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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

【#立憲民主党代表選2024】吉田晴美・枝野幸男・泉健太・野田佳彦各候補(良い候補順w)の推薦人名簿を比較して各陣営の思惑を測る【#吉田はるみを立憲民主党代表に】

2024年09月08日 | 立憲民主党は維新と組むな

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 そもそも弁護士会の派閥にも入ったことがないし興味がなく、しかも立憲民主党の議員さんも多くは知らないので、こういうのはあんまり得意じゃないのですが、今回の立憲民主党代表選挙4候補の推薦人を見ていて気付いたことや驚いたことがあるので、ちょっとメモしておきたいと思います。

 まず、こちらがうちで一押しの吉田晴美候補の推薦人

【衆院】中川正春、阿部知子、荒井優、江田憲司、岡本章子、奥野総一郎、落合貴之、菅直人、玄葉光一郎、酒井菜摘、桜井周、鈴木庸介、谷田川元、山崎誠、山田勝彦、早稲田夕季

【参院】石垣のり子、奥村政佳、川田龍平、小西洋之、塩村文夏

 なんと勢い余って21人になってます笑笑

ほんとに右の3人だけだったら目も当てられない惨状だった。

【祝!吉田立つ】立憲民主党代表選に吉田晴美議員が締め切り1分前に立候補!かつて野党共闘で衆院選東京8区で圧勝し自民党の派閥の長だった石原伸晃に比例復活も許さず政界引退に追い込んだ強運と実力に期待する!

 

 

  立憲民主党の中でもリベラル派の急先鋒で古寺多見さん褒めておられた石垣のり子議員や衆院補選東京15区で当選したばかりの酒井なつみ議員が推薦人に入っているのはさすがですが、辻元清美さんや西村ちなみさんが入っていないのには非常に落胆しました。

 というか、この二人は誰の推薦人にもなっていないんですよ。そしたらなぜ吉田氏を推さない?!

 ベテラン女性議員が推薦人に入ってあげないから、吉田さんは告示日当日の締め切り1分前にスニーカーで走ってきて届け出を出すようなことになったわけで(笑)、立民から一人でも女性候補を出そうと動かなかった辻元議員と西村議員は女を下げましたね。

 西村氏に出馬を要請していた菅直人元首相らのグループがこぞって吉田さんの推薦人になっているのにそこに加わらない西村さんもどうかと思いますし、辻元氏は参院から衆院への鞍替えを考えているという噂ですから、誰が代表になっても恨まれないように保身を図ったとしか考えようがありません。

蓮舫さんが立民議員をやめちゃったんだから、2人分暴れたらいいのに。

まだ国葬に参加したがっている立民の泉健太代表を辻元清美・蓮舫の両ベテラン議員が追い詰める!「閣議決定だけで時の政権が国葬を決める、国会を無視したこの決め方に反対です。納得いかない。欠席します」

 

 

 そしてこの名簿を見て驚いたのは、野田佳彦元首相とともに安倍国葬にも参列し、ずっと野田氏が代表にふさわしいと言い続けてきた玄葉光一郎元外務大臣が推薦人に加わっていること。

 そして、確か野田グループだったはずの小西洋之議員と塩村文夏議員も推薦人に加わっています。

 それに気づいて今回の記事を書くことにしたのですが、これについて読売新聞は「締め切り5分前に立候補の吉田晴美氏、推薦人に野田佳彦氏と近い議員加わる…立憲民主党代表選」という記事で

「選挙期間が重なる自民党の総裁選には過去最多の立候補者が見込まれており、立民内では埋没を懸念する声があった。野田氏は当選1回で代表選初挑戦となる吉田氏の出馬を期待していたとされ、野田氏が推薦人を貸したとみられる。」

と分析しています。
 
 しかし、野田氏がそんな良心的な発想からだけ吉田さんに推薦人を融通したとは思えませんね(笑)。
 
 むしろ野田氏には、吉田氏が立候補することで自分が出る立民代表選も注目を浴びられる、そして野田氏のライバルとみられる枝野幸男候補から吉田氏もいることで票を引きはがせる、そして枝野氏との決選投票では推薦人を貸したことで恩を着せた吉田氏と彼女が集めた票をごっそり自分がいただけるという魂胆がありそうです。

 江田憲司氏と野田氏の思惑が相まって、吉田さんの推薦人が必要数より1人多いという珍現象にもなったのでしょう。

野田佳彦元首相と玄葉光一郎元外相(「次の内閣」の安保相)の安倍国葬参列を止められない立憲民主党が、日本維新の会と「共闘」するとの発表に悪い予感しかしない。

 

 
 
 ちなみに、野田佳彦元首相の推薦人名簿(20人)は次の通りです。
 

【衆院】青柳陽一郎、青山大人、伊藤俊輔、鎌田さゆり、菊田真紀子、源馬謙太郎、神津健、佐藤公治、重徳和彦、堤かなめ、寺田学、中島克仁、中谷一馬、野間健、伴野豊、太栄志、本庄知史、森田俊和、笠浩史

【参院】青木愛

 知ってる人が2人しかいません(笑)。

 重徳議員って直諫の会の代表で野田氏に出馬を依頼してた人ですね。

 あと青木愛さんって昔たぶん小沢ガールズとか何とか言われていたから、小沢グループの人では?

 小沢一郎氏は3年前の代表選で泉健太現代表を推したのに、欲しい役職(幹事長?選対委員長?)が割り振られなかったと言って怒り狂い、今回も泉氏が代表になれないようにほかの全候補者と面談して、また俺を冷遇したらただおかねえぞと?威嚇して回ったという執念深い人(いつまで政界にいるつもりや)。

 その小沢氏が野田氏と4~5回も会って彼を推すからには、この旧体制の権化のような二人の間にはなにか人事上などの密約があるんでしょうね。

 くわばらくわばらです。

【#立憲民主党代表選2024】「政界の壊し屋」小沢一郎氏のグループが「自爆テロ解散」の野田佳彦元首相を支援することを決定。旧民主党政権と同じように立憲民主党まで野田氏と小沢氏に壊されていいのか。

 

 

 さて、現代表なのに情けないことに告示日前日まで推薦人が集められず、小沢氏をちゃんと処遇しておけばよかったと臍を噛んでいたに違いない?泉健太代表の推薦人名簿(20人)は次の通り。

【衆院】大島敦、大西健介、小熊慎司、川内博史、城井崇、道下大樹、緑川貴士、森山浩行、吉田統彦、米山隆一、渡辺周

【参院】石橋通宏、鬼木誠、古賀之士、柴慎一、杉尾秀哉、田名部匡代、徳永エリ、村田享子、森本真治

 古寺さんも

『それにしても杉尾秀哉には心底失望した。せっかく菅直人が率先垂範したのに何を泉の推薦人なんかになってるんだよ。馬淵澄夫が「予定通り」出馬を断念したんだから、泉の推薦人になれる人なんか他に何人もいたはずじゃないか。泉からしたら、馬淵の出馬断念で馬淵一派から助けを借りる形になったら「やっぱり泉は右に偏っている」という印象を強烈に与えてしまう。それではリベラル層から完全に見放されて勝ち目がなくなるから、泉は是が非でもリベラル系から推薦人が欲しかったということだ。』

と激怒されていましたが、私は泉代表が推薦人はいくらでも集められたのにリベラル派の推薦人にこだわったというのには半信半疑です(ただ人望がなかったに違いないw)。

 しかしそれにしても、てっきりリベラルだと思ってFacebookでお友達になっている杉尾秀哉議員が泉氏の推薦人になっているのは、私も呆れましたわ(もう二度と「いいね!」してやんない!w)。

ネトウヨアカウントDappiの野党中傷投稿が自民党関連会社「ワンズクエスト」の業務だと認められ、立憲民主党の小西洋之・杉尾秀哉議員に名誉毀損訴訟で敗訴。220万円の損害賠償を命じられる。

 

 

 あと名前だけでも知っているのは川内博史・米山隆一議員だけですが、我が母校の後輩らしい米山議員は案の定ダメダメ男でしたなあ。

 東大理Ⅲにも司法試験にも合格するとか、想像もできないくらいの秀才だけど、勉強はできても冷たい男

 まあ、自民党→日本維新の会→立憲民主党という救いがたい政党遍歴をしてきた人ですから、自民党にすり寄る提案型政党だの、維新にすり寄るミッション型政権だの言っている泉健太氏の推薦人にはふさわしいと言えましょう(-_-;)。

 それにしても西村くんとか盛山先輩とか、ろくな政治家いねえな、うちの高校!

知事になったときは良かったのだが、突然辞職せざるを得なくなった理由が酷すぎた。
新潟知事選挙で原発再稼働反対派が勝った翌日に、「社説」で、原発再稼働に賛成せよと書く産経新聞の恥さらし。

 

、 

 さて、吉田晴美さんが立候補できるまでは一番に私が推していた枝野幸男前代表の推薦人名簿(20人)は次の通りです。

【衆院】石川香織、大河原雅子、大築紅葉、神谷裕、近藤昭一、下条みつ、山岸一生、柚木道義、吉川元、渡辺創

【参院】石川大我、打越さく良、勝部賢志、岸真紀子、熊谷裕人、古賀千景、高木真理、田島麻衣子、福山哲郎、森屋隆

  さすがに知っている人が多いです。

 打越さく良先生は日弁連でも最も優れた女性弁護士の一人だし(お連れ合いも有名な弁護士さんで知り合いです)、大ベテランの大河原雅子さんは議員会館でお部屋にお邪魔してお話したことがあります。

 石川大我議員は性的マイノリティの当事者でもある議員で、あと二~三人は知ってる名前がありますね。

 もちろん京都市長選挙の度ごとに、うちが毎回口を極めて罵倒する福山哲郎元幹事長も!(笑)。

 それでもエダノンが代表の時の幹事長としてちゃんと推薦しているのは、人として見上げたものだと言えましょう。

ひでえ顔してるなあ。。。

立憲民主党が自公国と相乗りして反共路線で辛勝した京都市長選挙。共産と協力して自公両党と対決し現職市長に大勝した前橋市長選挙。立憲民主党の支持者が望んでいるのは前橋の闘いだということは明らかだ。

 

2023年のDV防止法改正にあたって、毎日新聞に自分とお母さんのDV被害を語った福山哲郎氏。

どんな人間でも政治家でもそうなんだろうけど、この人の場合は特に光と影のコントラストが凄い。

【#共同親権反対】#共同親権は危険。やっとDV夫から逃げ出し離婚できたシングルマザーと子どもたちが、暴力男・虐待親からの共同親権申し立てを恐れて泣いている【#共同親権を廃案に】

 

 

 というわけで、今回の記事は看板に偽りありで、各陣営の思惑を測るというのは私の手に余りましたので、そこは古寺さんに一任したいと思います。

 私でもわかることは、吉田晴美さんを推薦したり支持する票が、決選投票では枝野氏に行かず野田氏に行く部分もかなり大きそうだということです。

 吉田さんや酒井さんや石垣さんたちには、そこはしっかり、義理ではなく政策本位で行動を決めてほしいですね。

 もちろん、野田氏の権謀術数からくるどんな作戦があったとしても、唯一の女性候補である吉田氏が立憲民主党の代表選挙に立候補できるようにした野田氏の立民、いや国民に対する貢献は、これは非常に大きいと認めないといけません(もちろんどんな計算があったとしても、江田憲司氏もそれ以上に)。

 ですけれども、吉田さんには旧い政治家の代表格であるそんな野田氏や江田氏らの思惑なんかぶち壊して、男どもの度肝も抜きまくり、当選一回の議員がいきなり代表選挙で勝ち抜いてしまうという離れ業を見せてほしいです。

【#吉田立つ】立憲民主党の衆院東京8区の吉田晴美議員が1回生にもかかわらず勇気をもって代表選へ名乗りを上げる。どうせ勝ち目のない泉健太代表は推薦人を吉田議員に譲れ(笑)【#立憲民主党は維新と組むな】

 

 

参考記事 kojitakenの日記さんより

 
 
 
 

 

とにかく、腐っても立憲民主党の代表選だけに(まだ腐ってないけどw)、小泉進次郎氏や石破茂氏ら自民党の総裁選の立候補者に比べたら吉田氏や枝野氏が2万%優れていることははもちろんのこと、野田氏や泉氏でさえマシなので、とにかく4人で目立つように発信してほしい。

小泉進次郎氏が自民党総裁選出馬表明で「人生の選択肢の拡大」という猛毒ポエムを多用して、河野太郎氏よりさらにひどい竹中平蔵・菅義偉氏ら直伝の弱肉強食の新自由主義の極致「解雇規制の緩和」を全面的に主張した

【#自民党は変わらない】石破茂氏が裏金議員を公認しないと「裏金問題に踏み込んだ」という報道は大嘘。安倍派の反発を食らって石破氏が「新体制になってどうするのか決める」と修正w【#自民党は平気で嘘をつく】

 

次の記事では、吉田さんをはじめとする4候補の記者会見・討論会から、それぞれの政策について論評するという自分の得意分野?に戻りたいと思いますので、ご期待ください!

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締め切り5分前に立候補の吉田晴美氏、推薦人に野田佳彦氏と近い議員加わる…立憲民主党代表選

 
 7日告示の立憲民主党代表選に出馬した吉田晴美衆院議員(52)は告示当日まで推薦人の確保が難航し、立候補を届け出たのは締め切りの約5分前だった。
「与野党1対1作る選挙協力を」「自力で支持得て政権」…立憲民主党代表選で野党共闘巡り舌戦
立憲民主党代表選に立候補し、討論会で質問に答える吉田晴美衆院議員(7日、東京都千代田区で)=若杉和希撮影
立憲民主党代表選に立候補し、討論会で質問に答える吉田晴美衆院議員(7日、東京都千代田区で)=若杉和希撮影

 吉田氏周辺によると、6日午後の時点で20人必要な推薦人は十数人にとどまっていたという。同じく出馬を模索する江田憲司衆院議員(68)と6日夜から断続的に国会内で面会し、一本化に向けた最終協議が行われた。

 交渉は7日朝に再開され、立候補締め切りの午前11時の約30分前に両氏が記者団に姿を見せ、吉田氏に一本化したことを明らかにした。

 両氏によると、「消費税の食料品非課税」などの政策で合意したといい、江田氏は「ジェンダー平等を訴える政党の代表選に女性候補がいないのはおかしい。国民から見捨てられるという危機意識だ」と一本化の理由を語った。

 吉田氏の推薦人には、江田氏が率いるグループの所属議員が名を連ねたほか、野田佳彦・元首相に近い議員も加わった。

 選挙期間が重なる自民党の総裁選には過去最多の立候補者が見込まれており、立民内では埋没を懸念する声があった。野田氏は当選1回で代表選初挑戦となる吉田氏の出馬を期待していたとされ、野田氏が推薦人を貸したとみられる。

 

 

立憲代表選に名乗り 当選1回、吉田晴美議員が問う「政治の常道」

インタビューに答える吉田晴美・立憲民主党衆院議員=東京都杉並区で2024年8月30日、宮本明登撮影

 衆院東京8区選出で、当選1回の吉田晴美議員(52)が7日告示、23日投開票の立憲民主党代表選に立候補の意欲を示している。「永田町に染まっていない私たち1期生の視点、生活に密着した私たち女性の視点で代表選の論戦を喚起していきたい」。そう語っていた吉田さんに代表選に名乗りを上げた真意をさらに聞いた。

 ――8月28日に東京・阿佐ケ谷で行った街頭演説では「私が総理大臣になったら」というフレーズを使っていましたね。

◆あの日、初めて使ったフレーズです。「なんて生意気な」と言われるかもしれないけれど、やはり、国会議員は「本当にこの国を良くしたい」という気概でやらないといけません。

 今回、私が手を挙げたことについては、「代表選のチャレンジ枠狙い」と言われたりするかもしれませんね。でも、中途半端な気持ちで臨んだら、有権者の皆さんに見透かされるだけです。「立憲代表になって、この国を変えるのだ」という本気の気概を示すことでこそ、有権者の皆さんは共感してくれると考えています。

 ◆同じ当選1期生の仲間が背中を押してくれたことですね。もちろん、ベテラン国会議員の皆さんには大きな役割も、実力もあります。でも、当選回数の少ない国会議員たちが粗削りであっても、エネルギーを出してくるような党にしないといけません。

 「今は声を上げないで、おとなしくした方が無難という人もいるけれど、自分たちは行動しよう」と応援してくれた仲間の期待を裏切らないためにも頑張らないといけない。その人たちもリスクをとって、応援してくれているわけですから。<picture>自民党が発表した総裁選のポスター</picture>拡大

自民党が発表した総裁選のポスター

 ――今回の吉田さんの行動は、どのような意味を持ち得るでしょうか。

 ◆男性を敵に回すつもりは全くないのですが、「もう少し、日本の政治文化を女性が作ってもいいんじゃないか」と思っています。

 日本の政治文化を作ってきたのは男性が中心です。たとえば、12日に告示される自民党総裁選のポスター。歴代の男性総裁ばかりがずらりと掲載されているのは象徴的です。

「当選1回の議員が生意気にも出ている」「党の代表になろうだなんて10年早いわ。党の要職を経験してからなるもんだ」という声もあるでしょう。

 もちろん、経験を積み上げることは大切です。でも、それしか道がないとしたら、国会議員として本気で成果を出していけるまで何年も必要になり、やはり、若い頃に議員にならないと活躍できないことになります。政治の常道という言葉がよく使われますが、「それって政治の常道なのか、男性政治の常道なのか」って思うことが正直あります。

 ――世界の国家リーダーを見てみると、「20代から政治で飯を食ってきた」という人ばかりではないですよね。

 ◆細かい政策をよく知っていることは大事でしょうが、国のトップに必要なのは、リーダーとして皆をまとめる力と決断力、そして、政策ごとに誰が適任かを見極める力です。「本当に大きなかじ取り」をすることが役割なのだと思います。<picture>立憲民主党代表選出馬への意欲を語る吉田晴美衆院議員(左)=国会内で2024年8月26日午後3時12分、安部志帆子撮影</picture>拡大

立憲民主党代表選出馬への意欲を語る吉田晴美衆院議員(左)=国会内で2024年8月26日午後3時12分、安部志帆子撮影

 私は国会議員としては1期目ですが、大学卒業以来、ビジネスの現場でずっと働いてきた経験があります。リーダーに必要な資質って、民間企業であろうが、政界であろうが重なり合うところがあるのではないでしょうか。年齢や当選回数が上だから、下だからと言ったら、その議員に託した有権者はどう思うのでしょうか。1期目であろうが、10期目であろうが、しっかり国民のために働いてほしいということではないかと思います。

 ――「八百屋の娘です」と自らを紹介することも多いですよね。

 ◆私の政治の原点は、生まれ育った家庭や暮らしにあります。絶対に。我が家は本当にしがない八百屋だったんですよ。山形県の実家は入り口がお店で、後ろの方が住宅部分でした。

 ――街の商店街にある八百屋さんだったのですか。

<picture>インタビューに答える吉田晴美・立憲民主党衆院議員=東京都杉並区で2024年8月30日、宮本明登撮影</picture>拡大

インタビューに答える吉田晴美・立憲民主党衆院議員=東京都杉並区で2024年8月30日、宮本明登撮影

 ◆いえいえ、商店街すらないような田舎の八百屋でして。父親は7人兄弟の長男なので、家族を養わなければならない。ということで、中学を卒業するとすぐに働き始めました。最初は、そんな家庭で育ってきたことがすごく恥ずかしかった。家柄が良い人の話を聞くと、「ああ、私の方は家柄が悪いなあ」なんて思ったりしましたね。

 「政治なんかに目を向ける余裕もない。毎日、必死に生きている」というのが私の育った環境でした。だから、政治は政治家のものではなく、政治の力が届かないような人たちに届けるべきものだと思っています。「庶民アピール」なんて言われたりするんですけど、アピールではなく事実なんです。やはり、そこが私の原点ですから。

 ――そんな吉田さんがなぜ今、立憲民主党に所属しているのですか。

 ◆多様性に寛容な社会でないといけない。人権を大切にする。個人を尊重する。そういう価値観を持っているのは、やはり、立憲民主党だと思います。

 ――もし代表になったら、何を目指しますか。

<picture>吉田晴美・立憲民主党衆院議員=東京都杉並区で2024年8月30日、宮本明登撮影</picture>拡大

吉田晴美・立憲民主党衆院議員=東京都杉並区で2024年8月30日、宮本明登撮影

 ◆これまでとは違う「政治の形」を作っていきたいですね。自民の裏金問題は、本当に論外です。一方で、自民と立憲には政策的には重なるところもある。次期衆院選で、立憲が政権交代を果たせるかはわかりません。けれども、そこを目指す際には、単に自民党といがみ合う関係ではなく、一致できるところは一致して、国民のために進めないといけない。一方で、「自分たちが大切にするのはここだ」という部分は、政党としてしっかり持った方がいいと思います。

 ――7月の東京都知事選では、国政政党の推薦や支持を受けなかった前広島県安芸高田市長の石丸伸二さん(42)が次点に食い込む一方、立憲などが支援した元参院議員の蓮舫さん(56)は3位に沈みました。

 ◆政策が良くても、有権者の皆さんにどう伝えるかが政治の難しいところです。「見てみよう」「聞いてみよう」「ちょっと良いのでは」と感じていただくという最初のハードルを、今の立憲は突破しないといけない。言葉だけではない新しいコミュニケーションが必要です。

 ――言葉だけではない新しいコミュニケーションとは何ですか。

 ◆政治家の視線だったり、姿勢だったり、その人が持っている雰囲気だったり。すべてが新しいコミュニケーションだと思っています。言葉の力は一番偉大だけど、その言葉を聞いてもらうために必要なものがありますから。言葉をいくら重ねても、長過ぎると読んでいただけない。それならば、シンプルに話す。画像で示す。次世代のコミュニケーション手段を立憲として考えないといけないのではないでしょうか。<picture>インタビューに答える吉田晴美・立憲民主党衆院議員=東京都杉並区で2024年8月30日、宮本明登撮影</picture>拡大

インタビューに答える吉田晴美・立憲民主党衆院議員=東京都杉並区で2024年8月30日、宮本明登撮影

 ――石丸さんにはそれが巧みな部分もあった。

 ◆あったのではないでしょうか。立憲としては、「自分たちに足りなかったことを振り返る勇気」を持ちながら、前進していかないといけない。

 多様な価値観を持ちながら、「人を大切にする政治」をしたい。自民の裏金問題に象徴されるような「ひきょうな政治」を本気で変えたい。そう思うのなら、自分たちの発言に満足しているだけではダメです。もっと多くの人々が「そうだね、立憲やってみろ」という声を作ることができるかが問われています。【聞き手・安部志帆子】

 

 

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1 コメント

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Unknown (暗黒大将軍)
2024-09-08 21:33:11
余談ですが、吉田氏、酒井氏の2ショットはヴィジュアルがキマッてますね
古寺多見氏のほうではネトウヨおばさんが吉田氏の紺のスーツを褒めてました

推薦人の顔ぶれを見る限り吉田氏も他の人に引けを取ってないように思いますが、俺自身は打越さく良氏や亀井亜希子氏が手を挙げていれば吉田氏に大きな負担はかからなかったのに、と思うこともあります

日程は知らないんですが自民総裁選は月末なんでそれより先ですね
進次郎はすぐ解散すると言ってますから衆院選は11月でしょうが、アメリカ大統領選の影に隠れさせて衆院選をローカルニュースにしたい、という意思も垣間見えますね

新代表には与党側が「進次郎で大丈夫か」と不安を抱く人になってほしいですが、年内に天王山があるとすればその日のお天気で投票先を変えるような無党派層、ノンポリの関心を繋ぎ止められる人が必要です
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