見区、東成区
◆反対:13
西淀川区、此花区、港区、大正区、住之江区、西成区、天王寺区、西成区、
生野区、東住吉区、平野区、生野区、旭区
そのために、年齢別で見る方がよりわかりやすいだろう。まず、大阪市が公表している、年齢別の人口推計は次のとおり(昨年10月1日時点)。
20代 32万5010人(男15万9007人、女16万6003人)
30代 37万9719人(男18万7879人、女19万1840人)
40代 40万8282人(男20万3839人、女20万4443人)
50代 30万4597人(男15万3414人、女15万1183人)
60代 35万2285人(男17万7811人、女17万4474人)
70代以上 48万3人(男19万6708人、女28万3295人)
朝日新聞・朝日放送による住民投票の合同出口調査を基にすれば、賛成率は次のとおりとなる。
20代 61%
30代 65%
40代 59%
50代 54%
60代 52%
70代以上 39%
そこから、投票率を100%とした場合の賛成票の票数は次のようになる。
20代 19万8256
30代 24万6817
40代 24万886
50代 16万4482
60代 18万3188
70代以上 18万7201
合計 122万830
一方、反対票の票数は次のようになる。
20代 12万6753
30代 13万2901
40代 16万7395
50代 14万114
60代 16万9096
70代以上 29万2801
合計 102万9060
仮に朝日グループの出口調査を人口にそのまま当てはめると、賛成票の方が多くなる。実態としては高齢者が強いのではなく、普段の選挙と同じように若年層の不戦敗という公図は変わらなかっただけ。
ただ、自民、公明、民主、共産と反対に相乗りで組織票が働いていることも否めない。そう考えれば、賛成派の善戦と言えなくもない。大手マスコミが最後まで情勢を読み切れなかったのは、組織票がまとまり切れなかったために、票読みができにくかったことは考えられる。
一般的には県と県庁所在地の都市とは折り合いが悪い。そこへ来て、県庁所在地が政令指定都市の場合は権限と予算規模がさらに大きいために、県と同じ機能も持つ。そもそもは、政令市を抱える自治体は多かれ少なかれ、二重行政の部分を含んでいることは否定できないものだ。
大阪市の場合はこれまでにも二重行政の解消の提案は何度かなされてきた歴史があり、今回がまったく初めてではない。そのたびに強硬な反対に晒されて、具体的なアクションが起きることはない歴史が繰り返されてきたが、橋下市政では初めて住民投票までこぎつけた。在阪マスコミでかつて大阪市を担当した記者は「個人的に好きな市長は関さん、橋下さん」と語るなど、わかる人には改革派は好まれる。
ただ、改革派は長続きしないのが大阪市で、反対勢力に潰されるのがオチだった。関淳一氏は大阪市のプロパーとしては最高位の助役となり、改革に期待も寄せられた。だが、地下鉄民営化などで抵抗が強く、思うように改革はできなかった。その後、3選を目指すが、元アナウンサーの平松邦夫氏に敗れた。
橋下氏も任期満了まで職責をまっとうするが、すでにリベンジを狙う平松氏は、いつでもスタンバイOKとも言われている。都構想がつぶれた後の大阪市の未来はどのようになるか。
【謎】大阪都構想の住民投票の世代別の賛成・反対投票率がどうも妙な件。
大阪都構想の是非をめぐる住民投票はが5月17日に行われ、都構想は実現せず大阪市存続になりましたが、この年代別グラフが少々話題になっているところです。
仮にこのグラフが正しいとし、「投票率が100%であった時」、一体得票数がどれくらいになるのか、検討してみたいと思います。
まずは人口ですが、大阪市HPに「各年10月1日現在 年齢別推計人口」のエクセル表を元に、計算しました。
※計算する上で、「年齢不詳」の方が男女合わせて23,952人いましたが、これは便宜上「70歳以上」の人口に加えました。
※実際の有権者数と若干人数が異なることはご了承ください。
結果は上の表のとおりとなりました。
なお、世代別都構想賛成率については、
年代別にみると、とくに賛成した人が多かったのは20代(61%)と30代(65%)。40代(59%)、50代(54%)、60代(52%)も賛成が過半数を占めた。一方、70歳以上は反対が61%で賛成を上回った。(朝日新聞)
の数値を採用しました。(上のグラフとほぼ同じです)
20代以上の人口を100%としたとき、70代以上の人口は有権者の22%にとどまりますから、大阪都構想の賛成率が39%であったとしても、賛成票が上回る結果になります。
それどころか、賛成率を21%にしても、賛成票が上回る結果になります。
若者の投票率が低いのが問題!?
問題は「老害世代」ではなくて、政治に無関心な若者世代の投票率が低いせいではないか、という可能性が出てきます。
そこで、投票率のパラメータもいじって、得票数を考察していきたいと思います。
投票率を変えた場合
今回、私の調査範囲では、今回の住民投票の、年代別の投票率がわかりませんでしたので、今回は「公益財団法人 明るい投票推進委員会」に掲載されていた、H26衆議院選挙の投票率の数値を採用してみます。
驚くべきことに、これでもなお、「賛成票」が圧倒的に上回っています。
むしろ負けるように投票率を設定することが不可能・・・
投票率が66.83%ということですので、投票率を67%とし、かなり無理めに投票率を振り分けてみました。
70代以上を100%に設定してます。
しかし、この場合でも賛成票の勝利に終わりました。
以上から言えること。
これはとても不思議な現象ですね。一番上のグラフや報道の値が正しいとするならば、よほどのことがない限り、ほぼ確実に賛成票が反対票を上回っていると考察されます。ということは以下の可能性が考えられますね。可能性が高い順に上から記載します。
可能性1.年代別賛成率の報道が誤りであった
窓口調査が特定の箇所に偏っていたなどという理由から、この報道が誤報であったという可能性が考えられるでしょう。
可能性2.世代論へのすり替えが行われた
投票結果は、区によって大きく異なりましたが、その原因が、その各区の特性に因るところであると報道しづらかったため、世代別投票率でごまかしたという可能性があります。
可能性3.そもそも開票結果が誤っている
何らかの意志によって、開票結果が捻じ曲げられたという可能性があります。ツイッターでつぶやかれた方の本旨とは異なりますが、「闇」を若干ながら感じるところでもあります。
結論:いずれにしても上のグラフはおかしい
上記の可能性はあくまで邪推を含んだものではありますが、いずれにしても、上のグラフは誤っている可能性が非常に高いです。
世代格差等についての議論は否定しませんが、あのグラフを元に今後、どのような議論もするべきではない、と私は思います。
辛坊治郎氏が大阪都構想の否決に高齢者の反対票を批判「これからの世代の子はかわいそう」
番組の「辛坊さんの朝刊早読みニュース」コーナーで、辛坊氏が大阪都構想をめぐる住民投票の動向を分析した。
今回の投票で大阪都構想に賛成したのは、大阪市内の24区のうち、市役所のある北区を中心とした北部11区だという。逆に、反対が多かった南部12区は零細企業が多く、また西成区のように生活保護受給者を多く抱えている区もあるということで、辛坊氏は「弱者とみられるかたが多いところ」「未来が見えにくいところがあった」と分析した。
続けて、辛坊氏は、出口調査の結果をグラフ化した映像を指しながら、投票者の年代・性別ごとの投票行動を解説した。辛坊氏は、70歳以上の層を指して、大阪都構想が否決となった要因はこの年代にあると主張した。
年代別・性別の出口調査のグラフでは、確かにどの年代や性別も賛成が過半数近くに達しているか、反対を上回っている。ところが70歳以上では、男性が61.3%、女性が60.5%と、反対が賛成を大きく上回っているのだ。
この結果に辛坊氏は「今回、(投票では)反対が若干多かったんですけど。原動力となったのは圧倒的に70代以上ですから!」と断言した。
そして、今後の大阪を決める若い世代の間で賛成が多かったにもかかわらず、こうした結果となった理由を「老い先短い人たちの目の前の不安感を解消することができなかった」からと指摘し、「これからの世代の子はかわいそうかなって気がします」と漏らした。
そこで、森たけしアナウンサーが「もう死なない程度の病気だったら、『このまんまでええわ』って感じ?」「大手術に踏み切らないでしょう、年配のかたは」と高齢者の保守的な傾向を例えてみせると、辛坊氏も「『手術失敗したら、死んじゃうもん!』ってところですね」と皮肉めいた調子で返している。
辛坊氏によると、生活保護者にとって大阪都構想の実現できめ細かい行政が実現することは不都合であり、高齢者も長年無料だった市営バスや地下鉄を一部有料とされたことに大きな不満を抱いているという。辛坊氏は、こういった人たちが反対に回ったことで、大阪都構想は否決されたのではないかと推測した。
最後に、辛坊氏は「必ずおかしな反対派からクレームの電話来るんだけど。いい加減にしろ、お前ら本当に!」とカメラ目線で訴えたが、森アナから「いい加減にしろって、言わなくていい」とツッコミが入った。
出口調査、60代超の過半数が反対 自民支持層、4割超が賛成
大阪都構想の賛否を問う住民投票の投開票が行われた17日、産経新聞社は、大阪市内64カ所の投票所で有権者の動向を探る出口調査を実施した。都構想実現を掲げて結党した大阪維新の会や、国政政党の「維新の党」は維新支持者だけでなく、無党派層の票を取り込んできたが、出口調査では「支持政党なし」の無党派層の賛否がほぼ拮抗(きっこう)。結果的に、僅差で都構想が否決されることになった。
賛否を性別でみると、男性が賛成55・5%と上回る一方、女性は反対が52・0%と賛否が逆転。年代別では、20~50代で賛成が5割を超えたものの、60代は51・8%が反対、70歳以上は3分の2に当たる63・8%が反対に回った。
都構想が実現すれば、市独自の優待乗車証「敬老パス」などが切られてしまう可能性があっただけに、高齢者福祉などへの不安感が投影された可能性もある。
反対票を投じた人が最も重視した項目は「大阪都構想のメリットが明らかかどうか」で、次いで「住民サービスが良くなるか悪くなるか」だった。都構想が否決された背景には、都構想の説明がまだ不十分と感じている人や身近な行政サービスが変わることに不安を覚えている人が少なからずいたことをうかがわせる。
国政の支持政党別では、反都構想を主導した自民党の支持層の42・7%が賛成に回った。憲法改正論議で維新の党との連携を視野に置く自民では、菅義偉官房長官が都構想に理解を示す発言をしており、賛否が割れた背景には、こうした事情も影響したとみられる。
一方、公明党の支持層は反対が87・3%に上り、共産党支持層は89・6%、民主党支持層は77・7%が反対と足元を固めた。無党派層は賛否がほぼ拮抗した。
これに対し、都構想を推進する維新の党の支持層は賛成が96・9%を占めた。
調査は共同通信社、毎日新聞社、毎日放送、関西テレビと協力して行われ、投票を終えた有権者2781人から回答を得た。
2015年5月17日22時59分 朝日新聞
今回の住民投票で、朝日新聞社と朝日放送(ABC)は17日、投票を済ませた有権者を対象に出口調査を実施した。賛成は20~30代にとりわけ多く、反対は70歳以上に多かった。全体では男性の59%が賛成だった。賛否の理由として最も多かったのは、賛成が「行政の無駄減らし」、反対が「住民サービス」だった。
特集:大阪都構想
年代別にみると、とくに賛成した人が多かったのは20代(61%)と30代(65%)。40代(59%)、50代(54%)、60代(52%)も賛成が過半数を占めた。一方、70歳以上は反対が61%で賛成を上回った。
大阪市内での居住年数別では、賛成は5年以内(67%)、5年以上10年未満(69%)、10年以上15年未満(62%)、15年以上20年未満(61%)で6割を超えた。
支持政党別でみると、維新支持層は賛成が97%に達した。「都構想」に反対していた各党のうち、自民支持層は反対が58%だったが、賛成が42%にのぼった。公明支持層は反対79%、賛成21%、共産支持層は反対88%、賛成12%。無党派層は反対が52%、賛成が48%と拮抗(きっこう)した。
賛成に投票した人が挙げた理由で最も多かったのは「行政の無駄減らしの面」で41%を占めた。次に多かったのが「大阪の経済成長の面」で31%だった。
一方、反対に投票した人が挙げた理由で最多は「住民サービスの面」で36%。次に「橋下市長の政策だから」が26%と続いた。橋下市長を「支持しない」と答えた人の94%が反対票を入れたことと合わせると、都構想に対する評価とともに、橋下市長への評価が投票行動を左右した様子が浮かんだ。
調査は大阪市内60カ所の投票所で実施した。有効回答は2625人。
70代以上の高齢世代にストップされた大阪都構想 バス、地下鉄の敬老パス廃止などに懸念抱く
大阪市の140万人が参加した都構想をめぐる住民投票はわずか、1万票ほどの差で否決された。各メディアの出口調査では投票者のうち20~60代のほとんどが賛成優勢または拮抗だったが、70代以上は反対が大きく上回った。
大阪維新の会を中心に力説した都構想のメリットは高齢者に浸透せず、高齢者が選挙結果を左右する「シルバーデモクラシー」の現状が浮き彫りになった。
演説の人だかりは30~50代が多くを占めた
新聞やテレビなど各メディアの出口調査によると、20~50代で賛成優勢、60代が拮抗。70代以上は反対に大きく傾いたことが分かる。朝日新聞やNHKでは反対が上回ったのは70代以上だけという明確な傾向があらわれた。
高齢者の間で都構想への支持が広がらなかった理由の1つに、市独自の取り組みである「敬老パス」がなくなるという不安感があったようだ。敬老パスは70代以上の高齢者が対象(年間3000円の負担金が必要)で、バスや地下鉄など市営交通機関が無料で利用できるサービス。維新の会は市がなくなっても特別区に引き継がれるとしていたが、公選制の新区長の意向次第では廃止される恐れもあったためだ。
敬老パスを一例に、高齢者の間では住民サービスが低下するのではないかという懸念が広がっていたようだ。
また維新の会も、高齢者の支持が広がっていないことに対する動きが鈍かった。16日夜、17日昼の「最後のお願い」では、橋下徹市長と松井一郎知事はそろって、若者でにぎわう繁華街、難波で演説を行った。黒山の人だかりは30~50代が多くを占め、「ファイト」「頑張れ」と書いたプラカードやうちわを手にする橋下ファンもこの世代が中心だ。
橋下氏の演説内容もムダの削減を前面に押し出し、
「今ここで手をつけておかないと、将来世代はどうなるのか」
「今を守るだけでは未来はない」
と未来志向が強かった。
若い世代は「シルバーデモクラシー」に反発
一方、反対派の自民党や共産党幹部らは各地で選挙戦を展開。また共産党をはじめ、運動員に高齢者が多かったのも印象的で、30~50代が目立った大阪維新の会とは対照的だった。
選挙結果を受け、ツイッターなどネットでは若い世代と思われるユーザーを中心に「シルバーデモクラシー」を否定的にとらえる意見が多い。都構想に肯定的な東京都議の音喜多駿氏(31)は自身のブログで、
「年代による『人口の差』は埋めがたいものがありました」
と振り返る。現行制度下で行われた結果に文句は言えないとしながらも、「こんなにも、こんなにも残酷な・・・」と残念がった。
「少子高齢化が頂点にまで達した社会で、20年後、30年後のために変化を受け入れるのはこれほどまでに難しいものなのかと、改めてこの身に痛感せずにはいられません」
と危機感を募らせている。
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![]() |
大阪都構想が日本を破壊する (文春新書 1020) |
藤井聡 | |
文藝春秋 |
ご存知、橋下徹大阪市長の天敵、藤井聡京大教授による大阪市解体反対の最新刊。
![]() |
どうなる大阪: 「都」になれない都構想 |
平松邦夫 | |
せせらぎ出版 |
これもご存じ、橋下維新の会の宿敵、平松邦夫前大阪市長による大阪市解体反対の最新刊。
![]() |
橋下徹 改革者か壊し屋か―大阪都構想のゆくえ (中公新書ラクレ) |
吉富有治 | |
中央公論新社 |
大谷昭宏事務所所属の気鋭のジャーナリストによる橋下ウォッチング最新刊。
ところで、貴ブログの「大阪都構想のデメリット・・」「子供が笑うとは皆さんが笑うことではない・・」という二本の記事とグラフを、拙ブログに引用させて頂きました。
ありがとうございました。
高齢者を大切にできない国も地域も、良くなれるとは思えません。
いくら若くても、生きていれば自分もすぐに高齢者になるのです。
高齢者に対して投げつける石は、そのまま何年か後に自分に返ってくるのです。
若い人や、子供たちの未来を考えるのなら、高齢者を大切にする姿を、子供たちや若者に見せてあげてください。そうすれば、将来高齢者を大切にできる大人に成長してゆくことでしょう。
また経済面でもこれから本格的な高齢化社会を迎えるにあたって百歳前後でもガンガン経済活動できる人たちも増えてくるでしょうし、高齢者向けの産業は一大市場です。
今回の出口調査の高齢者への偏向報道はぜひ是正をしてほしいです。
ここのブログは公務員や議員の既得権益を維持したがるわけですね
納得しました
反安倍・反橋下はいつまでも甘い汁を吸い続けたい利権団体だと、だから腐敗した自治労や労働組合も擁護する
『ウェークアップ!ぷらす』という番組のMCをやってるが
応援したくて応援したくてウズウズしてたね・・・・・
「自己責任」もとらない「無責任男」が、と思いながら見ていた。
他の番組のコメンテーターも橋下徹を持ちあげているのが多かったように思いますね・・・・・
昔風に言うなら「電波芸者」がお似合いですね、辛坊治郎は・・・・・・・
番組中では何とかというコメンテーターが、
シルバー世代のことを
手術に例えて
老い先短い老人が大手術(都構想)をしても将来自分たちには得るものはなく、
しかもリスクのあるそんな方法をとるよりも、今を楽しんでいたい方々という趣旨の発言がありましたね。
この人ラのアタマの中どうなってんだとハラワタ煮え返りそうになりながらみてましたが、、
老人へのヘイトとしかいいようがありませんよ。
選挙はもう終わったのですから、大阪市民の皆さんには「これからの大阪」を良くしていくために互いに協力して頑張って頂きたい。
※ rayさんも、あんまり「新自由主義者め!」と言って分断を煽らないよう、ご注意下さい。
いえいえ、「投票しなかった若者が偉い!」です。
彼らがよく考えもせず賛成票を投じていたら、高齢者の思いは打ち砕かれていたのですから。
だいたい高齢者が自分たちのことだけを考えて投票したって思うのですか。おそらく皆さん子供や孫たちの未来の事を真剣に考えた上での投票行動でしょう。急激な変化を望まない傾向にあるのはそうかもしれませんが、だからと言って、自分たちの今の生活を守る事だけを願っていると考えるのは、そう主張する者が他人への(もっと言えば、身近な家族への)思いやりがないから生まれる発想ではないですか?
英国総選挙でも出口調査では保守党が「過半数とれず」でしたが、結果は過半数になってましたし。
2000人ほどのサンプル調査で、高齢者が若者の未来を奪ったかのように論ずるのは、辛坊氏特有のデマゴーグですね。
橋下信者の知的レベルをうかがい知ることができます。大変ありがたいことです。却って反対派の主張の正しさを裏から証明してくれているわけでして。益々、我々は自分たちに確信がもてるというわけです。
本人は、当ブログを攻撃してやった、という満足感に浸っているのでしょうが
客観的にはそうはならず、むしろ橋下信者の知的レベルの低さを露呈してしまっているわけです。
これは、実は日本のウヨクにも特有の話で、国益大好きなくせに、却って彼らの言動が日本を世界の恥さらしとして、わが国の国益を大きく損ねているというアベコベなことに陥っているわけですが、それと橋下信者の言動は同じパターンを辿っているわけですね。
いやしかし、橋下信者には心からありがとうと言いたいですね。
橋下ムード(話術)に流されて賛成が上回ったら改憲の国民投票まで一気に行ってしまいそうで不安でした
ドイツが戦前ヒトラーの話術に翻弄されて結果的に何百万のユダヤ人大量虐殺まで行ってしまったことを想起しました
(よく通りすがるバカ)
さんの意見のように老人が若者と対立した考えで判断しないことは明白です
孫は可愛いしその未来を願わないわけはないのです
最近日本の400年以上前の戦国時代を伺わせる隣国批判 武力万能主義は目に余るものがあります
いまこそ「万国の労働者団結せよ」が大事なのではないでしょうか