テレビ朝日系で2016年元旦未明に放送された討論番組「朝まで生テレビ!激論!安倍政治 国民の選択と覚悟」。
この番組内で、進行役の「ジャーナリスト」田原総一朗氏が
「中小企業の実態を聞きたい」
と観覧席へ話を振り、渡辺宜嗣アナウンサーから
「大田区の建築板金業」
と紹介されたスタジオ観覧席の、実は自民党の東京都大田区議である大森昭彦氏が
「建築板金業」
の肩書で、一中小企業経営者として発言しました。
しかも、大森区議は安倍政権のアベノミクスについて、司会の田原総一朗氏に
「じゃあ民主党も自民党も変わりはない?」
と尋ねられると、
「あの、民主党政権のときよりはよくなったかなと、そういう印象はあります。なぜかというと物流としてモノが流れるようになって取引が生まれたので」
と話し、田原氏が
「やや良くなったと」
とかぶせるという、「安倍政権ヨイショ」問答をしたのです。
朝まで生テレビで自民党議員が一般人を装って「アベノミクスで民主党政権時代より良くなった」(爆)
この件について、放送時からネットは騒然となり、放送後、発言への問い合わせが相次いだそうで、テレビ朝日広報部は1月4日に、この人が自民党の区議であることは面識のある番組ディレクターだけが知っていたとして、
「プロデューサーや出演者を含め、番組内で情報を共有できず、結果的に、自民党の区議でもあることを紹介できなかった」
「視聴者の皆さまには説明不足となり、申し訳なく思っております」
とのコメントを出しました。
さあ、ここからが本題ですが、朝生を作り上げた田原総一朗氏が、この件についてこう弁明しています。
「観覧席の発言者は局側が選び、私は区議だと知らなかった。知っていたら出演を止めていた。テレ朝には再発を防ぐようお願いした」
「自民党の区議にしゃべらせるならば民主党や他の野党の区議にも話す機会を与えなければ不公平だ」
と言っているところです。
元旦の朝生で観覧席で発言した大田区の板金会社の経営者が自民党の区議とは知らなかった。知っていれば他党の区議も観覧席に呼ぶべきだった。その点はコミニュケーション不足だった。
— 田原総一朗 (@namatahara) 2016, 1月 4
いやいやいや、与野党に対する扱いの平等性・中立性の前に、そもそも、自民党の議員がそのことを隠して、ただの中小企業の経営者としてアベノミクスを持ち上げているのがおかしいとして、ヤラセじゃないかって疑われているんだって。
この人、報道が真実でないといけないことが全く分かっていません。
もう30年もやっているとは、賞味期限切れという言葉しか浮かばない。
実は、さらにさらにここからが本題なんですが、田原氏はこれに続けて、
「番組終了後に責任者のディレクターを呼んで、かなり叱りました」
と、自分だけ助かろうと余計なつけたしをしているのですが、これは完全に論理破綻しています。
だって、テレビ朝日側はディレクターしか、この大森氏が自民党の議員だということを知らなかったというんですよね。
なのに、なぜ、番組終了後に田原氏はディレクターを叱ったんでしょうか。
これは、田原氏がこの区議がただの建築板金業者ではなくて、自民党議員であることを知っていないと叱ることにはならないはずです。たとえば、
「どうして渡辺アナに自民党区議だけ当てさせたんだ。民主党の議員も用意しておかないとダメだろうが」
という具合です。
とにかく、田原氏が、この大森議員のことを自民党区議だと知っていないと、番組終了後にディレクターを叱るという話にはなるはずがありません。
こういうのを「問うに落ちず語るに落ちる」(自分から話をするときにはうっかり本当のことを口にしてしまうもの)といいます。
使いたくない言葉だが、この人ほど「老害」という言葉がピッタリくる人も珍しい。
「番組自体がヤラセだったのではないか」
「テレビ朝日が安倍政権の軍門に屈したか?田原総一朗も軍門に屈したか?」
などと「追及」していました。
まあ、何十回となく出演しているんですから、自分の価値も下がると思って、責める側に回ったんでしょう。
ところが、田原氏がツイッターで
小林よしのりさんのブログを読みました。僕を信用してほしい。絶対に小林さんを裏切らない。 https://t.co/kYLGDQksvJ
— 田原総一朗 (@namatahara) 2016, 1月 4
と弁明したら、コロッとブログで
「それならば、あっさり信用する。」
「この功績は偉大なものであり、大いに尊敬している。
最後まで権力に取り込まれることなく、かっこいい人間で
あってほしい。」
だって。とっくに二人して取り込まれているのに。
まあ、疑惑があるのに検証をするそぶりさえ見せないわけで、こんな人が舌鋒鋭い論客ということで討論番組にしょっちゅう出ているテレビ界というのも情けない話です。
とにかく、田原氏にも、朝生にも、よしりんにも存在価値はないということが確認されたのだけは良かったのではないでしょうか。
二度と沖縄も語るな。
うちのブログでこの二人を取り上げること自体が初めて。
この二人、言論風見鶏と言いますか、あっち行ったりこっち行ったりして全く信用できないところがそっくりなんですよね。
いまだに影響力があるというのが信じられません。
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田原総一朗氏、テレ朝スタッフ叱った!区議肩書明かさず「朝生」出演に
1日午前1時から放送されたテレビ朝日系「朝まで生テレビ」で、自民党の大森昭彦大田区議(63)が、区議であることを明らかにせず番組を観覧し意見を述べた問題について、司会者のジャーナリスト、田原総一朗さん(81)が4日、「区議であることを伏せてしゃべるべきではなかった」と話した。
「激論! 安倍政治~国民の選択と覚悟~」と題された番組では、政治が国民に与えている影響について、観覧者の意見を聞くために田原さんらが大森氏を指名。画面には「建設板金業」の肩書のみが映し出されていた。田原さんは大森氏が区議であることを知らなかったという。大森氏は田原さんに「民主党も自民党も変わりはない?」と問われると、苦笑した後で「民主党政権の時よりは、よくなったかなと、そういう印象はあります」と答えた。
田原さんは「自民党の区議にしゃべらせるならば民主党や他の野党の区議にも話す機会を与えなければ不公平だ」と語った。さらに「番組終了後に責任者のディレクターを呼んで、かなり叱りました」と話した。
テレビ朝日広報部は「情報を番組内で共有できず、視聴者の皆様には説明不足となり、申し訳なく思っております」とコメントした。
2016.1.4 23:02 産経新聞
「朝生」で自民区議と明かさず発言 テレ朝が謝罪
テレビ朝日は4日、1日未明放送の討論番組「朝まで生テレビ! 元旦スペシャル」で、スタジオで観覧していた自民党の大森昭彦・東京都大田区議が「建築板金業」の肩書で発言していたとして、「視聴者に説明不足となり、申し訳なく思っております」と謝罪した。
番組で大森区議は、司会の田原総一朗さんから経済政策をめぐって「民主党政権でも安倍政権でも同じ?」と問われ、「民主党政権の時よりはまだいいかな」と答えていた。
テレ朝によると、区議であることは面識のある番組ディレクターだけが知っていたという。テレ朝広報部は「情報をプロデューサーや出演者を含め番組内で共有できず、結果的に、自民党区議であることを紹介できなかった」と説明。観覧者の選定方法については「制作過程のことなので答えられない」としている。
テレ朝謝罪 朝ナマで自民区議、建築関係の肩書で「民主よりいい」
テレビ朝日系で1日未明に放送された討論番組「朝まで生テレビ!」で、スタジオ観覧席にいた自民党の大森昭彦東京都大田区議が「建築板金業」の肩書で発言していたとして、テレビ朝日は4日、「視聴者の皆さまには説明不足となり、申し訳なく思っております」とのコメントを出した。
番組で大森区議は、経済政策の話題で司会の田原総一朗さんから「民主党政権でも安倍政権でも同じ?」と問われた際に「民主党政権の時よりはまだいいかな」と答えていた。放送後、発言への問い合わせが相次いでいた。同局広報部は「プロデューサーや出演者を含め、番組内で情報を共有できず、結果的に、自民党の区議でもあることを紹介できなかった」と経緯を説明している。
[ スポニチ 2016年1月5日 05:30 ]
田原総一朗氏、朝生に出演した小林よしのり氏へ「絶対に裏切らない」と訴え 自民党区議肩書伏せた問題で
デイリースポーツ 1月5日(火)16時10分配信
ジャーナリストの田原総一朗氏(81)が自身のツイッターで、1日にテレビ朝日系で放送された「朝まで生テレビ!元旦スペシャル」で、自民党の東京・大田区議、大森昭彦氏を「建築板金業」の肩書で紹介していたことについて、改めて「自民党議員とは知らなかった」と説明。また同番組に出演していた漫画家の小林よしのり氏がブログで田原氏を非難していることにも触れ、「ぼくを信用してほしい。絶対に小林さんを裏切らない」と訴えた。
番組では、田原氏が自民党の経済政策について、観覧席にいた大森氏に「民主党政権でも安倍政権でも同じ?」と質問。大森氏は「民主党政権のときよりはまだいいかな」と答えていた。これについて田原氏はツイッターで「知っていれば他党の区議も呼ぶべきだった。その点はコミュニケーション不足だった」と非を認めた。
続いて更新したツイッターには、番組に出演していた小林氏のブログを貼り付けた。そのブログの中で小林氏は「番組自体がヤラセだったのではないか」「テレビ朝日が安倍政権の軍門に屈したか?田原総一朗も軍門に屈したか?」など、番組を引っ張った田原氏への疑問が呈されていたが、これを受け田原氏は「絶対に小林さんを裏切らない」と断言。これを受けて小林氏もブログを更新し「それならばあっさり信用する」としたが、次回以降の放送で田原氏、そして番組の真価が問われそうだ。
- 2016年01月03日 08:27
「朝ナマ」ヤラセ問題について
「朝ナマ」ヤラセ疑惑が話題になっているが、これは仕込まれた自民党議員の問題だけなのか?
番組自体の操作なのか?
それがまだ分からないのである。
番組の構成案が送られてきた時から、わしは変だなと思った。
なぜなら日韓の慰安婦合意は、歴史的な解決だと世界で話題になっていて、評価も別れる大問題である。
普通なら、この日韓・慰安婦合意から始まるのが、視聴率的にも最良だろう。
しかも小林よしのりが出ている。慰安婦問題なら得意分野だ。
慰安婦合意は安倍政権の手柄なのか失点なのか?
この問題では、共産党の小池も辻元も、安倍政権を評価するだろうし、三浦も評価している。
評価しないのはわしくらいしかいない。
当然、激論になる。
慰安婦合意からスタートするのが、最もスキャンダラスで、番組の得になるではないか。
なのに、構成案の段階で、すでに討論4として最後のテーマになっていた。
ここからすでに作為の芽が窺われる。
安倍政権の最もコアな支持層が、反旗を翻しかねない問題だから最後に回したと見るのが常識だろう。
しかも打ち合わせで、田原総一朗が「アベノミクスで3時までやる」と言った。
この瞬間、「なんで?」とわしの中で疑念が拡がった。
経済は苦手だから下手すりゃ3時過ぎまで黙っていなきゃならなくなる。
生活者の実感で割り込むしかないなと思っていたのだが、何を言っても無視されてしまう。
アベノミクス否定派があまりに弱い。
だが、スタジオの観覧者や視聴者の実感は全然違うということは、伝わってくる。
ところがアベノミクス派は一般人の意見を完全無視するのだ。
これも奇妙だと思った。
そしてヤラセが出現する。
田原総一朗が「民主党のときと変わらないのか?」と念を押す形で、ヤラセ議員から「民主党の時よりはマシ」という意見が引き出される。
考えてみると番組の冒頭で、田原総一朗はこの番組は安倍総理も見ていると言わなかったか?
なぜそこまで断言できる?
結局、番組自体がヤラセだったのではないか?
そして討論はほとんどがアベノミクスで進んでいき、結局、慰安婦問題まで到達できず、幕切れである。
これが狙いだったのか?
やはりテレビ朝日の上層部が、安倍首相と繋がっているのが、現場に響いているのではないか?
ジャーナリズムは完全に権力に屈しているのかもしれない。
こんな問題が発覚して、「朝ナマ」はまたわしを呼べるのだろうか?
ひょっとしたら田原総一朗の晩節を汚す重大問題なのかもしれないが、どう説明責任を果たすのだろう?
みんな、わしをなめているんだよな。
わしを騙して利用しようとすると必ず天罰が下る。
わしは直感が鋭いし、この動物的カンで今まで戦ってきた。
だからオウム真理教の暗殺計画からも逃れられたし、右派全部が賛成したイラク戦争の失敗も見抜いたし、断固、自分の主張を貫いてきた。
今後は、わしの存在が煙たくなって、「朝ナマ」には呼ばれなくなることも考えられる。
テレビ朝日が安倍政権の軍門に屈したか?
田原総一朗も、すでに屈しているのか?
わしの扱いを見ていれば、そこもはっきりするだろう。
安倍政権にとって最もマズい存在が小林よしのりだというのは、勉強会をつぶした件で、分かっている。
わしは自分の損得勘定ぬきで、「至誠」で生きているから、邪心のある者にとっては、一番危険な存在になってしまう。
さあ、今後どう出てくるかな?
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経済界も、そんなものを信じていないのは、言葉では無くて、行動を観れば了解出来る筈でしょう? 笛吹けど、、、ですからね。
経済・財政に無知な一般国民を騙せれば、それで票を掠め取れる、と値踏みしたのが、アホノミクスの実態です。
官製相場で、日本株騰貴を演出したのは事実ですが、投資家は、それを見破っていて、日経平均2万円は、売りの境界とばかりに売りですから、2万円を超えられません。
選挙を前に、市場を観ればそれが理解出来る筈ですが。。。
本日の市場は、「6日の東京株式相場は下落に転じた。為替市場では急速に円高に振れている。鉱業や石油・石炭製品など原油関連、電子部品などアップル関連が安い。」(Bloomberg)
即ち、日経平均は、18千円割れ寸前、為替は、対米ドル円が118円台で推移しています。
日本株は下落、急速な円高を懸念-アップルや原油関連安い Bloomberg.co.jp 2016/01/06 10:47 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O0I4AI6KLVRA01.html
中国政府でも、株式市場の下落を如何ともし難いのですからね。 日本政府如きに何が出来るのでしょうか。 国民の資産が劣化するだけです。
普段から局にも番組スタッフにも視聴者を裏切らないでつくりましょう、という雰囲気があればこんなことは起こらないでしょう。
事情はどうあれ
「この番組に関わった一人として責任を感じています。申しわけありませんでした」となぜ言えないのか不思議です。
それを受けて「信じる」とか「信じない」とか・・・かっこ悪~い!
現在の同番組は
・放送終了時刻は当初は朝6時頃で、番組タイトル通りだったが、今は4時半頃で放送終了。看板に偽り有り
・大島渚、野坂昭如といった名物論客も居なくなった
・塩田丸男のやじうま新聞コーナーもいつの間にか自然消滅
・田原総一郎も高齢化により歯切れの良さが無くなり、体力的にも明らかに不適格
でも、番組開始当初から変わっていないことが一つある。それは、結局、結論や結論めいたことさえも出ずに放送終了すること。賛否両論を言い合い、その姿をエンターテイメントとして見せるだけの番組だということ。
今やディベート番組は珍しいものでは無く、新鮮味も無い。今後、番組を継続するなら、進行役を田原総一郎から他の適任者に交代させ、放送回毎に提案書を作成し関係各方面に提出するなど、一歩内容を踏み込んだものにすべきと思う。