賭け麻雀

黒川氏のおかげで、とみに話題に上るようになったのが賭け麻雀。

自分は、高校時代に麻雀を覚えて、大学時代には随分やったけど、社会人になって、無理やり付き合わされるのがいやで出来ないことにして、今更できるとも言えなくなって、そのままになってます。

技術と運の絶妙なバランス、頭脳と心理、局面での確率と記憶力と、ゲームとしての戦略性、実によくできた面白いゲームなんだけど、勝ち負けではなく点数を何ゲームかやっての総合点数を競うゲームなので、確かに金銭を賭けるのが一番面白い。

金銭を賭ければ当然賭博罪になるのだけど、その場で現金の授受が行われてしまうのでまず立証できない。ゆえに警察も組織犯罪でないかぎり捕まえようとしない。

ところが企業不祥事がうるさく言われるようになった2005年くらいから、法律でダメって言っていることはダメという風潮になってきた。コンプライアンスという言葉が企業で定着し始めた頃の話。
当時私は出向先の会社でCCO（チーフ・コンプライアンス・オフィサー）という任務を拝命しており、当然のことのように賭け麻雀をやっている団塊の世代の方々に、それをやめていただくのに大変苦労した記憶があります。

それが、検察庁のトップの方がまだそんなことをやっているのかということに驚いた。民間とはだいぶ感覚が違うようで。。。
しかし、普通なら絶対立証されないことが、新聞社が社員にプレッシャーをかけて証拠を出させ、どうやら立証されてしまいそう。

黒川氏の処分は、検察庁としては人事院の懲戒規定、法的には賭博罪における過去の事例に照らして決められるべきで、安倍さんの側近だからって軽くしてはいけないのと同様、野党や世論がかまびすしいからと言って重くしてもいけないと思います。