鍵穴ラビュリントス

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びくびくビリー

2016-05-19 07:48:15 | 文学~つまり本~
私がこのごろ読んだ、外国の絵本について語ります。
まずあらすじ。

ビリーはいつもびくびくしていた。
びくびくしすぎて夜、眠れなかった。

帽子のこと。
靴のこと。
大きな鳥にさらわれるかもしれない。

お父さんとお母さんにも相談した。
だけれど、やっぱり心配で眠れなかった。

ある日のこと。
おばあちゃんちにビリーは泊りに行った。
それでもやはり心配で眠れなかった。
ビリーはおばあちゃんに相談しにいった。

そうかい、じゃあ、これを枕の下に入れて
おやすみ。これは「心配ひきうけ人形」と
いって、一人一人に心配ごとを打ち明けるんだよ

(マッチ棒くらいの大きさの人型の人形)

その夜、ビリーはぐっすり眠れた。
その次の夜もそのまた次の夜もぐっすり眠れた。

だけど、その次の夜にまた心配になった。
今度は「心配ひきうけ人形」のことが
心配になった。
心配をひきうけちゃって、人形たちは
大丈夫かしら?

だからビリーは昼間、一生懸命
「心配ひきうけ人形」のための「心配ひきうけ人形」を作った。

どんどんそれは増えていき――、
たくさんの「心配ひきうけ人形」が出来上がった。

もう誰も心配じゃない。
ビリーもぐっすり眠れるよ。



――って、お話です。絵本です。


そして、最後のページに「心配ひきうけ人形」とは、グアテマラ(中南米の国)の本当にある習慣のことだ、と載っていました。
今朝、父に「グアテマラ」のコーヒーを淹れてあげて、『びくびくビリー』を思い出したんです。

「でも、心配ひきうけ人形の最後の心配ひきうけ人形はどうなるんだろうね?」
私がくすくす言ったら。
「十人人形がいたら、十分の一ずつされていくから、最後は心配ごとは弱くなるとかか?」
――と言っていて。おお! と思いました。
すごい! パパ、ナイスアイディア❤

うちのパパは可愛いんですよ♪


というお話でした。


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