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愛と寛容の弁護士と言われているわたくしでも(笑)、そりの合わない人という存在はいまして。
ある(一応)護憲派のインフルエンサーが以下のような発信を熱心に始めています。
うちなんかはロシアによるウクライナ侵略が始まってから3年半でもう100本以上もロシア批判の記事を書いてきた(ロシアによるウクライナ侵略 (133))、名うての反ロシアブログですし、極右でカルトの参政党についてはもう毎日のように批判記事を書いているわけです(恐怖のカルト参政党と極右日本保守党 (22))。
ですから、ロシア製ボットが参政党を推しまくってて押しまくっているという情報があればすぐに飛びつきそうになるわけですが、ちょっと待て。
こういうときに反射的に行動しないことが情報リテラシーを維持するにあたって最も大事な姿勢です。
ロシアが侵略したクリミア半島とウクライナ本土の占領地を事実上ロシア領と認める「停戦」案について、トランプ大統領が「ロシアが停戦してウクライナの全土を奪うことをやめることは大きな譲歩だ」と正当化(呆)。
確かに、ロシアのプーチン政権が2016年、2024年とトランプ候補が勝利したアメリカ大統領選挙に思いっきり介入していて、ロシアの「アセット」(資源)とまで言われるトランプ氏を推していたのは周知の事実です。
また、ルーマニアやジョージアなど旧東欧諸国の選挙でもロシアが暗躍していることはよく知られています。
ですから、日本の国政選挙でもロシアが何かするってことは十分あり得る話で、Ⅹでもさっそく
「参政党の躍進とロシア疑惑: 参議院選挙の行方」
というニュースがトレンドになっています。
トランプ大統領はプーチン大統領もかつて在籍したKGBの影響下?アメリカの政策急変更で広がる傀儡説。マスク氏支配のXが「アルゴリズム変更」で世論誘導し「親トランプ」「親ロシア」投稿を優先拡散。
しかし、実はこの弁護士さんの発信のもとになっている情報はあの山本一郎氏なんですね。
ヤマモトイチロウといえば、かつてのブロゴス全盛時代には一世を風靡した意地悪系ブロガーのインフルエンサーです(笑)。
今でいうひろゆきみたいなもんですw
外国人による保険料未納や診察料の踏み倒し、高額療養費制度の不適切利用などについては、国が実態調査を行い、しかるべき是正措置を講じるべきだ。これは外国人差別とは別次元の問題で、むしろ適切な対応をとらないと外国人への悪しき感情を助長しかねない。対応が急がれる。 https://t.co/fl1YxWFHwU
— 玉木雄一郎(国民民主党) (@tamakiyuichiro) April 14, 2025
国民民主党の玉木雄一郎代表が2025年4月に
「外国人による保険料未納や診察料の踏み倒し、高額医療費制度の不適切利用などについては、国が実態調査を行い、しかるべき是正措置を講じるべきだ」
と主張した根拠となった、この偏見に満ちたプレジデントの元記事、誰が書いたんだろうと思って最後まで行くと、その悪名高き炎上ビジネスの山本一郎氏だった(-_-;)。
玉木雄一郎国民民主党代表が30歳未満の若者減税法案を衆院に提出してまた世代間の分断を激化させ、外国人の保険料未納や診察料の踏み倒しが多額だとデマを流して差別を助長。今一番危険な政治家が玉木雄一郎だ。
そして、山本氏の元記事
「参政党を支えたのはロシア製ボットによる反政府プロパガンダ」
を読んでみると確かにこれでもかこれでもかともっともらしいデータをあげてそれらしいことを書いています。
私のように山本氏ってそれらしいことを言っていても結局政府寄り、体制寄りなんだよなという先入見を持っていなかったらうっかり鵜呑みにしてしまいそうな説得力で、
・ロシア製ボットが、親露派大手アカウントが流す石破茂政権批判や偽情報、印象操作の投稿や動画をトレンド入りさせ、百万再生単位でバズらせている
・アメリカでは摘発されているボットだが、日本ではプラットフォーム事業者も情報当局も対応できておらず野放しになっているため、ガセネタ流し放題になっている
・政府批判、石破茂、岩屋毅、公明党などへの攻撃が中心であり、利用できるものであれば参政党でも日本保守党でもれいわ新選組でも反ワクチンでも沖縄独立でも使えるものは何でも使う傾向がある(特定の政党だけ肩入れするものではない)
・結果的に、大量の政権批判に加えて「日本人ファースト」など排外主義を煽る投稿が激増し、参政党などにネットの支持が集まっている
などと書いてあり、スプートニクがシェアした参政党のさや候補に関する冒頭の画像も貼り付けてあります。
【参院選立候補の歌手・さや氏「政治に無関係ではいられない」】
— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) July 14, 2025
🎙️ スプートニクはこのごろ、YouTubeチャンネル「文化人放送局」の司会者でもあり、今回の参議院選挙に参政党から立候補した候補した歌手のさや氏(@sayaohgi)にインタビューを行った。… pic.twitter.com/C35xRBryDC
しかしですね。
最後まで読むと、
『【補遺】調査手法に関するお問い合わせにはお答えできません。
また、分かっていたのになんでもっと早くやらなかったのというお叱りの声も頂戴しておりますが、私たちは日本の法律に基づき、制約の下で活動しているため、私個人がリスクを取る本件であっても一定の縛りがあることはご承知おきください。』
って書いてあるんですよ。
ヤマモトイチロウはどうやってこんなこと調べたんだろとわたくしも思っていたんですが、それについては検証しようがないようになっているんです。
根拠を示せない情報なら、ただの陰謀論扱いしないとダメなんです、今のネット社会では。
日本にロシア情報工作の影 政府系メディアのX拡散3倍超、偽情報もhttps://t.co/kO51hrjTa6
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) July 1, 2025
もちろんロシアによる情報操作に対する警戒が必要なことは、うちでさんざん批判している「今こそ停戦を」一派など親露派陰謀論者たちのプーチン妄信ぶりを見れば明らか。
欧州・ウクライナがトランプ米大統領に領土交渉や対露制裁緩和よりも停戦実現を優先する現実的な停戦案を提示。ウクライナに「たかが領土」だ、即時停戦しろと主張し続けてきた「今こそ停戦を」一派も納得の案だw
しかも、冒頭の護憲派インフルエンサーが無批判に紹介しているように、今のデジタル大臣である平将明自民党議員が本日
「外国においては他国から介入される事例なども見て取れるので、今回の参議院選挙もですね、一部そういう報告もあります。
検証が必要だと思いますが、そういったことも注意深く見ていく必要があるんだろうと思ってます」
と発言したばかりです。
山本一郎氏は政府系の資金で仕事をすることも多い人ですから、まさにロシアが日本の選挙に介入して参政党みたいなトンデモ政党が躍進している~って言う話自体が、自公政権がもくろんでいるネットでの言論に対する検閲のための下地作りかもしれないんです。
この話が高市早苗氏から出た、ということになると、みんな一斉に警戒できたと思うのだが、参政党がロシアと~という話だとすぐに武装解除してしまう一部リベラル・左派のリテラシーの脆さ。
そして今回話題の参政党が高市氏と同じくスパイ防止法を協力に推しているというこのねじれ現象。
これまた、このわたくしと反りの合わない自称護憲派・人権派弁護士が無批判に紹介しているのですが、千葉県の熊谷俊人知事も山本一郎氏の上記記事を紹介して
『SNSで容易に偽情報が拡散される日本の状況は、外国に選挙結果が左右される、と申し上げてきましたが、実際にその傾向が見られる、との投稿です。
と持論を展開しています。
わたくしやこのブログと同じく参政党を警戒するリベラル・左派の人はロシアが参政党を推しているなんていう情報にはすぐ飛びつきたくなるとは思うのですが、この話の大元が自公政権批判がロシア発だという保守系ブロガーの発信にすぎず、しかもそれ以外に別に根拠がない、ということは頭に置いておいてください。
言ってることは一見まともだが、気の毒なことに、いかにも信用できなさそうな外見のヤマモトイチロウ(笑)。
参政党の神谷宗幣代表も、国民民主党の玉木雄一郎氏も、さっそくこの情報に反応して悪用しようとしている。
外国勢力からの選挙介入は許してはいけません。早期にスパイ防止法をつくり、介入できない状態にしましょう。
— 神谷宗幣【参政党】 (@jinkamiya) July 15, 2025
自民党も必ず動いてくださいね! https://t.co/YTFQewr4Sa
外国勢力からの選挙介入は許してはいけません。早期にスパイ防止法をつくり、介入できない状態にしましょう。
— 神谷宗幣【参政党】 (@jinkamiya) July 15, 2025
国民民主党も必ず動いてくださいね! https://t.co/5k5Zctwq0y
我が党についても言及があるが、外国勢力からの選挙への介入工作は国会でも問題視してきたので、まずは調べてみたい。
— 玉木雄一郎(国民民主党) (@tamakiyuichiro) July 15, 2025
「今回の参院選では明らかにロシア製ボットの運営者は国民民主党を見捨て、参政党を使って反社会的な言動を煽っている作戦に出ているように見えます。」 https://t.co/Qzm59GXpVs
外国勢力が行う選挙干渉による国内世論の分断は、現代の民主主義における最大の脅威だと考えます。
— 玉木雄一郎(国民民主党) (@tamakiyuichiro) July 15, 2025
ネットを使った情報工作に対する社会全体のレジリエンスを高める必要性については、憲法審査会などで何度も指摘してきました。
だからこそ、国民民主党は「対決より解決」の重要性を訴えています。 https://t.co/uMeLfxjoUQ
pic.twitter.com/pXzCb7ds44
— 玉木雄一郎(国民民主党) (@tamakiyuichiro) July 15, 2025
国民民主党は、基本的にSNS規制には反対ですが、外国勢力が選挙に介入してくるケースは国家安全保障の観点から規制すべきと従来から同じことを主張しています。…
編集後記
検証が必要なのはロシアによる選挙介入が行われているのかだけではなく、山本一郎氏というインフルエンサーと政府のデジタル大臣がなぜ同時に同じ方向性の発信をしだしたかということです。
それにしても、あまりにも軽いリベラル系インフルエンサーにも要注意(-_-;)。
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「ロシアによる大規模な情報工作が日本のSNS空間で激化」山本一郎氏の指摘にネットざわつく
[2025年7月15日15時52分] 日刊スポーツ
フジテレビ系情報番組「とくダネ!」のコメンテーターとしても知られたブロガーで、一般財団法人情報法制研究所の事務次局長兼上席研究員、山本一郎氏によるSNS上の情報工作に関する投稿が話題となっている。
山本氏は15日、自身のフェイスブックを更新。「海外(ロシア)からの選挙介入が本格的に始まっております。皆さん、一層の注意をしましょう」と促し、noteで「参政党を支えたのはロシア製ボットによる反政府プロパガンダ」とのタイトルを付けた記事を公開した。
同記事では「『認知戦』という、頭の中を巡るネットでの工作が、日本の民主主義を脅かす形で、私たちの目の前で繰り広げられております。7月20日の参議院選挙を前に、ロシアによる大規模な情報工作が日本のSNS空間で激化しており、その規模と巧妙さは、もはや看過できないレベルに達しています」と書き出し、「・ロシア製ボットが、親露派大手アカウントが流す石破茂政権批判や偽情報、印象操作の投稿や動画をトレンド入りさせ、百万再生単位でバズらせている ・アメリカでは摘発されているボットだが、日本ではプラットフォーム事業者も情報当局も対応できておらず野放しになっているため、ガセネタ流し放題になっている」ことなどについて状況を説明した。
また、本文のまとめとして最後に「いま正しい情報のあり方についてはかなり議論が進んでいるところではありますが、適切な形でのプラットフォーム規制が今回の参院選に向けては間に合わなかったというのは重大で、参院選終盤に向けて、また参院選結果を受けて、さまざま議論と対策が進んでいくことを期待しています」と記した。
この記事はX上でも拡散され、「山本一郎」「ロシア製ボット」「ロシアの工作」「スプートニク」「反政府プロパガンダ」といった関連ワードがトレンド入りし、国民民主党の玉木雄一郎代表も自身のXで言及。「我が党についても言及があるが、外国勢力からの選挙への介入工作は国会でも問題視してきたので、まずは調べてみたい」とコメントした。
また、参政党の神谷宗幣代表も自身のXで「参政党の勢いをとめられないと考えたのか、『参政党の躍進の裏にはロシアの工作がある』という、まさに陰謀論が出てきました」と言及。「参政党が議席を伸ばした後に叩くためのネタの仕込みですね。本当にトランプ大統領みたいになってきましたよ。まさに彼が仕掛けられたロシアゲート事件と同じ構図。印象操作。参政党は親露派ではないし、ロシア政府の応援も受けていませんからね。これこそファクトチェックしてくださいよ~ 参政党は国益を最優先に全ての国と外交交渉します」とした。
参議院選挙をめぐりSNSを活用した社会の分断が指摘される中、平デジタル大臣は"外国から介入される事例の報告もある"と明らかにし、「検証が必要」との考えを示しました。
7月20日投開票の参議院選挙をめぐっては、与野党各党が論戦を繰り広げていますが、SNSで各党の主張が広まる中、外国人問題などでは主張が先鋭化し、社会の分断も指摘されています。
平デジタル大臣は15日の会見で、"SNSの特性として自分と同じような意見の人がアルゴリズムによってタイムラインに表示され社会が分断の方向に向かっていく。日本のみならず世界中で起きている"と指摘しました。
その上で、"SNSのプラスの部分とマイナスの部分に着目しなければならない"と指摘し、外国からの介入も起きていると警戒感を示しました。
平将明デジタル大臣
「外国においては他国から介入される事例なども見て取れるので、今回の参議院選挙もですね、一部そういう報告もあります。検証が必要だと思いますが、そういったことも注意深く見ていく必要があるんだろうと思ってます」
平大臣は、外国による選挙への介入などについて「検証が必要だ」と話し、注視していく考えを示しました。
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